一般家庭での燐寸の使用量が少なり、広告用燐寸が
多くを占めるようになったが、燐寸の製造会社は姫路
市を中心にして今も健在である。
姫路市の第一燐寸工業(株)からいただいた徳用燐寸
のコレクション!!    (^_^) (^_^)v


奈良地方では、『当矢』『ABC』『OK』燐寸が
流通していた。
今も入手できるが、懐かしい燐寸!!

各地方で馴染みの燐寸があるが、皆さんは、
どの燐寸を使っていましたか?


◎硫黄を含んだ燐寸と脱硫燐寸がある。
『CGC』・『旭馬印』・『マルニホン』の燐寸には
”脱硫燐寸”と明記されている。


用意する物

@イソジンガーグル
  1ml中に有効ヨウ素7mg
Aワンカップ酒の空瓶
  (振ったとき液が漏れないので丁度良い!)
B広告用燐寸(硫黄が入った燐寸)
  『当矢燐寸』
C脱硫燐寸(『CGC』・『旭馬印』・『マルニホン』)
D蒸留水
Eガラス板
 
授業展開の例

@カップにイソジンを30滴入れ、適量の蒸留水で薄める。(この段階でも十分に褐色に色づいている。事前に何倍に薄めれば良いかを調べる。)
A広告用燐寸(10本を束ねる)を擦って、ガラス板で蓋をしながら素早く燐寸をカップに入れる。(燐寸そのものを投入しない)
Bキャップをしてから数回振る。
C一瞬に褐色が消えて、上の画像(左の瓶)のように変化が起こる。(例年は、ここで歓声が起こる  !(^^)!!(^^)!  )
D万能pH試験紙で大凡のpHを調べた後(pH1〜2)、今起こった酸化還元反応を書かせる。
 
    2+SO2+2H2    →    2HI+H2SO4
 
更に
E @ABの演示を脱硫燐寸(生徒には知らせない)を使って行うと、生徒は変化のなさに驚く。
F今度は、なぜ褐色が消えない・・・・・・?”と発問する。
G徐に脱硫燐寸の存在を知らせ、『頭薬・摩擦薬の詳しい成分は、HPで!!』と・・・・・・・・  (^_^)(^_^)

 
<注> この演示で、大まかで簡単な定量実験も可能だと思う。 (燐寸の軸には、何mgの硫黄が含まれるか?)

『マッチと清水誠』  140p (1996)
金沢大学薬学部 発行

明治の幕開けとともにマッチ産業を日本にもたらし
遂に三大重要輸出産業に育てあげた清水誠・・・。

世界のマッチ原料とその歴史からはじまり、まさに
中近世の科学史の一端を見事に物語った冊子 !!

尚、下記の成分表は『マッチと清水誠』の書籍から
参照した。






(社)日本燐寸工業会のHPには

@マッチの歴史
Aマッチのできるまで
Bマッチの雑学事典
Cラベルライブラリー
など興味深い内容がある!!
 
 
 
@安全マッチ(20世紀に入って完成、世界の標準になる)      A硫黄なしのマッチ(環境にやさしい)      

薬 品 名 頭 薬 摩擦薬 薬 品 名 頭 薬
赤リン   37.2
硫化アンチモン   33.5
にかわ 11.0  9.3 ゼラチン 12.7
デキストリン    7.0 デキストリン 2.3
酸化鉄(V)  6.0  7.0
酸化マンガン(W)  4.0  3.4
炭酸カルシウム      2.0
ガラス粉 15.0  0.6 ガラス粉 26.5
塩素酸カリウム 51.0   塩素酸カリウム 45.0
硫黄  5.0  
酸化亜鉛  7.0  
二クロム酸カリウム  1.0  
色素 1.2
硝酸セルロース(40%含水) 5.8
ホウ酸 0.7
珪藻土 5.8
 
 

 
B五硫化リンを用いたマッチ(アメリカ映画の西部劇によく出てくる)

薬 品 名 頭 薬
五硫化リン 1.0
酸化鉄(V) 0.5
アラビアゴム  0.5
塩素酸カリウム 2.0


 
<マッチ作りで起きた災害>
@赤リン 14g、ガラス粉 3g、塩素酸カリウム 5g をシャーレで混合して爆発を起こした。
A塩素酸カリウムと赤リンを手のひら上で混合して指3本を失った。
B同上を布に入れてひねったら爆発した。
C同上を蒸発皿の中で乳棒で撹拌したら爆発した。
Dマッチ作りを終えて塩素酸カリウムのびんの栓をした途端に大音響を立てて爆発した。(ガラス栓に赤リンが付着していたため)
 
 マッチ作りは非常に危険な作業であるから、十分に注意をはらう必要がある!!   (^_^;)(^_^;)
 
燐寸博物館       日本の燐寸の歴史を知るなら!!
 
 
燐寸倶楽部       世界の燐寸・ノスタルジアマッチなどの紹介と販売