落語拝聴記


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7月6日 立川談志ひとり会 その十二 道新ホール

            18時30分開始 20時46分終了  観衆300人くらい

 演目 立川談号 孝行糖
    立川談志 疝気の虫
      -中入り-
    立川談志 つるつる

 行こう行こうと思いながら行ったことのなかったひとり会。寄席も結局、行ったことなかったし。私にとって今回で落語は3回目。過去2回は横目家助平と、その師匠の柳家小三治だけ。ガンに侵された(?)談志を死ぬ前に見なければ、と今回行くことになった。あ、ちなみに私、落語は好きだけど演目や話を聞いてすっと内容が出てくるほど通じゃありませんので。あしからず。

 入場すると人だかりがあった。張り紙を見ると"本、CDをお買い上げの方には家元の直筆サインが入ります"・・・何? サインマニアの私としては是非ともゲットしなければ。で、過去のひとり会のプログラムに書かれた事をまとめた「文句と御託(講談社2,500円(税別))」を買い、サインを頂く。私の名前入りである。でも、日付を入れてもらえなかった。前の人には入れていたのに(泣)。本の値段の差か? まぁ、いいや。実は家紋の入った帽子があり、帽子好きの私としては一瞬心が動いたのだけれど、3,000円に後一歩が出ずやめた。

 まずは談号の前座。何でも23人目の弟子らしい。活舌、テンポはまずまず。声の通りも良い。談志曰く、与太郎話は落語の基本、ということでやっているらしい。うん、まじめな落語だった。まぁ、若いみたいだしこれからでしょう。

 で、家元登場。頭にはバンダナ(ヘアバンド?)、よく見る光景だ。まくら、というかつかみには最近の話題を少々。客入りの悪さを嘆き、来れば良かったと思うような芸をやってやる、と息巻く(?)。

 で、とても電波には乗せられない談志節が続いた後バンダナを取り、いつの間にか噺に入る。そうか、バンダナは普通の落語家の羽織と一緒か。で、演目はどうやら「疝気の虫」らしい。うん、これはちょっと知ってる。落ちは・・・どんなんだったかなぁ・・・ってな感じで噺に聞き入る。談志の落語ってビデオやテレビで何回か見たことはあるけど、こんなにオーバーアクションだとは思わなかった。故・枝雀に負けないくらい。ちょいとびっくり。

 噺も終盤に差し掛かった頃、アクシデントが。なんと、1列目真ん中、つまり談志の目の前の人が寝てたのである。ここで観客のほぼ全員の頭にはいつぞやの事件が・・・談志も気にかける。が、"いいよ、寝かせてやんな"と。

 なんでも、この前の事件は寝たのがいけないのではなく、騒いだからいけなかったのだ、と。人を寝かせる位になれば芸も一流、ということらしい。観客全員寝てくれれば俺も寝られるって(笑)。

 で、話を聞きつつ・・・って言うか談志の疝気の虫のしぐさを見つつ(このしぐさ、見たら驚くぞ)落ちを思い出し、あ、そうかと思った頃には終了。中入りへ。

 中入り後、もう一度談号が出てくるのかと思いきやそのまま談志が出てくる。バンダナは腰にぶら下げている。今度ののつかみは気に入ってるジョーク、小噺、過去の名優(なのかな)など。で、またすっと噺に入っていく。この入り方は見事。でも演目が分からない。「つるつる」らしいがそもそもその話自体知らないので何も考えず聞き入る。

 噺の内容は幇間の恋物語。笑いというよりは聞かせる噺である。隣の夫婦(?)が後で言うには、ちょっと違ったらしく、どう落とすのか気になっていたらしい。・・・こいつら、すげぇ。まぁ、私は噺自体知らなかったからそんなことすら気にならなかったけど。落ちを聞いてもああ、こんな噺なのか、と。俺ってレベル低かったんだろうなぁ、あの会場の中じゃ。

 で、終わって幕が降りた後すぐまた幕が上がり、談志が話し始める。おお、なんかコンサートのアンコールみたいだ。よくぞ「つるつる」を最後まで聞いてくれた、と。で、このつるつるにはこんな話があったとか、あんな話があったとか、でも全部忘れてたけど、それが良かったんじゃないだろうか、と。とにかく希少価値をアピールする(笑)。

 まぁ、なんにせよ面白かった。小三治がのらりくらりで1演目1時間かけるのとはまた違った面白みがあった。あ、そういえば小三治って批判の対象になってたな、円楽ほどじゃないけど(笑)。

 今回、来てみて驚いたのは意外と若い人が多かったこと。親に連れられてくる子供を除けばこういうところには若い人など皆無に近いと思っていた。実際、小三治の時はそうだった。助平の時も私らグループ以外はおばちゃんが多かったと思うが。今回は20代に見える男性、女性が数人いた。もしや10代? と思える娘も約1名。

 まぁ、多いとまではいかないけど若い世代がいるってのは凄いよ、談志。いや、そこに来る人たちが凄いのか。流石に派手な人はいなかったけどね。あ、一歩手前の、一つ間違えればお水系の御姉様が2〜3人いたな。10代っぽい娘はかなり地味目の大学生って感じだった。かと思えば70代くらいの老夫婦も。

 いや、落語の世界って意外と奥深いや。ファン層も含めて・・・って人の事言えないか。


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