・・◇◆ 高峰温泉『ランプの宿・高峰温泉』 ◆◇・・
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◇・・ 雲上の硫黄香るアワアワぬる湯 ・・◇
梅雨明けきらぬ7月下旬、ドンヨリ曇った空の下向かったのは標高2000mの『秘○を守る会』の提灯宿『高峰温泉』。宿手前の道は未舗装で、しばらくゴトゴト行くと咲き始めたばかりのニッコウキスゲが出迎えてくれました。平日のお昼時、空いてるだろうと思いきやそこは人気宿、駐車場は結構な埋まり具合でした。宿名にも冠されている通り、玄関先には宿の売りでもあるランプがモニュメントのように飾られています。玄関入ると小奇麗で洒落た山の宿といった風情。施設内にもいたる所にランプが配され木の質感を主体にした、いかにも女性に喜ばれそうな雰囲気です。玄関正面の暖炉は天然ガスにて青い火を燻らせながら薪を燃やし、温かな空気を生み出しておりました。クーラーいらずの雲上の宿では、夏だろうが夜になれば暖炉の火が恋しいのかもしれませんね。

日帰りで浸かる事が出来るのは1階にある『ランプの湯』です。奥が男湯で右に女湯が並んでありました。ちなみにお手洗いは手前にあり、ウォシュレット付きで綺麗でした。脱衣所はやや狭さを感じる可愛いサイズで、小さな洗面に脱衣棚のみのシンプルな造り。ドライヤーは無かったと思います。



こちらが女湯です。入った瞬間浴室内に満たされた硫黄臭に襲われ幸せになれました。重くて濃ゆ~い香りではなく、卵臭があまり得意でない方でも多分苦にならないのではと思われる、気持ち粉味を感じるような軽やかな香りのように思いました。


決して広くない浴室で、手前石造りの洗い場の両側にカランが並び、奥に檜造りの湯船があります。2つに仕切られた浴槽の右側狭い方が源泉槽で、左広めの方に加熱された湯が満たされています。41.7度でノンビリ浸かれる低めの加温具合なのが、また気に入りました。手を加えるものの出来るだけ最小限にと、湯を大切に扱われている宿の粋のようなものが私には感じられたのですが、どうでしょうか・・・(笑)。


源泉槽への準備をするために、はやる気持ちを抑えつつまず加温槽にて温まります。4~5人が浸かれそうな広さ。加温されたためか、やや微濁気味になったものの、湯底のトド足もシッカリ確認出来るほどの湯色です。白く細かい湯花が漂い、癖のないサラスベする浸かり心地で、この湯だけだとしても充分に良い湯です。


湯口は2本あり太い方からは加熱湯、細い方からは源泉が注がれています。循環使用とはいえ縁からの溢れ出しもあり気持ち良いです。それと鈍感な私の思い違いかもしれませんが、加温湯に肩まで浸かっていると、鼻先に鉄のような薄~い香りも感じました。気のせいかな?


汗が出るまで待ちきれず、そそくさと源泉槽に移動します。譲り合えば3人くらいは浸かれるかもな狭さです。温冷浴が大好物な身にとっては23度と、ほのかにぬくみも感じられる、たいへん浸かりやすい湯温です。



画像を撮ろうとしたらば、もう既に湯温計にも小粒のアワアワが付着しています。モチロン身体もすぐさまビッシリと気泡に包まれ、身体動かすとモモ下尻下で成長した泡が合体して湯面にポコポコ顔を出し、思わずオナラじゃないよと言い訳したくなります。左の肉画像は、湯中で仲良く語らっていただいた女性に撮って頂いた背中の泡の境界線ですが、足画像でも湯中に無数の気泡が舞っているため、やや微濁に見えると思います。こんなに元気に泡の付く湯は、私は長野では白骨の『泡の湯』の内湯源泉槽以来でした。ちなみに、まんまの湯とこの炭酸のせいかこちらの湯底は少し滑りやすくなっていました。胃腸等に効能高らかな湯を湯口横の飲泉升にて口に含むと、ほのかにタマゴの微酸味を感じる飲みやすい味でした。

優しい硫黄臭に包まれて背中を這い登るアワアワを感じながら、冷たすぎない適度なぬる湯があまりに気持ち良く、時間を忘れて上記の女性と長々と源泉槽にて語らってしまい、申し訳ない事に、連れてきてくださった温友さんをロビーでタップリ待たしてしまいました。

湯上りに休憩室のような場から窓の外を覗くと、洒落た立派な鳥だかなにかの餌付け場がありました。宿泊すれば、周辺の自然観察や登山、夜の天体観測と楽しめるようで、自然を満喫しつつ湯も楽しめるお宿のようです。
帰りがけにニッコウキスゲの中で仲良く語らうご夫婦などもお見かけし、とても良い時間が過ごせそうな確信フツフツのお宿なのではありますが、ココは定められた喫煙場所以外は禁煙の宿なので、喫煙者には敷居が高いのです。帰りがけ、宿の方と禁煙成功者の温友さんの双方に挟まれ語られ、流石に湯上りの一服は下ってからにしたのでした(笑)。

~基本データ~
 入湯日  2007年7月
 住所  長野県小諸市高峰高原
 時間  11:00~14:00
 定休日  無休?
 料金  500円(子供400円)
 電話  0267-25-2000
 サイト  http://www.takamine.co.jp/
~アクセス~
 電車  JR長野新幹線 佐久平駅から高峰高原行きバスで約60分。
 車  上信越道 小諸ICからチェリーパークライン経由で約20km
~風呂~
 風呂  内湯 男女各2 (日帰りは1階の『ランプの湯』のみ)
 備品  桶、椅子。 

~温泉データ~
 源泉名  高峰温泉
 湧出地  長野県東御市大字滋野字北山4162
 泉温・PH  25.9度(気温 18度)、PH: 6.6
 湧出量(揚湯量)  61.1㍑/分 (自然湧出)
 泉質  含硫黄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉 (硫化水素型)
 知覚的試験  殆ど無色澄明。炭酸味・硫黄味・硫化水素臭を有す。
 ~『ランプの湯』女湯 温泉利用状況~
 湧出状況  高峰温泉2号泉(湧出地:上記参照)。ボウリングによる自然湧出
 引湯方法・量  ブランジャーポンプによる約900mポンプアップ。源泉からの標高差約230m。24時間常時ポンプアップ。60㍑/分
 浴槽内(加水無し)  大浴槽:泉温が低いので加熱し42度前後で循環濾過使用(衛生管理と温度管理の為)。小浴槽:源泉26度のまま使用。
 清掃  浴槽内・濾過機は毎日清掃。換水は少なくとも1週間に1回以上。
   浴槽内に1日に入る源泉量:約15~20トン。
 殺菌方法  強力磁石による殺菌。配管及び浴槽内の清掃はモルキュラーを使用。塩素は泉質を変えてしまうので使用していません。
 レジオネラ検査  1年2回。

 水素 H     フッ素 F  0.2
 リチウム Li    塩素 Cl  4.3
 ナトリウム Na  98.9  臭素 Br  
 カリウム K  4.7  ヨウ素 I  0.07
 アンモニウム NH  0.03  硝酸 NO  痕跡
 マグネシウム Mg  41.6  硫化水素 HS  2.8
 カルシウム Ca  172.5  イオウ S
 ストロンチウム Sr  1.1  チオ硫酸 S2O3  
 バリウム Ba  0.08  硫酸水素 HSO
 アルミニウム Al    硫酸 SO  135.0
 マンガン Mn  0.2  リン酸2水素 H2PO
 鉄(2) Fe₂  0.2  リン酸1水素 HPO  
 鉄(3) Fe₃  メタ亜ヒ酸 
 銅 Cu    炭酸水素 HCO₃-  795.7
 亜鉛 Zn  炭酸 CO  
 鉛 Pb    亜ヒ酸 AsO2  
 カドミウム    メタホウ酸 BO₃
 陽イオン計  計 319.3mg   陰イオン計  計 938.1mg
~非解離成分~
 メタ硅  H₂SiO₂  65.4
 メタ硼  HBO₂  1.3
 メタ亜ヒ酸 
~溶存ガス~
 遊離二酸化炭素 CO₂  276.4
 遊離硫化水素 H₂S  7.9
・・・・・成分総計 1608mg/kg
 試験日:平成16年9月(施設内掲示より)


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