■ 2007/12/12 自転車・徘徊・iPod

赤塚不二夫「ニコニコ動画>20世紀のファイルから 『マンガがすべてだった・トキワ荘の頃』」)の漫画『天才バカボン』「ニコニコ動画>天才バカボンOP」)に登場するレレレのおじさん(「ウィキペディア>その他の主要登場人物」)が私の身の回りの住人であったなら、「おや? どこへお出かけですかぁ〜?」と声を掛けられてしまうかもしれません。

自転車にまたがる私は、どこといって大したところへではなく、「ちょ、ちょ、ちょっと郵便局へ」と軽く会釈をしながら答え、ほうきで何を掃いているかわからないおじさんを背に、自転車を走らせ続けることでしょう。

今日の関東南部の予報は、午前9時頃には空が雲に覆われるということでした。がー、、、アレ? アレ? アレレのレ〜??? 今度は私がレレレのおじさんになる番です(?)。ちっとも曇ってこないではないですか? その時間、当地の上空に広がる空は広く晴れ渡っています。ほぼ快晴です。

まさか。そんなわけはない。あの気象庁が嘘をいうわけがない。嘘をついたのでなければ、この快晴は何だ? そか! 嘘をついたのでないのに晴れているということは、ただ単に予報が外れただけのことなのだ(^m^) そんな楽しいことを考えながら(?)、私はペダルを漕ぎ続けました。

ジャンパーのポケットには、このところ私の定番となっている携帯音楽(+動画+その他)プレーヤー「iPod(アイポッド)」が入っています。入っているだけではありません。音楽を鳴らせています。て、音楽を聴くためにiPodをポケットに入れているわけで、当たり前といえば当たり前です。ただ入れているだけなら、邪魔なだけですものね(^3^)

今日の場合も、私は特定のアーティストの曲だけに絞らず、iPodに登録してある全曲(※今日現在【10800曲】)をガラガラポンして(←「かき混ぜる」ぐらいの意味にとってくださいm(_ _)m)ランダムに曲をかけてくれる【シャッフル】に設定しました。

目指すは郵便局前のポスト。別にどこのポストでもいいのですが、私の自転車散歩コースに郵便局があるからです。

私には、たとえば散歩コースなどが一旦できると、あとは毎回毎回同じコースを回る習性があります。これは私の日常生活全般にもいえ、そのひとつの“型”を守る特徴があります。逆の見方をすれば、なかなか型を破れない、ということができそうです。でも、ま、それもこれもひっくるめてσ(^_^)私という人間なのであり、いい悪いの問題ではない、ということにしておきましょう。

ポストに投函する郵便物は、ご察しの通り、NHK−FMのリクエスト番組「サンセット・パーク」宛てのリクエスト・カードです。今回のカードには誰の何ていう曲を書いのたか? ここで特別に披露しましょう。下の空白部分をドラッグしてみてください。

何も表れなかったでしょう。そうです。放送があるまで秘密です( ;^ω^)

リクエスト・カードを投函し終えた私は、かつて私が入院した病院方面を目指します(→ 本サイト内関連ページ)。3年前、私はその病院で一命を取り留めました(→ 本サイト内関連ページ)。同じ病院の同じ脳神経外科病棟でその4年前、姉は一命を取り留めることが叶いませんでした。あとでよくよく考えると、姉が息を引き取った病室とそう違わない病室(※もしかして、個室は同じ部屋だったかな?)に私も入っていたことになります。

永井荷風かふうがまだ荷風でなかった15歳の年、壮吉は首にできものができて、帝国大学第二病院へ入院したそうです。そこで壮吉は一人の忘れがたい看護婦さんに出逢い、れ込んでしまいます。

壮吉は幸いすぐに退院できたものの、彼女への想いは募るばかり。荷風といえば散歩。散歩といえば荷風というぐらいで、彼女のいる病院の周りを徘徊(はいかい:どこともなく歩き回ること。ぶらつくこと=広辞苑)したりしたそうです。

しかし、壮吉の恋心が報われることはありませんでした。憧れの看護婦さんは里帰りしてそこで結婚してしまったのでした。憧れの君は「お蓮さん」といいました。壮吉は「蓮」と同じ意味を持つ「荷」という字を当て、今に伝わる「荷風」という雅号が誕生しました。それを終生使い続けた荷風は、お蓮さんへの想いを生涯持ち続けたことになりましょうか。

病院という閉じた空間では、恋心が燃え盛ります。入院中、惚れっぽい私は、すぐに好きな看護師ができました(→ 本サイト内関連ページ)。その後何ということもなく今日に至ってしまいましたが、ある種、郷愁のようなものを感じ、私は自転車で病院の辺りを“徘徊”(?)することを続けているのかもしれません。

その病院に近づいたときです。【シャッフル】で曲がランダムに流れている中で、ある曲が聞こえ出しました。とても聞き覚えのある歌声と曲。そうでした。小島麻由美「ニコニコ動画>結婚相談所」)(→ 本サイト内関連ページ)が歌う『私の運命線』です。

この曲は以前、「サンセット・パーク」にもリクエストしています(→ 本サイト内該当カード)。手相の運命線というのはてのひらの中央を縦に延びる線です。

早死にの姉は、この運命線が発達していました。女性でこの線が発達している場合、男まさりで、既婚者の場合は夫を食い殺す(←「夫を尻に敷くほど生活力がある」ぐらいの意味に取ってください)「後家(ごけ:夫に死別して、その家を守っている寡婦。やもめ。未亡人=広辞苑)の相」ともいわれるほど(?)です。

結局は、自分で自分を食い殺すようにこの世を去って逝った姉です。

私が、そして姉が入院し、姉の場合はそこから現世に戻って来られなかった病院の外観を見ながら、小島麻由美の『私の運命線』を聴く。そのタイミングで「えにしの糸」をたぐり寄せてくれた(?)iPodはジャンパーのポケットの中にあったのでした。