■ 2005/03/26 「相談室」Tetsuyaさん名回答

朝日新聞の「生活」欄には、読者からの相談事に識者が答える「相談室」というコーナーがあります。その「相談室」に今日質問を寄せているのは、北海道に住む中学3年生の女生徒さんです。

彼女の質問は、ズバリ、「死ぬことへの恐怖と不安の解決法」です。

新聞に載っている彼女の文章によりますと、彼女は昨年の夏頃から「自分はいつかは死んで、この世から消えてしまうんだ」というような思いにとらわれるようになり、日々の生活の中で楽しいことがあっても、ふと、死への不安が頭をもたげ、楽しさが吹き飛ばされる思いがする、というようなことが書かれています。

中学生時代といえば思春期(ししゅんき:二次性徴があらわれ、生殖可能となる時期。11〜12歳から16〜17歳までぐらいの時期。春機発動期=広辞苑)の真っ只中で、こうした思いを抱いた経験は多くの人に共通してあるのではないでしょうか。

ところで、昨夏といえば、私は例の転倒事故によって、まさに死と隣り合わせの状態を味わったわけで、決して頭で理解したのではない、“死”と向き合いました(→ 本サイト内関連ページ)。だからこそ、今日の「相談室」が私の関心を引き、こうして文章まで書かせているに違いありません。

そして、その相談者の彼女への回答者の文章が私の心を刺激しました。今回の回答役を務めているのは創作家のTetsuya(元・ドリアン助川 現・明川哲也)さんです。それでは、その彼の回答を、私がまとめてしまっては私の心を刺激した“何か”を伝えることはできないと思いますので、以下に全文紹介いたしたいと思います(※太字による強調は私の判断です)。

死生観というものは人生と同じ数だけありますから、こういうふうに思いなさいと、あなたに強制することはできません。ただ、ボクの場合を語ることはできます。ボクもいつか死んでしまうので、出し惜しみはしないことにしているのです。

ボクはいつか死んでしまうので、使い切れないお金を稼ぐために頑張ろうとは思いません。ましてやお金のために人を悲しませようとは思いません。

ボクはいつか死んでしまうので、土地を巡って誰かと争おうとは思いません。あの世に持っていけるものなどひとつもないのですから、争うぐらいなら笑っていようと思います。

ボクはいつか死んでしまうので、嫉妬(しっと)やいらいらはやめました。その分、空の色や鳥の声をしっかり受け止めようと思います。

ボクはいつか死んでしまうので、女の人とお酒が好きであることを生きている今、宣言いたします。

ボクはいつか死んでしまうので、生きることの意味をいつも考えていたいと思います。鮮やかな一瞬に恋してます。

ボクはいつか死んでしまうので、わずかな才能でも有効に使いたいです。それで誰かに喜んでもらえたら、死ぬ時はきっと微笑ほほえんでいることでしょう。

父さん母さん、産んでくれてありがとう。生きるって、途方もないプレゼントだったんだね。

Tetsuya(2005年3月26日付け朝日新聞「相談室」より)

私は元々涙もろい性質たちですが、昨夏の入院経験以来、その傾向が強力に強化されてしまっていることを日々実感しています(→ 本サイト内関連ページ)。

ですから、今日、この部分を読んだだけで私の涙腺(るいせん:涙液の分泌腺。眼窩がんかの外上隅にある=広辞苑)はゆるんでしまいました。特に、最後の一行にはやられました。私には、お礼をいうべき両親はもうこの世にはいませんが。

昨年、ゴールデンウィーク明けから株式投資を始めて以降(→ 本サイト内関連ページ)、本コーナーではそのことについて書く機会が増えました。が、だからといって、私は決して金の亡者(もうじゃ:〔金銭などに対する〕執念にとりつかれている者=広辞苑)ではない、つもりですf(^_^;)

何せ、Tetsuyaさんも回答されていますように、たとえウォーレン・バフェット大先生のように巨万の富を得たとしても(※所詮、私にはあり得ないって)、【1円】たりともあの世へは持って行けないのですから。

私の投資に関する基本的な考え方は、現在から老後までの必要最小限の安定したお金の確保が主目的で、その上で、心豊かに生きていきたいと考えています。

問題はその生き方の中身ですが、私の主活動は絵画で、自分でも描き、また、よい作品を数多く観たいと思っています。また、プライベートでは、愛する女性と温かな家庭を営みたいと考えています。この二つさえ満たされれば、私にとってはこれ以上幸せなことはありません。

考えただけでも素晴らしいではありませんか。愛する女性と、天気のよい日には外へ出かけ、二人で芝生の上にでも腰を下ろし、綺麗な空を眺めておしゃべりするのです。鳥の声を効果音に。彼女の腰に腕を回さなくても、私の愛情を充分に受け止めていてくれる関係の中で(※この部分はあくまでも私の願望であり妄想で、そのような女性が今現在いるというわけではありません)。

ということで、今回の相談者である中学生さんから死への不安の解消法を尋ねられていながら、回答者のTetsuyaさんがより良い生き方を述べられたように、私も自分が理想とする生き方について少しばかり書いてみました。

私は昨夏の入退院を経験してから、自分でいうのもなんですが、それまでとんがり気味だった角が取れ、随分と人間的にも丸みを帯びてきたように思う今日この頃であります(^-^;

コロコロッのコ〜ロコロ〜♪