■ 2005/01/12 ロングセラーのフィルム・カメラ「TC−1」 / 「ドンキ」株で利確

デジカメ(デジタル・カメラ)の急速な普及により、すっかり存在感が薄くなってしまった感のあるフィルム・カメラですが、それに関する記事が今日の朝日新聞に掲載されていますので、少しばかり書いてみましょう。

「しごと新語」というコーナーで取り上げられている話題がソレでして、本日の見出しには「カメラ製造 小型フィルム式に誇り」とあります(畑中徹記者)。「世の中デジカメが幅を利かせているけれど、フィルム・カメラもまだまだよ」といったところでしょうか。

で、デジカメ・オンリーともとれる時代の流れの中で、15万円という価格であるにも拘わらずに息の長い人気となっている高級コンパクト・カメラがある、というのです。それは何かといえば_コニカミノルタ「TC−1」だといいます。

記事によりますと、このカメラが発売されたのは1996年2月といいますから、およそ10年ほど前ということになります。以来ロングセラーを続け、毎年コンスタントに1500台ほどの出荷を記録しているといいます。

私も、デジカメ優勢となって写真に対する興味が薄れる前は、「アサヒカメラ」「日本カメラ」といった月間カメラ雑誌を買い求めては、胸をときめかせてページをめくったものです。ですから、上記のコンパクト・カメラの存在をもちろん知ってはいました。が、私は一眼レフ・カメラの利用者(→ わが愛器)ということもあり、それほどは心を動かされなかった印象があります。

記事では、このカメラの開発に合併前のミノルタで当たった谷井純一さんの苦労話も紹介されています。それによりますと、谷井さんは「一眼レフは持ち運びに不便。一眼レフに迫る画質のコンパクト機をいつか作りたい」という構想を温め続け、1991年、開発部門から別の部署へ移動されても、有志を募って密かに研究を続けたのだそうです。

何だか、NHKの「プロジェクトX 挑戦者たち」「YouTube>YouTube - プロジェクトX 最終回 エンディング」)に登場しそうな話ではありませんか。もしかしたら、もう既に登場していたりして(^O^;

しかし、谷井さんたちの“密やかなプロジェクト”は上層部に知られるところとなり、「売れるものを製品化しろ」との命令のもと中止されるものと思いきや、谷井さんたちの熱意が理解され、逆に、晴れて正式なゴーサインが出される結果を生みました。

その結果生まれたのが「TC−1」だったわけです。ですから、決して中途半端なカメラに仕上がるわけもありません。それが本来のカメラ好きの注目も引き付け、今へとつながるロングセラーとなっているのでしょう。

今回の記事の締めくくりの部分に谷井さんの思いが集約されているのですが、これこそが私の考え方にも合致するものです。そこで、その部分を以下にご紹介させていただくことにします。

デジカメは気軽に撮って、気軽に消去してしまう。でも、私は一枚一枚、心をこめてフィルムに収めたいんですよ。フィルムカメラの研究が長いせいですかね。


全く同感です。それであるからこそ、私は今コーナーでも「フィルム・カメラの方が断然好き」と事あるごとに書いてきたわけです。以下が本サイト内で、それらに関することを書いている該当箇所です(※古い順)。

  1. 「コダクローム64」
  2. 「フィルムへの回帰?」
  3. 「50ミリのレンズ」
  4. 「カメラへのこだわり」
  5. 「マジックアワー」
  6. 「フィルムへのこだわり」
  7. 「写真と岡本太郎とデジカメ」
  8. 「レンズ研磨」
  9. 「フィルムとデジタル」
  10. 「フィルムの魔力に魅せられて」
  11. 「ポジ・フィルムが根強い人気」
  12. 「写真家・中平卓馬の存在」
  13. 「写真家・浅井康弘氏とフィルム・カメラへの憧憬」

もちろん、そんな私でもデジカメの利便性を頭から否定しているわけではありません。現像の必要がなく、素材をそのままサイトなどでも流用できることなどはありがたいことだと思っています。しかし、上で谷井さんがおっしゃっている「デジカメは気軽に撮って、気軽に消去してしまう」という部分が最大のキーポイントであると思います。

おっしゃるように、気軽に得られるからでしょうか、自分が写し撮ったものをいとも簡単に消去してしまうことが少なくありません。いい方を替えれば、自分が写し撮った一枚一枚にそれほどの思い入れなどない、ということになりはしませんか? 所詮しょせんは「1」と「0」のデジタル・データでしかないのですから。

それに対し、私が愛着を持っているフィルムは、ポジ・フィルム(「ウィキペディア>リバーサルフィルム」)であれネガ・フィルムであれ、そこにはフィルムという物質に映像がしっかりと刻み込まれています。特に、私の好きなポジの場合、1コマずつを明かりに透かすと、映画の1コマのような映像がそこに現れます。それは何とも例えようのない瞬間です。

そんな愛着のある1コマを、たとえつまらないものが写し込まれていたとしても、消去することなどできるでしょうか。私はこれまで写したポジを1枚として捨てた記憶はありません。

よく、デジカメの優位性を論じるとき、ランニングコスト(running cost:建物・装置などを維持・管理・稼動するための費用=広辞苑)の安さを挙げる人がいます。確かに、現像の必要もなく、残したいデータを他のメディアに簡単に転送できるデジタルは費用が安く上がるでしょう。

しかし、そうまでして画像として残しておくべきものなどあるのでしょうか、ということです。

話は少し脱線してしまうかもしれませんが、私は昨夏に怪我を負い(→ 本サイト内関連ページ)、危うく命を落としかねない経験をしました。そこで、ふと考えたのです。「もしもあのときに自分の命がこの世から永遠になくなっていたのなら、私が自己満足で写した写真などどれほどの意味を持っていたのか」と。

元からして、私が撮影する枚数はごくごく少ないものです。

愛器の一眼レフに好きで長年ずっと使い続けているポジ・フィルムの「コダクローム64」を装填(そうてん:中につめこんで装置すること=広辞苑)したままにしておき、気が向いたときに1枚、2枚と撮るだけなので、36枚撮りのフィルム1本を使い切るのにも時間がかかります。

それでいいと私は思うのです。

デジカメの登場で、アマチュアでもプロの写真家のように大量の写真を写すことが可能になった、と主張する人がいますが、「アマチュアがプロの真似事をする意味がどこにあるのか」と思うのです。

それよりも、自分が写したい対象とじっくりと向き合い、露出を調節し、ピントを合わせ、ゆっくりとシャッターボタンを押す方がよほど心が充実する気がするのです。何よりも、光学のファインダーを飽きるまで覗き込んで。私はデジカメ標準の液晶画面が大嫌いです。あれは写真を撮る行為に最もふさわしくない、とさえ考えているほどです。

なお、今回取り上げられたカメラは「TC−1」ですが、個人的には、同じページで紹介されている「HEXAR RF」により強く引かれるものを感じてしまいました。

また、それに通じる理由で、もしも「今欲しいデジカメは?」と尋ねられたのなら、セイコーエプソンレンジファインダー・カメラ「R−D1」「PC Watch>プロカメラマン山田久美夫のデジタルカメラレポート 往年の名レンズが使える、エプソンの異色デジタルカメラ」)の名を挙げるだろうと思います。それは、いかにもカメラカメラしたカメラで、撫で回したくなるような物質としての魅力にも溢れているからです。ただ、それで記録するのがデジタル・データというのは何か惜しい気がしないでもありません(?)。

以上本日は、つらつらとフィルム・カメラへの“片思い”を書いてきましたが、世の中がデジタル一辺倒になっても、私は一眼レフのフィルム・カメラを手放すことは決してないと思います。

たとえ、世界中からフィルムという記録媒体が消滅したとしても_。



ちょっと相場の話でも。

本日、私は昨年末に購入し保有していたある銘柄を売って現金に換えました。それは_「ドン・キホーテ」)。そ。今更ここで書くまでもないですね。昨年末、連続火災で世間を騒がせた安売り店の「ドン・キホーテ」(「ドンキ王国」)です。

ではなぜそんな悪材料企業の株を購入したかですが、これも本コーナーで最近書いたばかりですが(→ 本サイト内関連ページ)、ただ単に「値下がりした」からです。

そりゃそうですよね。連続火災があれだけテレビや新聞で大々的に報じられれば株価は急降下します。「3カ月株価チャート」をご覧いただければわかりますように、直近では【6,500円】水準から【5,000円】ぐらいにまでまっ逆さに下がっています。だから購入したのです。値を戻すことを期待して。

ちなみに私が購入した時点では、【1株】当たり【4,983円】(※売買手数料などを含むため端数が出ています)で、最低単位(※「ドン・キホーテ」の場合は【100株】)である【100株】の購入です。

しかし、すぐに値を戻すと考えたのは素人の浅はかさで、年が明けても思うほどには戻してくれません。

それが、今日は少し戻す動きが見られました。そこで、早々と売ってしまったわけです。もちろん、急落する前までの水準に戻るまで保有する気なら、まだ【1,000円】分の上昇が見込めるわけで、まだ戻りの端緒(たんしょ:事の始まり。いとぐち。手がかり=広辞苑)を開いたばかりともいえます。が、この辺は各人で考え方の分かれるところですが、私は戻すにしても、多少の上がり下がりがこの先あるだろうからここで1回売っておこう、と判断したわけです。

今日の株価チャートはこちらですが、私は【5,440円】で売り抜けることができました。確定利益は【45,700円】也です。ま、私としてはよくできた方でしょう。

問題は売り抜けたあとです。

私は株価チャートを見ながら売買はしません。その代わり、リアルタイムの売買注文を参考に売買の注文を入れます。で、それを注視していたところ(といっても、一つ上の文章を打ちながらですから、注文ボード注視に専念はできませんが)、私が売り抜けた上の価格帯に“売り注文”が膨らんでいたのです。

ただ、一旦は売り抜けたものの、急降下以前の【6,500円】への戻り値にも当然未練はあるわけで、当初の予定通り、すぐにまた“買い注文”を入れました。結局は、【5,460円】で購入することができました。またしても、単位は最低の【100株】での“参戦”です。

取らぬ狸の皮算用ではありませんが、もしも、ここから【6,500円】まで戻してくれれば、【100,000円】の利益になるんですよね。ただ、途中でも書きましたように、一直線の右肩上がりにはならないでしょうから、ころあいを見計らって、そのたびに利益確定しては再び参戦する方法を繰り返して「ドンキ」株の戻り値に付き合っていくつもりです。【6,500円】まで戻してくれることが前提ですが。

というわけで、本日は「ドンキ」との株を通しての付き合いを書いたわけですが、実をいいますと、私はこの安売り店を利用したことが一度もなかったりするんですよね。で、今日、少しでも利益を上げさせてもらったので、そのお礼に利用させてもらわないといけないかな? などと思ったりしたところです(^_^;