■ 2003/12/31 ゆく年逝った人

今日は「ゆく年くる年」の分け目の日となる大晦日ということで、今年逝った著名人の方々を偲びながら、今年一年の本コーナーを締めくくることにします。以下は、今日の地方紙から私がピックアップした方々の紹介です(※敬称略。カッコ内は享年/亡くなられた日)。なお、《》で囲った部分には、私個人の雑感を綴っています。

  • 本郷かまと(116/10.31):長寿世界一として英国のギネスブックにも載った。好物は黒砂糖。二日起きて二日寝るという、ゆったりした暮らしぶりが人気を集めた(「116歳 かまとバアのホームページ」)。
  • 奥克彦(45/11.29):イラクで復興支援に取り組んでいた。在英国大使館参事官(後に大使)。在イラク大使館三等書記官(後に一等書記官)の井ノ上正盛氏(30)と共に襲撃され、命を落とす。《お二人の外交官の殺害事件に関しては、本サイト内でもいち早く取り上げ、その際、ご遺体を撮影した動画へリンクを張ったことで、それを読んだ方から抗議のメールも頂戴しました(→ 本サイト内関連ページ)》
  • 松本弘子(67/6.20):パリコレクション初の日本人モデル。おかっぱの髪型がパリの流行になった。
  • ジョージ川口(76/11.1):ジャズ・ドラマー。
  • 福田一郎(78/9.4):洋楽評論家。
  • 白井義男(80/12.26):ボクシングの元世界フライ級チャンピオン。日本人としては初の世界王者となった。
  • 夢路ゆめじいとし(78/9.25):上方漫才の第一人者。弟の喜味こいしを相方に、絶妙の間合いと大阪弁のふくよかさを生かしたしゃべくりが魅力だった。《おそらく最晩年の舞台になったのだと思いますが、とあるテレビ番組の中で漫才を披露する夢路いとしさんのお姿を拝見しました。いとしさんは背中が真ん丸くなり、さすがに年齢は隠せませんでしたが、それでもしゃべくりの方は昔と全く変わらず、往年そのままに客席の笑いをとっていました》
  • 春風亭柳昇しゅんぷうていりゅうしょう(82/6.16):現役最高齢の落語家ながら、風刺の効いた新作落語に挑んだ。《お名前そのままに、春の風にそよぐ柳の如くに軽やかな落語を聴かせてくれました。テレビなどで活躍する人は、「反体制」的な立場を半ば強制させられているところがあります。そんな中にありながら、柳昇さんはそんな人たちとは一線を画されていたようです。亡くなられた直後、その話が産経新聞の一面コラムの「産経抄」で紹介されたのが印象に残っています。ちなみに柳昇さんは『日本の息吹』という月刊誌に「ご隠居さんの病床日記」というコラムを連載されていたそうで、その絶筆となった7月号では、日本の左翼マスメディアを批判されているそうです》
  • 小松方正ほうせい(76/7.11):個性的な脇役俳優。代表作は『絞死刑』。《小松方正さんといえば、個人的に印象に残っているのは、萩原健一さんと水谷豊さんの共演による今や伝説的ともいえる傑作テレビ・ドラマ『傷だらけの天使』の中での演技です。これは単発物のドラマで、その内の一話に小松さんがゲスト出演されていました。確か一人二役で、悪党と姿かたちがそっくりだったために身代わりにされてしまう貧しい男の話でした。それを小松さんが見事に演じています》
  • 名古屋章(72/6.24):個性的な脇役俳優。代表作は『麻雀放浪記』
  • 河原崎長一郎(64/9.19):個性的な脇役俳優。代表作は『五番町夕霧楼』
  • 天本英世(77/3.23):個性的な脇役俳優。『仮面ライダー』の死神博士役だけでなく、ロルカの詩の朗読でも知られた。《天本さんは、一般的な幸せは求めない生き方を貫いたように思います。確か東大の卒業だったか、中退だったかの学歴をお持ちのはずです。それが俳優の道に進み、独特のキャラクターで一部の人ファンから注目を浴びました。おそらく、生涯独身を通されたはずです。天本さんはまた、スペインが大好きであることも知られていました。いつだったか、そんな天本さんのスペイン行きに同行したドキュメンタリー番組を観ましたが、すっかりスペインの人々の中に溶け込んでいたのが印象的です》
  • 深作欣二(72/1.12):『仁義なき戦い』などで知られる映画監督。『バトル・ロワイヤルU』撮影開始直後に入院。その後、撮影現場に戻ることは叶わなかった。
  • 小林千登勢(66/11.26):女優。
  • 沢たまき(66/8.9):本名は山本昌子。歌手でドラマ『プレイガール』などでも活躍。また、現役の参議院議員でもあった。
  • 宜保ぎぼ愛子(71/5.6):テレビで話題を呼んだ“霊能者”。
  • 黒岩重吾じゅうご(79/3.7):作家。古代史への関心も深かった。
  • 生島いくしま治郎(70/3.2):ハードボイルド小説の作家。
  • 宮脇俊三(72/2.26):鉄道紀行の第一人者(「紀伊国屋書店>宮脇俊三 作品一覧」)。《宮脇さんは子供の頃から電車がお好きだったようです。そしてそれを仕事にされてしまったわけで、幸せな一生だったといえるのではないでしょう。宮脇さんがお書きになった本を一冊持っていますが、その中では首都圏などの私鉄について書いていますが、中で、その昔、「京成電車が上野の地下駅から出発するのが近未来的だった」というようなことを書かれていた部分が印象に残っています》
  • 青木雄二(58/9.5):漫画家。漫画「ナニワ金融道」で金融業界の舞台裏を描いた。
  • 秋山庄太郎(82/1.16):写真家。原節子らスター女優の肖像写真で「女性専科」の名をはせた。
  • 小此木啓吾(73/9.21):精神分析の分野で活躍。「モラトリアム人間」の流行語を生んだ。
  • グレゴリー・ペック(87/6.12):アメリカの映画俳優。『アラバマ物語』では良心派弁護士、『ローマの休日』ではオードリー・ヘプバーンとの共演でハンサムな新聞記者を演じた。
  • キャサリン・ヘプバーン(96/6.29):映画『黄昏たそがれ』など4回のアカデミー主演女優賞に輝いたアメリカの女優。女優という職業を離れても、知性と上品さは際立っていた。《彼女が出演された中で印象に残っているのは、何といっても『旅情』です。水の都ベニス(=ヴェネチア)に一人旅するハイ・ミスを彼女が演じたわけですが、当時のベニスの街並みに、私はなぜか観るたびに妙な懐かしさを覚えてしまいます》
  • ボブ・ホープ(100/7.27):『腰抜け二丁拳銃』などで知られるアメリカの喜劇俳優。
  • チャールズ・ブロンソン(81/8.30):『荒野の七人』などで知られる野生派の俳優。リトアニア(Lithuania:バルト海沿岸に位置する共和国。古来琥珀こはくの産地として有名。ポーランド領を経て、18世紀にロシアに併合。1940年にソ連邦に併合。1991年ソ連解体前に独立。住民はバルト系リトアニア人が主。面積6万5千平方キロメートル。人口371万〔1995年時点〕。首都ヴィリニュス。英語名リスアニア=広辞苑)からの移民。その昔、マンダムコマーシャルに出演し、日本国内での知名度がアップ。
  • ジョン・シュレシンジャー(77/7.25):映画『真夜中のカーボーイ』を撮ったアメリカの映画監督。
  • エリア・カザン(94/9.28):映画『エデンの東』で知られる映画監督。赤狩り(国家権力が共産主義者や社会主義者を逮捕・追放などして、弾圧すること=広辞苑)時代の転向(方向・立場などをかえること。特に、共産主義者・社会主義者などが権力の強制などのために、その主義を放棄すること=広辞苑)を問題にされた。
  • レニ・リーフェンシュタール(101/9.8):記録映画『民族の祭典』を監督した映画監督。戦後、ナチス(=ナチ党:国民社会主義ドイツ労働党。ヒトラーを党首としたドイツの政党。第一次大戦後に台頭、1933年政権を掌握、独裁政治を断行、反個人主義・反共産主義・反ユダヤ主義を標榜して国内を再編成。対外的には、ヴェルサイユ体制の破棄を目ざして再軍備を強行、オーストリアを併合して第三帝国を実現したが、1939年ポーランドを侵略、第二次大戦を誘発。ユダヤ人大虐殺を行うが、1945年ドイツ敗戦とともに崩壊。通称ナチス=広辞苑)の責任を問われたが、アフリカ野生美や水中写真で晩年まで活躍する。
  • イディ・アミン(80※推定/8.16):元アフリカのウガンダ(Uganda:アフリカ東部、赤道上にある共和国。イギリス連邦に属する。1962年独立。面積24万1千平方キロメートル。人口2130万〔1995年時点〕。首都カンパラ=広辞苑)大統領。ウガンダ虐殺で知られる“アフリカの暴君”。亡命先のサウジアラビアで人生の幕を閉じる
  • エドワード・テラー(95/9.9):アメリカの物理学者。核兵器開発に携わり“原爆の父”と呼ばれる。
  • ベニー・カーター(95/7.12):ジャズのサキソホン奏者("Benny Carter Web Site")。
  • ニカウ(59※推定/7.4):映画の他、日本ではテレビのバラエティ番組に出演し、一躍有名になったアフリカ・カラハリ砂漠の先住民族コイサン人。ナミビア(Namibia:アフリカ南西部の共和国。もとドイツ領南西アフリカ。国連の管轄下で南アフリカが実質統治していたが、1990年独立。イギリス連邦に属する。面積82万4千平方キロメートル。人口154万〔1995年時点〕。首都ウィントフック=広辞苑)の自宅からまき拾いに出て草原で倒れているところを発見される。

人間として生まれてきた以上、等しく死は訪れるわけですが、与えられた人生の中身は必ずしも平等ではありません。それを、強く思わずにはいられない気持ちになります。

ところで、今日の産経新聞には、上でご紹介しました春風亭柳昇さんについて書かれた6月18日付の「産経抄」(執筆・石井英夫)が特別に載っていますので、以下に抜粋させていただくことにします。

「大きなことをいうようですが、いまや春風亭柳昇といえば、わが国では私一人でありまして・・・」。ひょうひょうとした定番のマクラで笑わせてくれたその春風亭柳昇師匠が逝ってしまった。82歳、落語界最長老の現役だった。

▼柳昇さんは機関銃兵として従軍し、中国戦線で重傷を負った。ために両手が不自由で、はなしの小道具である扇子や手ぬぐいが使えない。そこで古典(落語)を捨て、新作一本に賭けたという。お住まいが武蔵野市なので吉祥寺きちじょうじの映画館を寄席にして演じることがあり、時々聴きにいった。

▼本をたくさん書いていてその一つに『柳昇の新作格言講座』(講談社)がある。なかで自称“滑稽こっけい短歌”をいくつも披露していた。「物忘れせぬようつけた備忘録(びぼうろく:忘れた時の用心に書きとめておくノート。手控え。忘備録=広辞苑) どこへやったか それをわすれる」。年をとったら人の世話を焼け、ぼけ予防になると教えた。

▼「世の中は弱くて強いものがある 弱い砥石といしが鉄を研ぐなり」。雑草は強く、温室育ちは弱い。人間もおなじで肥やしがなくても雑草は育つ。「悪口は言ってならぬと言うけれど 言ってるときの楽しさはすごい」「勲章をいただく人見りゃ面白し ランク下ほど祝い派手なり」などというのもあった。

▼柳昇さんはちょくちょく小欄へも手紙をくれた。武蔵野の自然や風物の観察もあったが、むしろ時代を憂え、世相を嘆くものが多かった。軽妙でとぼけた高座とは裏腹に、「正論」への同感や若ものへの批判的なものもあった。

▼春風亭昇太さんらお弟子さんの話では、師匠はおおらかで何でも自由に挑戦させた。物事にこだわらぬ人だったという。してみると小欄は何かのはけ口ででもあったのだろうか。現代に対する“陸軍落語兵”のひそかな憤慨だったのかもしれない。


ともかくも、そんなこんなで今年も暮れていくわけですが、今日の朝日新聞には世界各国の特派員が伝える各国の年末事情が載っていますが、その中で、ブラジルの年越しは変わっています。記事を寄せているのはブラジルのサンパウロの和泉聡記者ですが、記事の見出しは「下着の色に新年の願い」です。

それを読んで私は初めて知りましたが、ブラジルには日本の年越しそばに代わって「年越し下着」なる習わしがあるそうです。意味はそのままで、大晦日、めいめいが新年への願いを色に込めた下着を身につけ、家族や友人たちとパーティに臨み、そのまま年を越すといいます。

で、問題はその下着の色ですが、「金運に恵まれたい人は黄色、恋愛運に恵まれたい人はピンク色、平和を願う人は白」というように、各人の願いに応じた色の下着をつけることになっているようです。

私の場合は、何色がいいでしょうねぇ。目下のところ恋愛はどうでもいいので(面倒くさいでしょ。好きだの、愛してるだのって。でも、ま、行實多圭子ゆきざね たかこさんのような人が相手だったら、面倒くさいこともしてみたい気になりますが(^-^;)ピンクはパス。平和を願うというのも、ちょっと偽善的なのでこれもパス。金運には恵まれたい気持ちは少しはありますので、結局は、薄いイエローのイエロー・ライトといったところでしょうか。

これは全くの余談ですが、私は夜寝るときには下着はつけないことにしています。といって、何も履かずに寝るわけではありません(^O^; パジャマだけを身につけています。

なぜかといいますと、納得する話を以前、テレビで聴いたからです。その人がいうことには、夜眠るとき、布団は昼間の生活の服に相当するといいます。そして、パジャマが下着。つまりは、下着の意味合いのパジャマの下にさらに本来の下着をつけるのは理屈に合わない、というわけです。私は至って単純にできていますから、その話にすっかり納得し、以来、パジャマの下には何もつけないようにしています。

参考、、、にはならないでしょうね(^_^;

なお、今さっきも書いたばかりのブラジルの話ですが、日本でいう師走(=12月)に入ると、街の店頭にカプセル入りの「願掛け下着」が並ぶそうです。で、気になる売れ筋ですが、やはり金運の上昇を願う黄色が一番人気だそうです。

それにしても、ブラジルの年越しでは、お互いが下着を見せ合ったりするんでしょうか? で、みんながみんな黄色いパンツを履いていたりしたらちょっと笑ってしまいそうですね。

ということで、本コーナーも今日のパンツの話が今年の“書き納め”となりました。日本では「黄色いパンツ」で年越し、というわけにもなかなかいきませんから、せいぜい年越しそばを黄色の麺に替えて(ラーメンてことか?)きたる年の金運アップでも狙いますか。



□□本日のピックアップ□□

69 :文責・名無しさん :03/12/29 12:23 ID:tEDE2a3X
さて、今年も新年早々どんな電波飛ばすか、今から楽しみです。


70 :文責・名無しさん :03/12/29 12:30 ID:cyJbiuJp
>>40
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アジア主義者の若宮が主幹なんだし
中国・アセアン・インドそれに北朝鮮とネタが多いからな
書きほうだいだろ。

「ラストサムライの精神で」だったら大笑いだが(w

「2ちゃんねる掲示板 〜○●○朝日の社説 Ver.11〜」 より抜粋)