| ■ 2003/12/22 強面の猪瀬直樹さんは体も硬い? |
|
私は「クライン孝子の日記」というメルマガ(メール・マガジン)を購読しています。これについては以前にも本コーナーでご紹介したことがあると思いますが、ドイツ・フランクフルト在住のジャーナリスト・クライン孝子さんが彼女のサイト「クライン孝子のホームページ」で毎日お書きになっている日記をメルマガ形式で発行されているものです。 彼女の場合、ドイツに長いこと住んでおられ、ご主人もドイツの方であることもあってか、時に「日本に厳しくドイツに甘い」と感じることもありますが、総じては、離れたところから日本という国をご覧になっているため、日本国内に実際暮らしている人にはなかなか気づきにくい視点で物事を捉えており、参考になることが少なくありません。 その彼女の今日(22日)の日記に、ちょっとばかり気になる記述があります。今日分の見出しには「野中広務氏と猪瀬直樹氏の欺瞞ぶり(1)」「許せない猪瀬直樹氏の欺瞞(2)」とあります。 それは、クライン孝子さんご自身が書いているわけではなく、彼女の元に届けられたあるジャーナリストからのメールを紹介する形で明らかにされています。そのメールの冒頭、「一応ジャーナリストの端くれなものですから、道路が小泉改革の試金石だと思い、頻繁に開かれる会議を必死にフォローした」と書き、「道路関係四公団民営化推進委員会」の会議をたびたび傍聴してきたそうです。 この猪瀬さんですが、私の乏しい認識では、以前はよく出演されていたテレビ朝日の“討論バラエティ”番組「朝まで生テレビ」の中での姿が一番印象に残っています。 猪瀬さんは汗かきなのか、よく鼻の下に汗をかいていました。これは俗説かもしれませんが、鼻の下に汗をかく人はスケベだといいます。ちなみに、私も鼻の下にはよく汗をかくたちです。てことは、、、私もスケベ(^_^;? ま、そんなことはどうでもいいとして、猪瀬さんは、恐らく本心をそのまま素直に表に出すのが苦手なタイプの人間なのだと思いますが、必要以上に自分を強面(こわもて:〔コワオモテの約〕おそろしい顔つき。また、相手に対して強く出ること=広辞苑)に見せてしまうところがあるように感じています。 いつだったか、NHK教育の10代向け討論バラエティの「真剣10代しゃべり場」にゲスト出演されたことがありましたが、そこでもいつもの強面の姿勢を崩さず、ご自分の意見をまくし立て、メンバーからは煙たがられていました。 【本日の豆データ】:「真剣10代しゃべり場」には毎回大人代表のメンバーが一人だけ加わりますが、これまでの放送の中で、最もメンバーからの反発を食らったのは、立川談誌さんではなかったかと思います。談誌さんもご自分の意見を遠慮せずにいってしまうところがあり、それもあって、収録途中で放り出し、控え室に戻ってしまいました。それ以来、番組への出演はありません。その談誌さんに続くのは、映画監督の井筒和幸さんでしょう。彼の場合もメンバーから一斉に反発されたことを憶えています。ま、個人的には、子供に媚を売る大人よりはこっちの方がよっぽど私自身の中での評価点は高いですけどね。 何について書いているのかわからなくなってしまいました。おっと、そうでした。猪瀬さんについて書いていたんでしたね。 その猪瀬さんですが、道路民営化の委員になられてからは、それこそ元自民党幹事長の野中広務さんに代表されるいわゆる道路族・改革抵抗勢力と対決する“正義の味方”的な持ち上げられ方をしています。 しかし、その猪瀬さんを「欺瞞(ぎまん:人目をあざむき、だますこと=広辞苑)だ」としているのが、今日のクライン孝子さんの日記です。 私はこれまで知りませんでしたが、猪瀬さんはその以前、国労書記長だった過去があるそうでうす。国労、つまり、今現在のJR(「JR東日本」)の前身である国鉄の労働組合ですね。今でこそストライキはほとんどなくなりましたが、少し前までは毎年春闘の時期になると、決まって電車のストライキがありました。 それは、それだけ国鉄労組の運動が激しかったことを意味し、熊井啓監督の『日本の熱い日々 謀殺・下山事件(しもやまじけん:1949年7月、国鉄総裁・下山定則の死体が常磐線の線路上で発見された事件。吉田茂内閣の国鉄職員大量整理の最中で、他殺・自殺両説が対立した=広辞苑)』(1981年松竹)(→ 本サイト内関連ページ)でも、当時の労働運動の異常な盛り上がりが下山国鉄総裁の失踪、殺人(?)につながっていることを匂わせます(※熊井監督が描きたかったのは、労働運動を鎮圧するために仕組まれた陰謀といった視点のようですが)。 ともかくもその労働団体の書記長を経験された猪瀬さんは、なぜかその後、ご自身のその経歴を明らかにはしていないようです。触られたくない過去なのかもしれません。 私自身、他人の経歴にはほとんど関心がないたちなもので、たとえ猪瀬さんが国労の書記長をされていたことがあったことを知っても、それほどの興味は抱きません。それよりも私が今回意外だと思わせられたのは、次の 「でもその猪瀬氏が国(内閣府)のカネでハイヤーを朝から晩まで毎日使っていたのをご存じでしょうか。民営化委員会は月何回かしか開かれないのに。常時車をつけるとなると、ハイヤー代は毎月数百万円かかります。コスト削減を語る人に毎月数百万です。車を持っていない他の民営化委員達はタクシーで委員会に通っていました」 もちろん、これにも猪瀬さんなりの反論はあるでしょう。事実、それが直接的な理由ではなかったにしても、道路公団批判をされていた民主党の 人の生き死ににまで及びかねない委員会の委員をしているわけで、自分の身を守るためにハイヤーを手配させている、というのも筋が通らない話ではありません。ただ、他の委員は必要なときにだけタクシーを利用しているわけで、年がら年中ハイヤーを国の金で利用し続ける猪瀬さんの主張は根拠を失います。 額にすれば「たった数百万円」というかもしれませんが、一方では「国民の負債になる公団の40兆円の借金を早く返してしまう」ことを説いているわけで、そういっているご自分が国の金を使いまくっているのは、国民感情からいっても、納得は得られにくいといわざるを得ません。 ここで話は変わります。 昨日の日経新聞の「私のいきいき術」というコーナーが私の目に留まりました。これは、著名人の健康術を紹介するコーナーで、昨日はそこに、弁護士の 何より目を引くのが、そのお年であるにも拘らず、記事に添えられた写真には、床の上で真横に開脚させた姿勢を保つ渡辺さんが映っていることです。そして、付けられた見出しは「開脚で心もやわらかく」です。 このように羨ましいほど柔らかな身体をお持ちの渡辺さんですが、若い頃からこのように柔らかかったわけではないそうです。その渡辺さんが47歳の時です。久しぶりで再会した友人から開口一番次のようなショッキングなことをいわれたそうです。 「みっともない顔になったな。役人でいばっていたからだろう」 渡辺さんはその少し前、通商産業省(現在の経済産業省)の役人という職にあり、官房長のポストにいたそうです。しかし、人事のことで当時の大臣と衝突して通産省を辞め、JETRO(日本貿易振興機構)パリ事務所の所長として赴く寸前だったといいます。その渡辺さんの顔を見て、旧友はズバリ、上のような痛い指摘をしたのです。 一概にはいえませんが、総じて男というものは、女性に比べて鏡を見る時間は圧倒的に短いでしょう。ましてや重責にある人間は、鏡を見ている時間的な余裕などなく、髪を振り乱して仕事をしています。そのようにして、自分の顔にさえ注意を払わず、自分がどんな顔つきをして仕事をしているのかさえ想像することもありません。 しかし、そんな人の顔は、日本から遠く離れたところに暮らすクライン孝子さんには日本の現状がよく見えるように、心ゆったりと日々を暮らす人からは、仕事に追いまくられている人間の顔つきの貧相さがよく見えるものなのかもしれません。 渡辺さんに忠告した旧友というのは、「 恐らくは久しぶりに会った友人からそのようにいわれ、ドキリとしたに違いありません。渡辺さんは日本を 要するに、人間というものは好むと好まざるとに拘わらず、毎日を生きていく中で、知らず知らずに身体には余計な力を加え、身体の節々が硬直していってしまうもののようです。生まれたばかりの赤ん坊はとても柔らかいゴムまりのような身体を持っています。本来、人間という生き物はあのように柔らかくあるべきなのかもしれません。しかし、悲しいことに、生き続ければ生き続けるほど身体は柔軟性を失っていきます。 そして恐いことに、その硬直は人の表情にまで及び、引いては、その人の考え方の柔軟性をも奪うといいます。つまりは、固定観念に縛られ、自由なものの考え方ができなくなってしまうということです。 渡辺さんは、ご自身の体験を通して身体を常に柔らかく保つことの大切を身を持って知り、ここからが実に偉いと思うのですが、47歳のその時を境に心を入れ替え、以来長年毎日、真向法に加えて40分間のウオーキングも欠かさないといいます。 雨の日も風の日も、1キロを10分ほどのスピードで歩くのだそうです。その際、「声にもその人の生命力が表れる」と信じ、歩きながら30年来趣味の短歌を朗詠するそうです。 なかなかできないことですよね。 その甲斐あって、心身ともに若さを保ち続けた渡辺さんは、65歳にして司法試験に見事合格して弁護士になられ、現在につながっています。 その渡辺さんは還暦(かんれき:数え年61歳の称=広辞苑)の時に「人間の限界寿命とされる125歳まで生きる」ことを決意し、長く生きた分だけ社会や地球に貢献したい、と1年ほど前からは、毎朝のウオーキング中にタバコの吸殻を拾うことを続けているといいます。 今日は、猪瀬さんの話に始まって、渡辺さんの話で終わりますが、二つの話題を無理矢理に関連つければ、猪瀬さんが強面に振舞っているのも、もしかしたら心身の柔軟性を欠いているせいかな、と思わないでもありません。 同じ一生を送るなら、いくつになっても心身 といって私は別段、それに向けては何もためになりそうなことはしていません。唯一やっていることは、風呂に入ったときに、湯船につかりながら“顔面運動”(?)をすることぐらいです。一応、自然な表情を作りたいと思って、表情筋を鍛える運動を見よう見真似でしているのですが、どれほど効果があるのかは目下のところわかりません(^O^; 何はともあれ、少し早い気もしますが、来年の目標として「心身の柔らかさを目指す」のも悪くない、と今思ったところです(※これは1年や2年で成果が出ることではなく、一生の目標にしなければならないほどのことですが)。 あなたの来年の目標は何ですか? |