| ■ 2003/11/21 睡眠のメカニズム |
|
私は自分でも寝つきも寝覚めもいい方だと自負しています。 ですから子供の頃から、ほとんどといっていいほど、目覚まし時計というものに頼ったことはありません。夜は早々に眠りにつき、朝はほとんど昔から一貫して朝の6時頃には起きる習慣がついています。 そのように、全体としては、生活のパターンは昔から少しも変っていませんが、睡眠時間は子供の頃よりも短くなっています。第一に睡眠に入る時間が子供の頃は午後9時頃だったものが、今は1時間延びて10時になっていますので、これだけで1時間睡眠時間は削られている計算になります。 ウィークデイは、午後10時前の そして朝ですが、子供の頃は6時頃まできっちり寝ていたような記憶がありますが、最近は、6時前に必ず目が覚めます。で、すぐには起き出さないで、布団の中でまどろんでいる時間が最も幸せな時間です。 そういえばつい最近新聞で目にしたその絵本作家の方(名前は忘れてしまいました)も、そのようにして布団の中でのまどろみが幸せな時間というようなことをインタビューで答えていました。その方の場合は、その時間帯に絵作りのアイディアなどが浮かんだりすることが多いようです。 ただ、今朝に限ってはその「まどろみタイム」に失敗をやらかしてしまいました。まどろみ過ぎてまた睡眠に入ってしまったのですから。いわゆる二度寝というヤツですね。結果、睡眠時間はいつもよりもとれましたが、起きる時間がその分遅くなり、泡を食いました。 と、睡眠について書いてみましたが、先日(16日)の日経新聞に、その睡眠について書かれたコラムが載っています。お書きになったのは、大阪バイオサイエンス研究所第2研究部長をされている その裏出さんがお書きになるには、講演に出かけると必ずといっていいほど「一晩に何時間寝るのが適切なのですか?」と尋ねられるそうです。 で、それに対する裏出さんの答えですが、○○時間というような“正解”はないそうです。 こういっては元も子もありませんが、そもそも睡眠時間は人それぞれで、かの有名なナポレオンは4時間の睡眠時間でも平気だったそうですし、一方、アインシュタイン(Albert Einstein/1879-1955:理論物理学者。光量子説・ブラウン運動の理論・特殊相対性理論・一般相対性理論などの主唱者。ユダヤ系ドイツ人。ナチスに追われて渡米。プリンストン高等研究所にあって相対性理論の一般化を研究。また、世界政府を提唱。ノーベル賞=広辞苑)は「10時間寝ないとだめ」だったそうです。そういえば、シンガー・ソングライターの井上陽水さんの場合も、9時間とか10時間の睡眠が必要なタイプの人というのを以前に何かで読んだ記憶があります。 私の場合も、ナポレオン・タイプ(=短睡眠時間派)とアインシュタイン・タイプ(=長睡眠時間派)とに分けるとしたら、間違いなく後者の方に入ると思います。睡眠時間が足りないと途端に頭の回転が鈍ります。もっとも私の場合は十分に寝ていても頭は鈍り通しですがf(^_^;) しかし、時代とともに睡眠時間は減少傾向にあるそうで、日本人の平均的な睡眠時間も年ごとに減少傾向にあるのだそうで、中には実際に、ナポレオン並みの3、4時間の睡眠時間で過ごしている人も多い(?)そうです。 ただ、この「3時間睡眠」というのにも科学的な根拠があるそうです。 どういうことかといえば、人間というのは本来、睡眠の周期性を持っているのだそうで、その証拠に、生まれたばかりの新生児は誰に教わることもなく2、3時間で眠りと覚醒を繰り返しているのですから。 あと、これは最近よく知られていることですが、睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」とに分けることができます。 「レム睡眠」の状態にある時、人の身体は休む代わりに脳は活発に活動し、夢を見るのはこの状態の時です。一方の「ノンレム睡眠」はその逆で、この状態の時に脳は“休息”を与えられ、回復します。 さらに、このノンレム睡眠にも、その深さに応じて、4段階に便宜的に分類でき、最も深いノンレム睡眠状態にある人を起こすのは大変だそうです。これは脳波によって確認することができ、「除波睡眠」とも呼ばれるのだそうです。 人の睡眠には一定の基本的なパターンがあり、睡眠に入った人はまずノンレム睡眠(=脳が活動を休む状態)が始まり、それが徐々に深い眠りへと移行していきます。そしてその後、今度は身体を休ませ脳が活動を始める(=夢を見る)レム睡眠へと移ります。ここまでがおよそ90分間だそうで、これが一晩の内に4、5回繰り返されることになるわけです。 そういわれてみればそうで、途中で目が覚めてトイレなどに行く時に注意して時刻を見ると、だいたいの場合、寝入ってから1時間半後とか3時間後であったりします。 さらには、先ほども書きました最も深いノンレム睡眠(=徐波睡眠)に入りやすいのは寝入った最初の周期の時だそうで、いわゆる寝入りばなというのが最もぐっすりと眠る時間帯といえそうです。 これを書いていて今思い出したのが「金縛り」です。経験されたことはあるでしょうか? 私自身は幸いというべきか、あるいは残念ながらといった方がいいのか、その「金縛り」の状態を経験したことは1度もありません。それは別にして、これが起こるのは大概が寝入りばなで、恐らくは睡眠のバランスが崩れ、最初に訪れるべきはずのノンレム睡眠が訪れず、代わりにいきなり夢を見るレム睡眠となり、脳の活動が活発なために引き起こされる現象であろうと思います。 また、私はなかなか寝付けない不眠症というものも経験したことがありません。こちらは明らかに幸いと感謝すべきでしょう。この場合、昔から羊の数を数えると効果があるといわれていますが、この場合、日本語で「羊が1匹、羊が2匹、羊が3匹、、、羊が1164匹、、、」と唱えるのは全く意味がないそうです。英語で数えてこその入眠法です。 なぜなら、英語の「sheep」は「sleep」に通じ、その上、「シー」で息を吸い、「プー」で息を吐く呼吸とも合致して、人を眠りに誘ってくれるそうなんですから(→ 本サイト内関連音声ファイル・小野恭子さんの「週刊 音発見」 ※なお、本音声ファイルをお聴きになるには RealPlayerが必要です)。 それにしても今更ですが、人間というものは、睡眠一つとっても実に複雑なメカニズムによって生かされているものなんですね。 それはそうと、最近は目覚めた時にほとんど見たはずの夢を憶えていませんね。荒唐無稽な夢は嫌いではないのですが。 |