■ 2002/06/15 『太陽を盗んだ男』動画

本サイト内の動画や音声のファイルを一カ所に集めて紹介するコーナー「動画・音声アーカイブス」(※現在は「私の動画アーカイブス」)に新たに動画を一つ加えました ファイルの公開は終わりました)

「太陽を盗んだ男 〜カーチェイス〜」

この映画『太陽を盗んだ男』「YouTube>太陽を盗んだ男【予告】」)につきましては、先日(12日)の本コーナーで書いたばかりです(→ 本サイト内関連ページ)。

で今回、動画ファイルに収録した場面は、自らがたった独りで造り上げた原子爆弾を当局から奪還して車で逃走する主人公の中学教師を警察側が追いかけるといういわゆるカーチェイスです(「YouTube>太陽を盗んだ男 カーチェイス」)。

ただ、カーチェイスといいましても、ハリウッド映画で見るようなシーンとは少々趣が異なり、いい意味で、日本的な泥臭い仕上がりになっています。

それにしても、主人公を執拗に追いかける山下警部(=菅原文太)の“不死身”ぶりときたらどうでしょう。

本動画に収められているシーンにしても、よけきれずに大型トラックの下をくぐり抜け、車の屋根が吹き飛ばされた“オープンカー”になりながらなお追いかけるシーンなどは、大爆笑ものといえましょう(^O^;

ちなみに沢田研二が演じる中学教師“9番”が逃走に使う車は、マツダの初代RX−7です。

そのRX−7が発表された当時は、ヘッドライトがクルリと格納される機能であるリトラクタブル・ライトが装備されるなど、話題を呼び、個人的にも、まるでスパイ映画『007』シリーズ「YouTube>James Bond 007 Movie Theme Music - Official」)に登場する車のようでもあり、思わず「カッチョいぃ〜!」と思った記憶があります。

あと、このカーチェイスのシーンを動画化に選んだ理由ですが、それは空撮のシーンが含まれているからです。

逃げる“9番”の車とそれを追いかける警察の車がカーチェイスを繰り広げる首都高速道を空撮しているわけですが、それは同時に20年ほど前(1970年代後半)の東京の風景を撮していることに他なりません。それに音楽がかぶさった時、観る者は何とはなしに懐かしい気分に誘われます。

そういえば、作家の胡桃沢耕司(←字の綴りはこれでいいのでしょうか? ちょっと自信なし)氏が生前、ラジオのインタビューで答えた話が私の印象に残っています。

氏は、無類の映画マニアだそうで、数限りない映画のビデオをコレクションされている、という話でした。そしてそのコレクションの理由が私には目からうろこの落ちる思いがしたのです。

なぜなら、映画には、ストーリー展開とは別に、その背景には必然的に撮影当時の“今”が写し取られており、何物にも代え難い“記録性”を持っている、と述べられたからです。

なるほど。ドキュメンタリーだけが現実を記録しているわけではなく、作り物の映画の中にもその時代はしっかり記録されているわけですね。

その考え方に沿って本動画を観た時、そこには1979年(撮影はその前年の1978年か?)の東京の姿が写し取られていたことに気づかされます。

その時代にも人々は日々様々な思いを持って生きていたはずで、その街並みがフィルムに収められている最中さなかにも人々は街の中でそれぞれの営みを続けていたことを想像したとき、それは妙に切ない思いとなって私に迫ってきます。



【本日の豆情報】昨日、サッカー・ワールドカップ日本代表は、歴史的な(←この表現を少々使いすぎ?)勝利を挙げたことにより、決勝トーナメント進出を決めたわけですが、その直後の午後5時40分、共同通信がネットサービスで歴史的な(←だから使いすぎだって)大チョンボをやらかしたようです。よりによって「快挙達成目前で夢散る 日本代表『大阪の悲劇』」と誤った配信を行ったからです。関係者によると、「敗退時用に準備してあった原稿を間違って選んでしまった」のが原因のようで、3時間後には削除したとのことです。ということで単なる人騒がせな手違いといえそうですが、案外彼らの密かな“願望”の表れであったりして。