| ■ 2002/06/10 ウワサのオーノ |
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昔から、根も葉もない噂話の広がることはよくあります(「ウィキペディア>噂」)。 日本でも以前、「なんちゃってオジサン」や「口裂け女」の噂が全国中に広がったことがありました。 実際問題、たとえばそれら「なんちゃってオジサン」や「口裂け女」の噂の出所がどこだったのか私は知らないわけですが、はじめは誰かの口から出た単なる出まかせで、それが何かの拍子でラジオ放送などのより大きな媒体を通じて一挙に広まり、それが“真実”であるかのように受け止められていったのではないか、と私は勝手に想像してみたりしています。 ついでまでに「口裂け女」について、少しばかり触れておきましょうか。 噂が広がっていた時期にはこんな考えは持ちませんでしたが、今思い起こしてみますと、少なからぬ淫靡(いんび:性的にだらしなさを感じさせるさま。みだら=広辞苑)な“匂い”を感じないこともありません。 要点は、裂けている部分が「口」である点です。 単なる噂であったにしても、口裂け男ではあれほど全国中に広がることはなかったのではないでしょうか。 「口・唇」は容易に「女性器」をイメージさせ、そのことにより「口裂け女」には、単なる妖怪(?)を超えた、普遍的な魔性が宿っていることを想起させます。 それは日本の昔話に登場する「雪女」に通じる妖しさで、怖いと思う半面、自分が男であれば、実際に遭ってみたいと思う気持ちを起こさせるたぐいのものです。 いわば「魔性の女」といえ、女性は男性にとって永遠に不可解さを秘めた生き物であるともいえましょう。 もっともこれはその種の雰囲気を持った“女性”に限った話であって、恐いもの知らずの世のオバちゃん連中には無縁の話ですが、、、f(^_^;) 何だか初っぱなから話があらぬ方向へ脱線してしまっていますが(←いつものことだろ)、何について書いているんでしたっけ? そうそう! 噂話についてでた。 今日の朝日新聞には、今、韓国国内で若者を中心に急速に広がっているある噂についての記事が載っています。その噂に登場するのは「なんちゃってオジサン」でも「口裂け女」でもありませんで、「オーノ」です。 憶えていらっしゃるでしょうか? 「オーノ」とは、今年の2月にアメリカのソルトレークで行われた冬季オリンピック(「ウィキペディア>ソルトレイクシティオリンピック」)のスケート競技で、見事(?)韓国の選手を押しのけて(!)金メダルを獲得した“アメリカの英雄”、韓国では“ダーティ・ヒーロー”のアポロ・アントン・オーノ(彼の父親は日本出身で、大野姓)選手(→ 本サイト内関連ページ)のことです。 彼は地元で開かれたオリンピックにアメリカ代表として出場し、“疑惑の金メダル”を手にしました。 問題のレースとなったショートトラック(スピードスケート)1500メートル決勝では、ゴール直前(だったかな?)、前へ出ようとしたオーノ選手の進路を韓国の 金選手はその判定を悔しがり、太極旗を投げつけて抗議して見せたのは記憶に新しいところだと思います。その一部始終を観ていた韓国国民は「反則でも何でもないじゃないか!」「オーノの過剰演技だ!」と怒りを爆発させ、オーノは一躍韓国人が最も嫌うアメリカ人となりました。 で、問題の噂ですが、そのオーノ選手が、今日韓国・ 大邱市内で実際に取材した朝日新聞の記者の記事には、現地の大学生やタクシーの運転手などの談話が載っており、いずれも「ラジオで(オーノが来ると)聞いた」と答え、共に「来たらただでは置かないゾ!」という意気込みが強く感じられます。 今年の5月下旬に行われた大邱大学の学園祭のテーマは「くそったれUSA」だったそうで、その催し物の一つにはブッシュ大統領と共にオーノ選手の人形も並べられ、それらに水風船を投げつけて積もり積もった 取材を受けた学生の一人、大邱大学の総学生会長・崔銀植さん(26歳)は「北朝鮮を『悪の枢軸(すうじく:活動の中心となる肝要の箇所。枢要。特に、政治機関の中心=広辞苑)』と決めつけたブッシュ発言など、アメリカこそが緊張状態を作り出している。オーノはそんなアメリカの(悪の)象徴だ!」と学生の気持ちを代弁して見せます。 ただその噂の真偽は疑わしく、当日(10日)スタジアムを警備する大邱地方警察署の幹部は「オーノが来る? 初耳ですね」と暢気に首を傾げて見せ、噂の元になったとされるラジオ局の関係者も「今年の10月に韓国で開かれるスケート大会にオーノが参加することは伝えましたが、オーノがサッカーの応援に来る? 何かの間違いでしょ?」とあっさり噂を否定する始末(?)です。 これらの状況を総合して考えてみるに、今回の噂はどうやら、今日対戦するアメリカに韓国が是非とも勝って欲しいという韓国国民の一致した強い願望と、この際、憎いオーノへの恨みを晴らしたいという根深い思いが相まって突如沸き起こった韓国国民に共通する深層心理、と見るのが妥当なところかもしれません。 いずれにしましても、韓国人は善きにつけ悪しきにつけ、何かと問題になる、強い対抗意識を持った民族といえ(→ 本サイト内関連ページ)、その民族としての血は、今日の試合でも遺憾無く(いかんなく:申し分なく。充分に=広辞苑)発揮されることだろうと思います。 |