■ 2002/06/04 チケット狂詩曲|鉄道オタク|談志「趣味と道楽」

先月の31日でしたか、韓国・ソウルのスタジアムで開幕した日韓共同開催によるサッカー・ワールドカップ「ウィキペディア>2002 FIFAワールドカップ」)は、サッカー・ファンやにわかファン、それをあおる(?)マスメディアによって盛り上がりを見せています。

そして今日4日には、埼玉スタジアムで日本代表の初戦が行われるということで、朝の内からテレビ・メディアを中心に大騒ぎの状態です(「NHKニュース>W杯 日本きょうベルギー戦」)。

そんな加熱気味状態に水を差すような事態が持ち上がっています。いわずと知れたチケット問題です。

日本国内10都市で開催される試合のチケットは入手困難で、試合前には完売していた、、、ハズですが、蓋を開けてみると、観客席には少なからぬ空席が目立つというのです。

私自身はサッカーに関しては門外漢で、実際テレビの中継は見ていないのでどれほどの事態かは把握していませんが、今日の新聞各紙の一面にはその記事が載っています。

具体的にどの程度の空席だったかといいますと、3日までに日本国内で行われた6試合の収用総数に対して、【59282人分】が空席状態だったそうです。

単純計算すると、1試合当たり約1万人分が空席だったことになります。

同じような状況は、共同開催のもう一方の当事国である韓国でも同様のようです。

ではこの問題の原因はどこにあるのかといいますと、チケットの海外向け販売を担当しているイギリスの代理店バイロム社側の対応ぶりにあるようです。

よくはわかりませんが、勝手に推測しますと、海外向けに当てていたチケットが大量に売れ残り、それが空席となって表れている、ということではないでしょうか。

そこで、当初は混乱を避ける意味で当日販売はしない方針だったようですが、背に腹は代えられないということで、急遽ネットを通じての販売を始めることになりました。

しかし、今度は当のバイロム社の専用サイトにチケットを求める人の接続が集中し、申し込み画面が開かなかったり、手続きの途中で画面が止まってしまう、という事態に見舞われました。

朝日新聞に載っていたチケットを入手できた新潟の大学生の場合、3時間接続してようやく購入できたから良かったものの、その途中、「クレジットカードの番号を6回も入力させられた」羽目に陥ったそうです。

それでもまだ、チケットを購入できただけ幸運であったといえるでしょう。

同じ新聞の記事に載っていた東京小平市の主婦(53歳)の場合は、ネットによる購入を諦め、現地へ行けば何とかなるだろうと期待をかけ、午前4時に家を車で出発したそうです。そして、車を走らせること5時間。ようやく新潟へ到着しました。

しかし、期待を膨らませて尋ねた主婦に対しての現地係員の答えは実につれないもので、「インターネットでしか購入はできません」の一言でした。それでも諦めきれず、結局、近くのインターネット・カフェからネット購入を試みることになったそうです。

その主婦は、「現地に来てまでどうしてネットで申し込まななければならないの?」という疑問が頭の中を駆けめぐったことでしょう。

開催に向けてこれまで準備を重ねてきた開催10都市自治体で構成する「W杯国内開催自治体連絡協議会」は事態を深刻に受け止め、2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会(JAWOC)に対して、売れ残りチケット数を明らかにすることを求めるようです。

こうなりますと、まさに“チケット狂詩曲”といった感じですね。

この問題が今後長引くようですと、マスメディアは、本来の試合の内容云々よりも、チケットの取り扱いを巡るJAWOC側の不手際を追及する手に出かねません。何しろ、“問題”を追及するのが何より好きな彼らなのですから。

ただ、その情報をいち早くキャッチしたマスメディアが、事前にその“有事”に対する警鐘を鳴らしていたのならまだしも、JAWOCと同程度に全く予期することができず、その一方で、問題が起こってからその責任者叩きに出るのであれば、その説得力は一般視聴者に対して極めて弱いものになるといわざるを得ません。

そういえば前回のフランス大会においても、日本人観光客向けのチケットが大量に入手できない事態になり、大騒ぎしたことを思い出しました。その時は、元値よりも遙かに高い値段で買わされ、真相は結局うやむやのままにされてしまいました。あの一見で一儲けした人もいるに違いありませんが、続報は耳にしませんね。

いずれにしましても、このチケット問題にしろキャンプ地誘致にしろ、日本はまるで赤子のように相手のいいなりで、ふがいなさを感ぜずにはいられません。

今後は、バイロム社に状況説明と責任の所在を求めることになりそうですが、“日本代表”が相手にきちんとした“攻め”の姿勢を貫き通せるかどうか、私個人としては、試合の成り行き以上に気になるところではあります。

今度こそ、胸がすく(心につかえていたものが解消してさわやかになる=広辞苑)ような“シュート”を決めて欲しいものです。


今日はまず、朝日新聞の片隅に載っていた珍事件から。

今回問題にするその男女は、JRの職員になりすまし、無賃乗車しているところを見つかり、詐欺未遂の疑いで宇都宮東署に逮捕されたものです。

事件は、6月2日の夕方、JR上野駅札幌行きの寝台特急「カシオペア」の車内で発覚しました。

さいたま市の会社員・菅●祐●容疑者(20歳)と東京都練馬ねりま大泉の歯科衛生士・飛●瑞●容疑者(21歳)は共に大の鉄道マニアだそうで、それが縁でメル友同士にあったようです。

彼らは、人気の高い寝台特急「カシオペア」の予約が取れないことから(しかも、個室料金は3万円から4万円前後と安くありません)、JR職員の制服そっくりの上下を着込み、JR職員に載りすまして乗車することを計画しました。

しかし、彼ら若者の頭には「衣更え」(ころもがえ:季節の変化に応じて衣服を着がえること=広辞苑)に対する概念が不足していたようです。

彼らの着込んだ制服は「冬服」で、6月1日から「夏服」に切り替わっていた本物の職員の目に止まり、御用と相成りました。

ということは、彼らの計画がもう数日早ければまんまと“無賃乗務”できていたのでしょうか?

そういえば以前、航空会社の制服をソックリ真似た服装で飛行機に乗ったとか乗れなかったとかいう記事を目にした記憶がありますが、その列車版が今回の珍事件といえそうです。

それにしても、もしも今回無事に札幌までの“乗務”を成功できていたら、帰りも同じ手口で東京行きの列車に“乗務”したのでしょうか?


今日2002年6月4日は、サッカー・ファンにとっては記念すべき日となるかもしれません。日本で初めて開催されているサッカー・ワールドカップ開催国日本の初戦が埼玉スタジアムで行われるからです。キックオフは午後6時からだというのに、朝からテレビのニュースではその話題で持ちきりです。結果はどうあれ、持てる力を出し切ったプレイをしてくれることを望むことにしましょう。そんな国中サッカー一色の今日火曜日は、私のサイトからもリンクを張らせてもらっています「立川談志の世相講談」が更新されています(火曜日に定期更新)。

今週のお題は_「趣味と道楽」です。

「えー、今回のお題は趣味ということなんですがね、アタシの場合は思い浮かばないなぁ。たとえばレストランに入っても食べたいものは特別にない。外国へ行ったら行ったで、別段欲しくなるような土産物もない。アタシは自分を一番と思っているところがありますからね。他のことはどうでもよくなってしまうところがあります。着るものにしたってただ着られればいいんだし、ライターなら火がつきさえすればそれでいいです。舶来の高級ライターをコレクションする趣味はないです。要するに、実質主義なんでしょうな。ところが世の中を見渡して見るってぇと、やれピアノだ絵画だ神社めぐりだ、とやたらに高尚といわれるような趣味を追い求めている人が多いです。何故かと考えると、人間、安心感を求めたいからです。何かしていないと不安でしようがないんでしょうな。あ、アタシにも趣味らしきものがあった。テレビを見ることです。ただ、普通の見方じゃないよ。アタシの場合はWOWOWですが、受信料払っていないから、スクランブルのかかった状態で見てる。あ、これはディズニーだとか、あ、これはテニスだな、と見にくい画面を見ながら想像して楽しんでいる。この調子でいくとその内、モザイクのかかったエロビデオも“解読”できるまでに進化するね。他にも、現代文明をブッ壊してやりたいと夢想する趣味もありますが、一つだけまともな趣味があるとしたら、季節の花をでることかなぁ。アタシの家の庭に八重桜の樹が一本あるんですが、それは毎年のように眺めているなぁ。キザないい方をすれば、空間の中に一人でいるのが好きなんでしょうな」