■ 2002/04/02 村上隆の檄|談志「辻元議員辞任」|本日の名言

習慣のように観てしまう「新日曜美術館」(NHK教育/日曜09:00〜10:00 再放送20:00〜21:00)を、先日(3月31日)も観ていましたら、本筋とは全然関係のない部分に独りでウケてしまい、しばらく独り笑い(?)を止めることができずに困りました(^_^;

その日の放送は、高校野球が行われる時期恒例の再放送週間(?)に当たり、その日は夜1回のみの放送で、昨年放送された番組が再放送されました。

そこで流されたビデオは、昨年9月23日放送分で、その回ではいわゆる日本の“現代アート”を代表する若手の旗手とも称されている村上隆「YouTube>Takashi Murakami Interview At Louis Vuitton Gala」)と奈良美智よしともを特集していました。

で、私がその放送のどこに「ウケた」のかといいますと、村上氏の制作風景です。

その場面が収録された時期は、村上氏が昨年の夏期に開催した展覧会へ向けて、制作の追い込みに入っていた時期に当たるものと思います。

彼の制作現場(埼玉県朝霞あさか)は、さながら現代の“工房”ともいえ、現代美術を志す若者が、村上氏に弟子入りする形で数十人集まっています。そして、その集団の中心で村上氏は彼らに指示を与えながら、同時進行でいくつもの作品が仕上げられていきます。

で、ビデオ・カメラが捉えた“現場”では、今まさに作品の色づけが施されているところです。実際に色を塗るのはスタッフで、村上氏は彼らに向かって痛烈なげきを飛ばします。

オラ、オラ、オラ! タラタラ塗るな! もっとパッパカやれよ!! パッパカ! シルクスクリーンの職人じゃねーんだから、そんなに丁寧にやるこたぁねーだろうが!! わかった! もういい!! 表へ出せ! 出せ!! 何やってんだ!! 出せっつーんだよ!!

そして、私はまさにこの↑檄にウケまくってしまったというわけです(^_^;

面白いでしょ? 面白くないですか?

その面白さが文字でどれほど伝わるかはわかりませんが、それが映像と音で流れたとき、そのド迫力は私の笑い中枢(?)を絶妙に刺激し、しばらくそれによる“反応”が収まることはありませんでした。

断っておきますが、私は村上氏から発散される正負の正のエネルギーは決して嫌いではありません。

その村上氏ですが、番組を担当する中村幸代さんのインタビューに答える中で、次のようなことをいっていたのが印象に残りました。

ボクがやっているのは、現代美術とかっていう大層なものなんかじゃなくて、ただのお絵描き。それに第一、現代美術なんていい方はあと2、3年もしたらなくなると思いますよ。それくらいはかない括り方でしかないってことです。

セザンヌ(Paul Cezanne/1839-1906:フランスの画家。後期印象派の巨匠。印象主義によって失われた固有色や堅牢な画面構成を取り戻し、画面内の形や色の造形的価値を探求。フォーヴィスム、キュビスムの先駆=広辞苑)にとっての絵画のモチーフとなった「セント・ヴィクトワール山」が、村上氏の場合は子供の頃に接したアニメーションであるといいます。

子供の頃から、山の風景を見るように、日常的に目にしていたブラウン管の中のアニメが彼の原風景となり、そこからDOBくん"TAKASHI MURAKAMI in PARCO -DOB'S in WONDER LAND")というキャラクターも生まれています。

ともあれ、村上氏の身近で作業をするお弟子さん(?)たちは大変かもしれませんが、そこから一歩引いたところにいる私たちは、面白みを感じながらその“風景”を眺めることができます。


今年は季節の進み方が異常に早く、新年度を迎える前に関東南部の錯乱、、、じゃなかった。桜の季節は大方盛りを過ぎてしまいました。何でも今日の日中の最高気温の予想は6月上旬並の25度で夏日になりそう、とのことですから驚きですね。この調子でいきますと、梅雨明けの頃にはもう秋の気配がしていたりして(^o^; そんなこんなで、初夏を思わせる(?)今日4月第一週の火曜日は、私のサイトからもリンクを張らせてもらっています「立川談志の世相講談」が更新されています(火曜日に定期更新)。

今週のお題は_「辻元議員辞任」です。

「政界の不信事ですか? そもそもが政治にはカネがかかるという大前提を否定したら何も始まりません。国というものを上手く回すには経済を正常化させる必要があります。でもって、経済って何かといえば、衣食住ですよ。でもこれがなかなか上手く安定しない。そこで、それを何とかするために政治というものが必要になってくるわけです。つまりは、経済(=カネ)をどうにかしようってわけですから、それにカネがかかるのは当然の話なんです。そうした状況の中から、現在騒がれている鈴木宗男辻元清美といったターゲットにされる政治家が出てくるんでしょう。いっときますが、あれはマスメディアのターゲットですからね。もちろん、やったことは悪いかもしれない。しかし『盗人にも三分の理』ではないですが、そうしなければやっていけない裏事情も理解してやる必要があるようにアタシは思いますね。しかし、マスメディアの連中は寄ってたかって騒ぎ立てる。なぜ騒ぐかといえば、売らんかな、の精神からです。ただね、今回の騒動を見ていてもわかりますが、騙される方もちょっとは考えた方がいいと思いますよ。だってそうでしょう。あの辻元なにがしを見て、“できる女”だなんて思えますか? ただパーパー騒ぐだけの底の浅い人物だ、ぐらいのことは容易く見抜けそうってもんじゃないですか。いずれにしろ、日本国中を敵に回すことは相当キツイことであることは間違いないでしょう。え? どうしてわかるかって? アタシも回したことがあるからですよ。敵に」


【本日の名言】

「卑し系」(2002年5月号の雑誌『諸君!』(文藝春秋)見出しより)

最近流行はやりの「いやし」という言葉自体にもどこか胡散臭うさんくさい臭いがプンプンしますが、それをもじった「卑し」はそのものズバリを表しています。ただ、それだけにストレートな表現だけが持つ気持ちの良さはありますね(?)。

この見出しは、上にも書きました雑誌の見出しの一部でして、それを全部載せますと以下のようになります。

  • 水に落ちた犬はて!!
  • 崩れゆく国で − 疑惑は後から貨車でやってくる
  • 卑し系(シマ売り宗男)と偽善系(シラ切り紘一・清美)

この雑誌自体は読んでいないので中身については何もわかりませんが、どうやら対談記事のようで(?)、かつて田中角栄首相の筆頭秘書をされていた早坂茂三氏とお馴染みの田原総一朗氏の名前が記載されています。

ともかくも、最近の日本では、この「卑し系」が政界に限らず、そこここに蔓延はびこっている、、、などと書きますと、最近になって急に日本が悪くなっているように考えがちですが、実はこうしたことは遙か昔から当たり前のようにあったのだと私は思います。

昔だけが清潔な世の中だったとはとても思えませんもん。

従って、そうした“不正”に対して、世の中全体の見る目が厳しくなっている、といういい方の方が適切な見方である、ともいえるでしょう。