| ■ 2002/02/08 『地獄の黙示録・特別完全版』観る |
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先週の土曜日(2日)から一般公開が始まった映画『地獄の黙示録・特別完全版』(「YouTube>Apocalypse Now Original Trailer 〔RARE〕」|→ 本サイト内関連ページ)を観てきました。 これは、フランシス・フォード・コッポラによって22年前(2002年時点)、5年の歳月を費やされて制作された戦争映画で、それをさらに監督自らが編集し直したものです。 今回の編集で追加されたカットは時間にして53分(!)もあり、上映時間は実に3時間23分と長編大作と呼ぶに相応しくなったため、観るにはそれなりの覚悟(?)が必要な作品かもしれません(^_^; 私はその日の最終上映の一つ前の回途中から観たのですが、それまでの筋がわからず、改めてアタマから観るまでは、登場人物も誰が誰かわからずしばし混乱の中で時間を過ごしました。 まず、観ての全体の印象ですが、「マッチョ」(macho:男っぽいさま。特に、外面的な体形・筋肉などについていう=広辞苑)だな、というのが正直なところです。たとえていうなら、筋肉粒々の男たちが脂でテカテカに光らせた肉体を誇示し合っている感じ、といったところでしょうか。この映画を女性の方がご覧になったらどんな印象をお持ちになるのでしょうか。 主役も脇役もほとんど男ばかりで、「男だらけの映画」といえなくもありません。 映画はベトナム戦争中のサイゴン(※現在はホーチミン)から始まります。 サイゴンの街で身体を持て余す主人公のアメリカ軍人・ウィラード大尉(=マーティン・シーン)のもとに、軍上層部(※上層部役の一人としてハリソン・フォードが登場します。←しばらくは彼であることに気づかなかった)から秘密軍事任務の特命が届きます。 その特命とは、軍を離脱し、カンボジア奥地のジャングルで“帝国”を築いているカーツ大佐(=マーロン・ブランド)を抹殺せよ、というものです。 ウィラード大尉は、4人の部下と共にジャングル奥地を目指し、巡視艇で河を上っていくことになるわけですが、嵐の前の静かさのように推移していた画面は、戦争の前線基地へ到着するやいなや、狂気と紙一重の阿鼻叫喚(あびきょうかん:阿鼻地獄の苦に耐えられないで泣き叫ぶさま。転じて、甚だしい惨状を形容する語=広辞苑)の 映画館の大スクリーンには、その横幅をいっぱいに使った一大スペクタクル映像が溢れ、スピーカーからは鼓膜を破らんばかりの大音響が響き渡ります。それは現代のCG技術を一切使わない生の撮影によって作り上げられた映像で、一つの作品が完成するまでに投入されたであろう物量を想像し、そのあまりのスゴさに圧倒されるばかりです。 これぞ映画! です。 前線基地は、ほとんど気がふれたような指揮官の下、攻撃が繰り返されています。中でも上空をブンブン飛び交う軍事ヘリの大群が、ワーグナーの『ワルキューレの騎行』(→ MIDI)をBGMに 最初の方で男ばかりが出てくる映画と書きましたが、女性が出てくるシーンもいくつかあります。その内の一つが、前線基地の慰問にやってくるプレイメイト(アメリカの有名な成人男性向け雑誌『PLAYBOY』誌のピンナップ・ガール)による慰問ショーです。 グラビアから抜け出した彼女たちがセクシーな“いでたち”でヘリから降り立つと、会場を埋めた男どもから割れんばかりの歓声が浴びせられ、ひととき会場は享楽の場と化します。 ウィラード大尉と部下もそのショーを見物することになるわけですが、部下の一人はそれまでのやる気のなさから一変して、「キャッホーイッ! サイコー!! 戦場で憧れのプレイメイトに会えるなんて思ってもみなかったゼー! 戦争もまんざら捨てたもんじゃないな」なんてことを もう一つ、女性が登場するシーンで印象に残ったのは、さらに奥地へ河を 今回の特別完全版になって日の目を見たものの一つにこの農園のカットがある、といわれています。 彼らはそこで一夜を過ごすことになるわけですが、ディナーの後、ウィラード大尉は未亡人の部屋で彼女と二人きりになります。ウィラードをベッドに横にさせると、彼女はベッドの周りにレースの蚊帳(?)を張り巡らし、やおら衣服を脱ぎ始めます。知的で冷たい外見からは想像もできないような豊満な乳房が露わになり、やがて彼女は一糸まとわぬ姿へとなります、、、。 その農園を後にしたウィラード大尉たち(途中で部下の何人かは戦死する)はさらに上流へと辿り、ついに“カーツ帝国”へと足を踏み入れることになります_。 このあとラストまでは、実際に映画をご覧になっていただき、各人の解釈で作品のいわんとする意味を受け取っていただければと思います。 この作品は、1979年のカンヌ映画祭でグランプリを受賞し、翌1980年2月からの日本公開では250万人の観客を動員する大ヒットとなったそうです。 それから約20年の歳月が過ぎ、今改めて当作品を冷静に観たとき、ご覧になった方は果たしてどんな感想を抱くでしょうか。 |