■ 2000/09/10 カメラへのこだわり

写真を撮るのが楽しいです。

といっても、最近流行のデジカメ(デジタル・カメラ)ではなく、昔からあるフィルムを使ったオーソドックスなカメラが、私は、好きです。

デジカメはつい最近になって1台購入し、実際に使ってみたものの、写真を純粋に撮る楽しみを私に与えてくれることはありませんでした。確かに、撮ってすぐに見られのはこの上なく便利ではあるのですが、写真を撮るという、ある意味原始的な、楽しみが得られないのです。ピントも自動、露出も自動、構えてただシャッターを押すだけ。まるでカセットレコーダーか何かで、音ではなく、画像をメモしている感覚です。

その点、フィルム式の一眼レフカメラは、私の欲求を満足させてくれます。

だからといって、特別なものを写すわけでもありません。私は究極的な出不精のためf(^_^;)、身の周りのものが被写体である場合がほとんどです。

それは、我が家の猫であり、窓辺の植物などです。そんな何でもないものにレンズを向け、フォーカスを合わせ、絞りを決め(←私のカメラはオートAEのため、絞りを決めた瞬間にシャッタースピードは自動的に決まります)、シャッターを切ります。デジカメのようにその場で写り具合を確認することはできませんが、その分それは、現像が上がってくるまでのお楽しみになります。写し終えたら、1枚分のフィルムを自分の手で巻き上げます。こうした一連の手作業が私は好きなのです。

私が毎月取っている写真雑誌・『アサヒカメラ』(朝日新聞社出版局)の最新号では、ハッセルブラッドの特集が組まれています。お聞きになったことはあるでしょうか? ハッセルブラッドというカメラ。北欧はスウェーデンで作られている中判カメラです。私は実際に手に取ったことはありませんが、一種永遠の憧れカメラです。ファイルは一般的な35ミリではなく、それよりもサイズの大きいもので、主にプロの写真家が使うことが多いようです。

そんなハッセルブラッドを実際に使って仕事をされている写真家が紹介されているのですが、その中のおひとり、大山行男氏の記事は興味深いものでした。

彼はプロの写真家で、主に山岳写真や風景写真を手がけているそうです。時には、零下20度以下の冬山での撮影もされるとか。過酷な状況の中での撮影です。そんな彼の、ハッセルブラッドへのこだわりがおもしろいのです。

彼は、カメラのアクセサリー類には全く関心がないのだそうです。プロがよく使うフィルターも全く持っていなし、実際、使わないそうです。彼は次のように述べています。

どうしてレンズのよさがあるのに、そんなに(光の反射を弱めるPLフィルターなどを使って)コントラストを強くするのでしょう。柔らかな情景もあるじゃないですか。(レンズの)構成枚数を増やしたら困りますよ。ツァイス(カール・ツァイス。ドイツが誇る最高級レンズ。実は私の一眼レフについているのもツァイスです)を使うならそのぐらいこだわってほしいですね。

また、彼はそのツァイス・レンズのマジックを引き出すのだといって、撮影の歳、2段、3段までしか絞り込まないそうです。カメラについてあまり詳しくない人には説明が必要な部分ですが、要するに、レンズの絞りをより開放に近い状態で使ってこそ初めてそのレンズの持つ独特の味わいが出る、という話を彼はされているわけです。

そういったプロの方の話を読むたびに、単なる趣味でやっている私でも、いい刺激を受けて、写真とかカメラにとても興味や愛着がわくのです。

誰かさんではありませんが、「ホント、写真、カメラっていいものですね」です(^_^)