三滝・鏡台山 その1 2011.3.6 | ||
3月6日(日)、千曲市倉科の三滝から谷をつめて林道芝平樽滝線へ上がり、鏡台山に至るルートを、約一年七ヶ月ぶりに登りました。 いつもは林道から百瀬経由で登るのですが、今回は初めて縄文の名水の近くから尾根に至るルートをとってみました。この道は、古い地形図には一部表示されていた山道で、上部で分岐し、ひとつは芝平から1011mを巻いて登ってくる林道の終点あたりに出ます。二つ目は1081mの少し東に出ます。 |
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三つ目は1134mの北面をトラバースして百瀬口辺りに出ます。下の林道からと尾根からは途中まで辿ってルートを確認してありますが、いずれも尾根に乗る直前で薮になりルートが不鮮明でした。そんなわけで見通しのよいこの時期を選んで登ってみました。 予想よりも積雪があり、難儀しましたが、ルートファインディングは思ったよりも簡単でした。しかし、夏期は薮になり、かなり大変そうです。 ■星印★のある写真をクリックすると拡大します。 |
■今回のコース(三滝・百瀬ルート) 三滝園地駐車場--三滝--沢登り--林道芝平樽滝線(約850m)--縄文の名水--旧山道--1134m東の尾根(鏡台山倉科コース)--百瀬口--鏡台山北峯(1267m)--鏡台山(1269.0m)--鏡台山北峯--百瀬口--作業道(サワグルミの道)--林道--戸神山脈分岐--作業道(百瀬)--県営林事業専用道路--林道芝平樽滝線--縄文の名水--倉科山尾根--三滝--遊歩道--三滝園地駐車場 ■全行程:約6時間・休憩を含む 気温:-2度〜8度 標高差:約700m ■登山地図にないコース。★二万五千分の一地形図のみでは不十分なルートです。今回は、googleマップ1/10000相当の地図に、航空写真から地図には未掲載の情報(新しい林道や植林地)も書き込んでプリントアウトし携帯しました。 ★季節によっては、熊・猪・スズメバチ・マムシ対策も。狩猟期は、沢にハンターが入ります。 |
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![]() ●9:04 林道芝平樽滝線と白石千曲線分岐を出発。 |
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![]() ●眩しい朝日の中を三滝へ。 |
![]() ●9:14 三滝園地入口。 「三瀧山岩の苔間に住ながら思ひくらせし瀧の水かな」(西行) 此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌) 「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」(埴科郡誌) |
![]() ●一の滝。 |
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![]() ●二の滝。 |
![]() ●二の滝上から見る一の滝。 ●明治の倉科村村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた甌穴(おうけつ、かめあな) があったのでしょう。遊歩道となっている幻の県道白石千曲線建設のために爆破した岩石で埋まってしまいました(左の写真の場所)。 |
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![]() ●三の滝。 「水源は三瀧山、舟ケ入に発し、村の辰の方、瀧ノ平に落つ、会して三瀧川となる。」(明治の倉科村村誌) |
![]() ●氷瀑もほとんど溶けています。★氷瀑のルポはこちら。 |
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![]() ●鉄の階段を登って遊歩道へ。帰路は正面の急な尾根を下ります。 |
![]() 梅の花の形をしたタヌキの足跡。 |
![]() ●9:26 三滝すぐ上の治助橋分岐。ここから三滝川沿いに谷をつめます。 |
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![]() ●谷のまん中になぜか杉が生えています。長い間鉄砲水や激しい濁流がなかったということでしょうか。 |
![]() ●昨年の7月の豪雨で倒れた杉の大木。くぐって抜けます。 |
![]() ●すぐにひとつめの堰堤。 |
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![]() ●切り捨て間伐や倒木で塞がれた谷。ルートを探しながら進みます。 |
![]() ●左岸に上がります。タヌキとカモシカの足跡を追います。 |
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![]() ●ここも左岸を巻きます。 |
![]() ●渓流に太いつらら。 |
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![]() ●ニホンカモシカの足跡。 |
![]() ●瑞々しいのはコケぐらい。 |
![]() ●北東向きの左岸は雪がたくさん。 |
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![]() ●9:49 大岩のポイントを通過。 |
![]() ●二つ目の大きな堰堤が見えてきました。 |
![]() ●9:59 二つ目の堰堤は左岸から越えます。 |
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![]() ●堰堤の上から右岸。南西向きの斜面には雪がありません。 |
![]() ●堰堤の上からは遠く戸隠連峰。 |
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![]() ●三つ目の堰堤へは葛とエビガライチゴの薮が立ちふさがります。 |
![]() ●駆け回ったタヌキの足跡。 |
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![]() ●出るところを探して右往左往してやっと抜けました。 |
![]() ●この葛の薮を切って抜けました。 |
![]() ●少し西へ歩いて百瀬への登り口。帰路にはここへ下りてきます。 |
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![]() ●つらら。 |
![]() ●雪の残る林道。雪の下はアイスバーン。 |
![]() ●10:30 縄文の名水。 |
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![]() ●10:32 古い山道の登り口。ここを登ります。 |
![]() ●ちゃんとした山道。 |
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![]() ●ゴマキの冬芽。★ |
![]() ●杉林。 |
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![]() ●戸神山脈が見えました。右に1042mの戸神山、左にひとつ挟んで大嵐山。 |
![]() ●戸隠と高妻山。★ |
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