鞍骨山 その1 2010.1.9
 1月9日(土)、旧友N氏と妻女山から天城山経由で鞍骨城跡へ、クリスマスに続いての山行です。今回は、上杉景勝、直江兼続も登ったかもしれぬ古道をなるべく辿り、途中にある古墳もたくさん訪れようとルートを設定しました。
 


 古道といっても途中で踏跡もなくなるようなコースなので、一般的ではありませんが、私はこの山域の隅々まで知っているので、案内することにしました。

■星印のある写真をクリックすると拡大します。

■今回のコース
妻女山(441m)--天城山(694.6m)--二本松峠--鞍骨山(798m)--二本松峠--堂平大塚古墳--斎場山(512.8m)--妻女山
■標高差:約387m ■気温:-1〜4度
★季節によっては、熊・猪・スズメバチ・マムシ対策も。冬の狩猟期は、猪狩りのハンターが入ります。


●妻女山(赤坂山)松代招魂社から出発。

●林道ではなく古道を登ります。この道は斎場越と呼ばれ、千曲川が洪水の時には大名行列も越えたと伝わる古道です。

●すぐに林道に出ますが、左の古道へ。古道はここで左の陣場平方面と、右の斎場山方面とに分岐しますが、斎場越の道は林道に分断されわずかに痕跡が残るのみです。
 
●左の古道はやがて獣道になり消滅します。陣場平に向けて登ります。倒木や掛かり木が多いので要注意の森です。

●からみついた山藤。里山は手入れをしないとこうなります。
 
●陣場平通過。第四次川中島合戦の折りに上杉軍が陣城を築いた高原といわれており、『甲陽軍鑑』の編者といわれる小幡景憲彩色の『河中島合戰圖』(狩野文庫)には、この辺りに上杉謙信の七棟の陣小屋が描かれています。昔は桑畑でした。今は荒れ放題で夏は藪になり入れません。野生動物がよく訪れる場所で、日本羚羊、野ウサギ、本土テン、猪などがいます。この冬は熊の足跡もありました。

●藪になった古道を辿ります。
 
この道を知っている人は、地元でもほとんどいないと思います。

●直進すると獣道になり途絶えるので林道に出ます。
 
●右手に雨宮坐日吉神社の杜と千曲川が見えます。

●林道から天城山(手城山)登山道に入ります。これも鞍骨に向かう古道です。

●眼下の林道を猪狩りの猟師の車が通りました。

●振り返ると斎場山と薬師山の尾根。向こうには茶臼山。
 
●ヤセ尾根に着くと目的の鞍骨山が見えました。

●天城山と鞍骨山への巻き道の分岐。
 
●天城山に登ります。古墳の墳丘裾を登ると…。

●天城山山頂。てしろやまと読み、昔は手城山と書きました。頂上には坂山古墳がありますが、戦国時代に天城城として使われたためか壊されています。
 
●小さな掘切を超えて東の尾根を下ります。

●手入れがされていないため枯れた下枝が煩い植林地。
 
●ほどなく二本松峠。鏡台山6キロの標識。右は倉科、左は清野。この道は清野街道といって松代と森を結ぶ重要な道でした。倉科側は整備されていますが、清野側は不明瞭です。

●尾根の南面の道は、日当たりがよく雪もほとんどありません。

●鞍骨城跡の入口。駒止と呼ばれる深い掘切。

●鞍骨城跡の全貌が見えました。冬枯れの季節ならではです。
 
●高圧線鉄塔をくぐります。ここから清野側に獣道が下りていますが、下に水の平という水場(ぬた場)があります。

●すぐに二条の掘切。林道倉科坂線からの登山道が合流します。
 
●掘切を越えるといよいよ鞍骨城。

●左側から登ります。大雑把にいって五段の曲輪があります。
 
●日本羚羊の足跡を辿って。

●本来の登り口がどうなっていたかは不明です。掘切には木橋が掛けられ、曲輪の縁は柵や塀で囲まれ、曲輪や本郭には、小屋が建てられていたというようなイラストをよく見ますが、実際はどうだったのでしょう。再現された鞍骨城を見てみたいものです。
 
●広い平地があります。

●曲輪の端に立つと、やっと本郭が見えます。★鞍骨城跡

●山城は戦乱の時代において戦争の基地として、また防御のための施設として生まれました。郭と呼ばれる空間が一ヶ所から数ヶ所連なり、最後の砦となる主郭はとりわけ大きく平坦で、時には建物もあったようです。郭と郭の間や麓から郭までの斜面には何本もの空堀や土塁が設けられ、敵の侵入を許さない構造になっています。こうした戦いのための施設である山城には日常の生活施設はなく、通常は城の麓に居住地が置かれました。(日本民俗資料館記載資料より)

●清野氏は、麓の古峯神社の場所に館がありました。
 
●雪のない南面に廻って虎口を目指します。

●南面の曲輪に登ると日本羚羊がいました。
 
●柏の葉が厚く堆積しているのでどかしながら登ります。

●主郭下の帯郭。犬走りなどとも呼ばれます。
 
●いよいよ主郭です。

●南面の虎口へ。鞍骨城の清野氏については、「清野氏と戦国時代」をお読みください。
 
●鞍骨山山頂(798m)。鞍骨城跡の本郭です。北面の木は伐採の途中なのでしょうか。

●さらにすぐ東に二箇所ある展望岩に向かいます。

●ひとつめの展望岩。「おおっ、凄いな!」と、ここに来た人はみな驚きます。ここですぐ後から雨宮の唐崎城跡から登ってきたという男性が現れました。なんでも猪狩りで追われた猪が逃げるのを目撃したとか。倉科の谷からも銃声がしました。

●眼下に妻女山(赤坂山)。★ ★山座同定入りはこちら。
 
●戸隠連峰望遠カット。

●千曲川と八幡原古戦場。
 
●二つ目の展望岩からは松代城址がよく見えます。

●ヤセ尾根を戻ります。
 
●ひとつ目の展望岩でもう一度。お勧めのスポットです。

●鞍骨城跡に戻って南面の帯郭の日溜まりで、まったりと昼食にしました。前方には鏡台山と戸神山脈がよく見えます。
 
●帰りは南面へ。古道が城跡を巻いて鏡台山へ向かっています。
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