三滝・鏡台山 その1 2009.8.12
 8月12日(水)、既にこの冬、何度か登っている千曲市倉科の三滝から林道芝平樽滝線へ谷をつめて上がり、百瀬経由で鏡台山に至るルートを息子達と登りました。
 7月に林道芝平樽滝線から谷の様子を見ましたが、藪がひどくも獣道がはっきりと見られたので、鎌で除草しながら登ればなんとかなるだろうと思いました。しかし、高さ3mのオオイタドリとエビガライチゴの藪は想像以上に手強いものでした。


 百瀬の上にある三滝山から鏡台山周辺は、かの第四次川中島合戦の時に武田別働隊が越えたという伝説の地。松代町西条の森野から坂城の日名へ越える街道(唐木堂越・猿飛越)と、倉科から真田町傍陽(そえひ)へ越える傍陽街道の交わるところ。昔は重要な交通の要所でした。自然観察とともに里山の歴史にも触れることができる面白いコースです。
■星印のある写真をクリックすると拡大します。

■今回のコース(三滝・百瀬ルート)
三滝園地駐車場--三滝--沢登り--林道芝平樽滝線(約850m)--県営林事業専用道路--作業道(百瀬)--旧山道--林道--作業道(サワグルミの道)--大峯山・鏡台山縦走コース--鏡台山北峯(1267m)--鏡台山(1269.0m)--鏡台山北峯--大峯山・鏡台山縦走コース--作業道(サワグルミの道)--林道--戸神山脈分岐--作業道(百瀬)--県営林事業専用道路--林道芝平樽滝線--縄文の名水--倉科山尾根--三滝--遊歩道--三滝園地駐車場
■全行程:約7時間50分・休憩を含む 気温:20度〜25度 標高差:約700m
■登山地図にないコース。★二万五千分の一地形図のみでは不十分なルートです。今回は、googleマップ1/10000相当の地図に、航空写真から地図には未掲載の情報(新しい林道や植林地)も書き込んでプリントアウトし携帯しました。
★季節によっては、熊・猪・スズメバチ・マムシ対策も。狩猟期は、沢にハンターが入ります。


●8:00 三滝園地入口を出発。橋を渡って左岸へ。

「三瀧川は倉科村の三瀧山船ケ入に発源し御姫山より発する草山沢を合わせ倉科村を流るること一里三町にして沢山川に合す 三瀧一の瀧二の瀧三の瀧三階瀑布あり又南沢に樽瀧あり」(埴科郡誌)

●橋上から三の滝。今まで見たことがないほどの水量です。

●流れに涼しげなタマアジサイ。「三瀧山岩の苔間に住ながら思ひくらせし瀧の水かな」(西行) 此歌里俗の口碑にして、確乎たらず。(倉科村誌)
●明治の倉科村村誌には、「二の滝、高四丈三尺、幅一丈七尺、是に龍の劍摺石と唱うる石ありて、自然の穴七ツあり、俗に摺鉢と称す」とあります。川底に落ちた小石が川の流れで回転しながら川底に穴を開けた甌穴(おうけつ、かめあな) があったのでしょうか。今は不明です。
 
●二の滝。

●二の滝の上へ向かいます。
 
●二の滝上から見る一の滝。

●一の滝は側まで行けます。
 「水源は三瀧山、舟ケ入に発し、村の辰の方、瀧ノ平に落つ、会して三瀧川となる。」(明治の倉科村村誌)
 
●8:15 三滝すぐ上の治助橋分岐。ここから遊歩道をはずれて沢登りが始まります。縄文の名水へは、右手の尾根を1.5〜2時間ほど急登します。

●途中、何度も流れを渡ります。
 
●ミヤマイラクサ(アイコ)の繁茂する谷。

●8:22 ひとつ目の堰堤を越えます。

●切り捨て間伐や倒木の下をぬって登ります。

●谷は冷水のお陰で涼しい。水温が低いので霧がたっています。
 
●多雨でコケも瑞々しい。ネズミノオゴケ。

●炭焼きの跡。
 
●私は既にルートを知っているので、ここは息子達に任せます。

●湿度は90%以上ですが、涼しいので気になりません。
 
●渓流を渡る足の置き場を探しています。

●流れは地下に潜り始めました。
 
●まもなく植林帯を抜けます。

●タマアジサイの群生地。まだ開花前でした。

●タマアジサイ。

●谷が開けていよいよ藪こぎの開始です。
 
●8:56 二つ目の堰堤を左岸から越えます。

●三つ目の堰堤が見えています。すっごい藪だよ!と先頭の兄。
 
●小さなころからヤブ山には慣れているはずの彼らも笑い出すほどのひどい藪。左岸は低木にバラもあってとても無理なので右岸に向かって藪こぎします。

●ボタンヅル。センニンソウとよく似ています。
 
●やや黄ばんで見えるのがボタンヅルの特徴。

●この堰堤を越えなければなりません…。
 
●高さ3mのオオイタドリとエビガライチゴを伐採しながら前進。オオイタドリは茎が中空ですが太さが6センチもあります。

●最後は、高さ1.5mの堰堤の段差に飛びついて乗りました。登って来たルートを見下ろして…。

●9:10 右岸はあまりにひどい藪で突破は無理と判断して堰堤の中央まで来ました。

●ここからも厳しい藪が続きます…。渓谷で落ちているところも草で覆われているので気が抜けません。
 
●強烈な白粉臭いにおいを放つ満開のクサギ。

●毒草のタケニグサも。ルートを右にとるか左にとるか思案中。
 
●ボタンヅル。雄しべが萼より長めが特徴。

●きれいな花ですが毒草です。
 
●左上に林道芝平樽滝線が見えました。

●といっても間に渓谷があり、その向こうは藪の急斜面でエスケープは困難です。
 
●枝にトゲのあるメギ。枝を切って通り抜けます。

●またまた強烈な臭いのクサギ…。

●クサギの花。枝や葉を折った匂いはピーナッツバターで、それほど嫌いではないのですが、花の匂いはいけません。

●クサギの花。
 
●左右に獣道が横断しているのか獣糞の臭いがします。

●高さ2mほどの段差を登ります。
 
●段差の上から振り返ったところ。すごい藪でした。

●やっと林道の縁が見えてきました。最後のひと登り。
 
●9:34 林道芝平樽滝線に到達。1時間半かかりました。冬より30分も余計にかかっています。

●登ってきた谷を見下ろして。
 
●遠く雲がかかった北アルプスと西山。手前には鷲尾城跡と倉科将軍塚古墳の尾根がわずかに見えています。
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