ゼフィルスの饗宴 その1 2009.6.-27-
 ゼフィルス(Zephyrus)とは、ギリシャ神話の西風の神ゼピュロスにちなんだもの。卵で越冬し6月から7月に出現する樹上性のシジミチョウの一群のことで、日本には25種います。メタリックなはねの色が美しい蝶が多いので小さいけれど目を引きます。
 ゼピュロスは笛の名手で、その神がシルクロードを伝って日本にたどりついて奈良薬師寺五重塔の飛天になったともいわれています。ゼピュロスは、英語でゼファー。西風、そよ風のことです。スペイン語では、セフィーロ。ゼファーガンダムも、それにちなむ命名とか。
 以前からその出現の時期になったら出かけてみたいと思っていた里山から深山へと脚を伸ばしました撮影は、6月27・28日を中心として、その前後一週間ほどです。


 今回はトレッキングルポではなく、撮影ルポです。オオムラサキもちょこっと出演します。撮影地は、保護のため記しませんが、4、5カ所です。
 アマゾンには、モルフォチョウというメタリックな輝きを持つ大きな蝶がいます。それはゴージャスな蝶ですが、日本のゼフィルスたちは、小さいながらも、それ以上に極めて愛すべき魅力的な蝶であると思います。その保全には、自然林など生息環境の保全が大切なのはいうまでもありません。

■星印
のある写真をクリックすると拡大します。

イボタノキの花で吸蜜するウラゴマダラシジミ。3センチまで寄らないと撮れないハイコンデジでのスーパーマクロ撮影は、忍者のように気配を殺して。

●ヨモギにミズイロオナガシジミ

●ゼフィルスを求めて森の中へ。暑くなりそうな一日です。
 
●まず迎えてくれたのは、マガリケムシヒキ。

●オカトラノオにからむのはオニドコロか。
 
●林床のヤブヘビイチゴ

●キリの幼木。発芽は旺盛です。
 
●北信濃の山に多いエンジュ。

●コムラサキ。
 
●シジミチョウは見あたりません。

●シモツケ。

●まだ朝露で湿っていてチョウの活性もいまひとつ。

●森の小径にもゼフィルスの姿はなし。
 
●林下にイチヤクソウ。

●クヌギの林にもチョウの姿は全く見られません。
 
●こんな山の中に、カタバミの園芸種、トリアングラリス(紫の舞)か。なぜここに生えているのか不思議です。緑の葉は、ミツバアケビの実生。

●ムラサキケマンの実。
 
●朽ち木上に乾いたキノコ。直径3センチほどの傘の裏はヒダ。モエギタケ科のヒメスギタケか。

●ノアザミ。花の下の総苞がよく粘るので分かります。秋のノハラアザミは粘りません。
 
●真ん中のヤマフジの葉の一枚だけが揺れています。風の道。

●ハリギリの大きな葉。新芽は通好みの山菜。

●少し標高が上がるとシラカバ。

●トンボエダシャク。
 
●逆光に映えるオオシロカネグモ

●1時間ほど歩いて、まずアカシジミを発見
 
●オカトラノオには、あまり蝶は集まりません。

●実は甘いけれど刺が痛いエビガライチゴ
 
●オオルリシジミの食樹、クララの蕾。この花穂を卵毎盗んだどろぼうがいたそうです。必ず天罰が下るでしょう。

●マエキヒメシャク。
 
●次に登場したのは、ウラゴマダラシジミ。

●キブシ

●逆光に透けるタラノキの葉。

●ゼフィルスの典型、ミドリシジミ。
 
●ヤマホタルブクロ。

●フキの葉に留まったウラナミアカシジミ。
 
●ヒメウラナミジャノメ。

●森の縁を歩くときは、地中にあるジバチやオオスズメバチの巣にも気を配らなければなりません。うっかり踏みつけたら地雷を踏んだと同じ事…。倒木や朽ち木の陰が危ない。
 
●草むらをゆっくり歩くとゼフィルスやタテハチョウ、ヒカゲチョウ、シロチョウ、シャクガの仲間が次々と舞い上がります。

●スジボソヤマキチョウ。
 
●シャクガ科ヒメシャク亜科のウンモンオオシロヒメシャクに似ていますが違います。未同定。

●ドクダミ。
 
●エビガライチゴの甘い実。

●アワフキムシの幼虫の巣。後で中身の写真が出てきます。

●ヒレアザミ。

●ムモンホソアシナガバチ。草刈りでよく刺されるハチ。
 
●エノキの葉にエノキハイボフシ。虫コブ(虫えい・ゴール・GALL)。樹下に巣があるらしく、オオスズメバチに威嚇されました。★虫コブの説明

●ゼフィルスが好んで集まるマルバハギ。
 
●栗の花。ここにもゼフィルスが。

●クリの葉に極小の虫が。シロテンクロマイコガという蛾。
 
●ヒメコガネ。
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