天城山 その1 2008.1.28
 12月28日水)、天城山を雨宮の唐崎城跡から再び登りました。目的は斎場山の麓の岩野駅北にあった荘厳山正源寺から土口将軍塚古墳(荘厳塚)へ至る古い参道の確認です。この古い参道は、江戸時代後期の榎田良長彩色『河中島古戰場圖』(狩野文庫)に記載されているものです。その寺は廃寺になって久しく、参道も作業道としても使われなくなって長いので荒れていると予想されました。

 留山の境界や道案内によく使われるスズランテープは、里山でよく見られます。美観も損ないますが、ニホンカモシカや野生動物が誤食する可能性もあり、犯罪ともいえる非常に愚かな行為。もっと丈夫な環境にダメージを与えない素材を使うべきです。わが家は麦わらの縄を使っています。

■星印
のある写真をクリックすると拡大します。

■今回のコース
雨宮駅--雨宮坐日吉神社--斎場橋--招魂社--唐崎城跡--明聖霊神--604.9m--林道終点(分岐)--倉科尾根--二本松峠方面分岐--天城山(坂山古墳)--林道(あんずの里ハイキングコース)--東風越--斎場山(斎場山古墳)--御陵願平--古道(荘厳塚参道)--岩野駅
●気温:3度〜9度 ●標高差:約345m。

■5時間20分(休憩を含む)今回は、歴史・自然観察、撮影、ゴミ収集と一箇所でかなり時間を費やしています。
■登山地図にないコースです。★二万五千分の一地形図必須・季節によっては、熊・猪・スズメバチ・マムシ対策も。
★狩猟期は、ハンターが入ります。いずれも個人所有の山なので、マナーを守ってください。
■妻女山については、★妻女山の位置と名称についての特集ページをご覧ください。


千曲市土口の沢山川堤防から望む唐崎城跡・天城山・斎場山・薬師山

●今回のルートがほとんど見えます。2008年12月21日撮影。★612k

●10:10 雨宮坐日吉神社(あめのみやにいますひえじんじゃ)。古代科野の国の大王の館跡ともいわれ、西側に雨宮廃寺もあったといいます

神社右手にある社には神馬(しんめ)が

●10:14斎場橋から斎場山。向こうの橋も斎場橋。その北には宇佐美橋。斎場橋は、古代、県司・郡司が雨宮から斎場山へ参る際に渡る橋としての命名かと思われます。
 
●唐崎の先端。登山口は、今回は正面の招魂社左から。雨宮の御神事の「橋がかりの踊り」は、この橋(往古は上の生仁橋)で行われます。なんとか風情のある木造の橋に戻して欲しいものですね。

妻女山松代招魂社雨宮分社の招魂社。戊辰戦争以降の戦没者を祀っています。国造建五百建命を合祀。登山道はこの左手から。
 
すぐに北面からの広い登山道に出ます。先の鉄塔巡視路でしょうか。かなりの広さがあります。

●西方に屋代城跡のある一重山と奥に雪をかぶった聖山。
 
●10:28 唐崎山城。これは雨宮の人の呼称で、土口の人は朝日城、または、朝日山城といいます。藤崎城とも。

●北側の土口から見るとシルエットが前方後円墳に見えるのですが…。★全景
 
●10:46 堀切を超えてなだらかな斜面を登り、登山道を左へ登ると標高481.2mの三等三角点。

●その背後にも堀切。

●掘切は後世に埋まってしまった感もあります。

●登山道は尾根の南面を巻いています。三角点は尾根の上。
 
●再び人工的な段差。この辺りまで城跡と考えていいのでしょう。

●日当たりのいい尾根道をゆるく登ります。
 
●振り返ると唐崎城跡。

●10:53 鉄塔。眺めのいい所。小休止。
 
●鹿島槍ヶ岳の雄姿。★1102k大パノラマ

●南西には倉科尾根。
 
●ここから急登…。

●11:13 明聖城跡に作られた明聖霊神。
 
●腰郭にある巡礼の石碑。

●狭い本郭の上に御嶽信仰の三つの祠。

急峻な北西側には10mほど下に犬走りともいえる帯郭。

●背後の深い掘切。唐崎城の背後を守る砦だったのでしょうか。或いは、天城城と同様に鞍骨城の支城だったのでしょうか。
 
●やや荒れた尾根をゆるくS字に登ります。

●11:25 555mの辺りで右へ。
 
●ひと登りすると尾根が痩せてきます。

●11:43 するどい刺のカラスザンショウ。この辺りでは、笹崎の先端にたくさんあり、夏の緑がかった黄色い花はとても目立ちます。
 
●痛そうな刺。蝶の幼虫の食樹でもあります。★実のアップも

●11:53 すらりと伸びたヤマナラシ

●ヤマナラシ(山鳴らし)ヤナギ科ハコヤナギ属。菱形に裂けた特徴的な樹皮。山地の荒れ地などに最初に進入する先駆性植物。ポプラの仲間で葉柄が長く、風が吹くと音を立てるので山鳴らし。別名のハコヤナギは、材が柔らかく箱細工の材料となったため。

●ニホンカモシカに食べられたヤマナラシの樹皮。
 
●南の展望。

●小枝にひっかかった天蚕(ヤママユガのまゆ)。
 
●落ち葉を踏みしめて歩くヤセ尾根。

●鏡台山と戸神山脈。★パノラマ
 
●散歩気分の尾根道。冬枯れで尾根の南北にはパノラマが。振り返れば北アルプスの絶景。麓からは正午の音楽。

●12:06 白樺。
 
●剥がれた白い樹皮と黒い枝のコントラスト。★樹液の説明

●分岐手前のピークは南面を巻きます。

●12:24 妻女山-天城山林道終点の分岐。

●振り返ると明聖霊神のピーク。向こうには雨宮田圃と一重山。
 
●天城山へのやぶ道沿いの灌木にずっとスズランテープが巻き付けられボロボロになっています。全部集めるのに30分近く要しました。

●これは回収してまとめた後です。やっときれいになりました。
 
●12:50 小ピーク。

●先は岩場のヤセ尾根。今の季節は天城山が見えます。尾根が十字になっていることを把握しておかないと迷います。月の輪熊もここで今日はどちらに行こうかと迷うのでしょうか。
 
●南西の斜面で昼食。

●最近流行りのネギだれを入れた味噌おにぎり。ばか旨です。風もほとんどなく沈思黙考には最適なひととき。
 
●東南には倉科尾根の向こうに戸神山脈。武田別働隊に想いを馳せます。
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