鎌倉アルプス(明月院-天園-獅子舞) その1 2005.12.11
 12月11日(日)、紅葉の鎌倉アルプス、今回は日貿出版社の「いきいき水彩画」の取材ハイキングです。わが家の四人で鎌倉アルプスの紅葉を水彩画にしたためようという企画。今回はポピュラーな建長寺コースではなく、紫陽花寺として有名な明月院側登山口からのコースをとります。
 
8時30分、北鎌倉駅に集合したのは、わが家に、日貿出版のOさんとカメラマンのMさん、総勢6人。


 今年の紅葉は色が悪いので心配でしたが、紅葉の名所、獅子舞はそれなりの美しさ。勝上巌(しょうじょうけん)展望台では、凍えながらでしたが、皆まずまずの絵が描けました。今回は特別編として子供達の写真のページも作りました。ご笑覧ください。

■今回から拡大写真のあるものは、フォトギャラリーと同様に星印をつけることにしました。写真をクリックすると拡大します。

■今回のコース
北鎌倉駅--円覚寺--明月院--喫茶「笛」--明月院側登山口〈20分〉--勝上巌(しょうじょうけん)展望台145m〈30分〉--十王岩--朱垂木やぐら--覚園寺分岐〈20分〉--鷲峰山(しゅうぶせん・しゅうほうざん)127m--大平山(おおひらやま)159m--天園茶屋(六国峠)〈30分〉--亀ヶ淵分岐--獅子舞--永福寺(ようふくじ)跡--鎌倉宮(大塔宮・おおとうのみや)--荏柄天神社(えがらてんじんじゃ)--法華道跡(源頼朝墓)--〔蕎麦千花庵〕--鶴岡八幡宮--小町通り--鎌倉駅
●展望台:勝上巌、十王岩東の岩の上、大平山頂、天園茶屋、天園茶屋東の岩の上
●トイレ:北鎌倉駅、天園西の公衆トイレ、鎌倉宮、鶴岡八幡宮(休憩所内・近代美術館脇)、鎌倉駅東口公衆トイレ
■全行程:約7時間・休憩・撮影・写生を含む 気温:5度 標高差:約140m 総距離:約6.5km
★鎌倉アルプスは滑りやすいので、トレッキングシューズは必要です。



●8:40 北鎌倉駅西口を出発。トイレを済ませて、まず出発のカットを撮影して出発です。今回、私はモデルとカメラマンと画家をやらなければなりません。なにって水彩画が一番不安です…
 
●鎌倉方面に少し歩き、最初の踏切が円覚寺の参道になります。両側には、円覚寺の史跡庭園白鷺池(びゃくろち)が。境内の墓地には敬愛する開高健が眠っています。
踏切を横須賀線の電車が通るムービー。816k(次男撮影)

●たくさんのハイカーが円覚寺に入っていきます。私達はここでモミジの撮影。カメラマンのOさんは、それを撮影。★モミジのカット(長男撮影)
 
鎌倉古陶美術館。中世の陶器をはじめ、鎌倉時代に中国から 流入した白滋・青滋なども多く展示されているようです。古い農家を移築したという展示館も趣があります。

●駅から400m足らずで左折。明月院への小路(明月院通り)へ。脇を流れる明月川はイチョウの落葉で埋め尽くされていました。

●その曲がり角から、途中左手に「葉祥明美術館」を見て200mほど進むと、紫陽花寺として有名な明月院(写真右)になります。イチョウの落ち葉を掃いているそばから、次々と落ち葉が舞い降りていました。紫陽花の季節には、北鎌倉の駅まで行列ができるそうです。

●鎌倉といえば色々な有名人、文化人が思い浮かびます。大佛次郎などはその代表格。いずれも鎌倉が舞台となった名作「晩春」、「麦秋」の小津監督は、わが家が大好きな監督です。11歳の次男のお気に入りは「生まれてはみたけれど」と「とっかん小僧」。どちらも無声映画(笑)。「麦秋」で原節子がホームで電車を待つシーンがありました。未舗装の道を歩くシーンもありましたが、どこなのでしょう。小津監督が母堂と暮らした家は、浄智寺の谷戸を登ったところにありました。最盛期は五館もあったそうですが、今、鎌倉に映画館はひとつもありません。鈴木清順の名作「ツィゴイネルワイゼン」など、映画に登場することの多い鎌倉ですが、寂しいことです。
 


●明月院境内。登山口へは、さらに明月院通りを登っていきます。この細い道は、鎌倉アルプスの北にある今泉台住宅地から鎌倉方面への抜け道になっているので結構交通量があります。狭いので注意が必要です。
 
●左手は六国見山(147.3m)の南端になります。斜面の色模様が素敵でした。

●明月院から約200mで喫茶「笛」。いろいろな楽器が見えます。
 
●さらに80mほど歩き、二つ目の角を右折。この白壁が目印です。

●急坂を100mほど登ると、十字路の左手前の電柱に「天園ハイキングコース」のテープが貼ってあります。木製の標識もあります。ここを左へ登ります。先にひと組の熟年男女が登っていきました。
 
●すぐに道は途絶え、ご覧の登山道へと続きます。駅から約20分。

●右へ回り込んで登るとご覧の景色が。明月谷の紅葉。
 
●古い標識がありました。

●途中見通しの良い林もありますが、ほとんどは笹竹の道。
 
●登山口から10分足らずで小さなピークに出ます。

●左手に今泉台住宅地、右手に鎌倉アルプス。尾根のピークのすぐ手前まで開発されています…。
 
●笹竹のトンネルを下っていきます。

●谷筋の木に真っ赤なカラスウリ。
 
●小道の脇の斜面には、春を待つたくさんのスミレ。

勝上巌近くの大楠。木のほぼ全景408k
 
●9:30 勝上巌(しょうじょうけん)展望台145m。「もう一回撮りたいので戻ってください」「ハ〜イ」なんてことを繰り返していたので1時間もかかりましたが、普通は北鎌倉駅から40分ぐらいです。
縦位置カット(建長寺)

●気温5度…。ここで絵を描くことになりました。★パノラマ408k
 
●描き上げる段階を撮影していきます。インスタントカイロをみんなに配給しました。絵筆を持つ手が震えます。

●初めは誰もいなかったのですが、やがて次々と建長寺側から登ってきます。当然みな見ていきます。「上手いわねえ」(一応先生です)「あんな風に描けたらいいのにねえ」(描けますよ)「山歩きに水彩道具一色揃えたんだけどそのまま」(ぜひ本を買ってください)等々色んなことを言われながら描画。小学校で絵を描くのが嫌いになったという話しもよく聞きますが、質の悪い不透明水彩絵の具を使ったからです。安全で上質な透明水彩絵の具を使うと楽しくなりますよ。
 
●全く気にせず作画に没頭しています。私も撮影しながら作画を進めます。寒さで手が震えるお陰でなかなかいいタッチで描けました。
よくどんな絵の具を揃えたらいいのですかと聞かれますが、私は、「マッチカラー」を推薦します。独自に開発された超微粒子の絵の具で、混食しても鮮やかで高品質、安全性も高く、低価格です。一度使ったらきっと手放せなくなると思います。マッチカラーのHP、トゥールズ新宿店・横浜ジョイナス店などで買えます。

斜めだと絵の具が流れるので置いて描いたり、わざと斜めにして流したり、ウェット・イン・ウェット、ドライ・オン・ウェット、グレーズ、ドライブラシなど、色々技法も駆使します。基本をおさえればそう難しい技術ではありません。
 
●西方の眺め。秀麗富士はいずこ…。
山歩きにカメラはつきものですが、以外に水彩画を描きたいと思っている方も多いようです。しかし、同じ所にずっといるわけにもいかないし、描き方もよく分からないという悩みがあるようです。そこで、現場ではスケッチと簡単な色づけ程度にして、デジカメにおさめて帰ってから仕上げるというのはどうでしょうか。これなら2〜3カ所で描けるのではないでしょうか。感動を心のメモリーに焼き込んでおけば、きっといい絵が描けますよ。

●2時間ぐらい描いたでしょうか。寒さも限界ということで出発。建長寺に下っても拝観志納料大人300円が必要です。この関所を通らずに行けるのが明月院側コースですが、実はもうひとつ建長寺を通るのに払わずに済む、西御門ー回春院-半僧坊コースがあります。
 
●歩き出すと体が温まります。この先を登り返して直ぐに十王岩なんですが、登り口に10人ほどのご婦人達が休憩していて通せんぼ。いったい何を考えているんでしょうね。仕方なく先へ回り込んで十王岩へ。鎌倉らしく若い女性のハイカーも見られます。

●風化の進む十王岩。柔い砂岩なので仕方がないですかね。十王とは閻魔大王をはじめ、冥界で死者の罪状を判定する10人の王。昔はやぐらだったのでしょうが、風化して上部が崩壊したようです。
 


●その十王岩の先の岩の上(標高147m)から少し展望が開けます。寒々とした相模湾。


●割と大きなマユミ。鈴生りのピンクの実

 
●望遠カット。

●展望岩はこんな感じ。狭いので撮影の順番待ち。

 
●マユミの実。鎌倉アルプスに多い木です。★アップ

●朱垂木(しゅだるき)やぐら。かつては50本以上の垂木を表現した朱色の線が紅殻で描かれていたそうですが、今はかすかにその朱色の痕跡が残るだけです。
 
●その岩の上には、讃岐国大窪寺 本尊薬師如来 第八十八番 鷲峰山と書かれた仏像が。実際の鷲峰山〈127m〉は、この先の覚園寺分岐の先にあります。鷲峰山(しゅうぶせん)と読むらしいです。

●三浦半島は深海から隆起したのだそうです。この砂岩の浸食は、海岸だったときに波によってできたものでしょうか。
 


●さて、これが何の花かお分かりですか。★クリックで答えが…


●尾根筋に散見されます。
 
●奇岩とみると登りたくなるのは山羊と子供。


●なかなかモミジに出会えないのですが、やっとありました

 
●鮮やかな紅葉もいいですが、こんな紅葉も好きです。コナラは既に落葉していました。遠くには三浦半島の山々が。

●谷筋の針葉樹林に覆い被さるようにモミジ。
 
●これも海岸だったころ波によって浸食された跡でしょうか。鎌倉アルプスなんて低くて山じゃないよという方、今でも少しずつ隆起しているそうです。100万年後には1000mになるそうですから気長にお待ちください。

●柔らかい砂岩なので、上には樹木もたくさん生えています。
 
●これはちょっと惹かれる紅葉の風景。背景との色の取り合わせが素敵です。
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