雨降山--権現山 その2 2003.5.24

●陽が差してきました。このあと登山道の脇の杉の木に月の輪熊のマーキングの跡を発見! 4、5本ありました。特に真ん中のケヤキには高さ4mぐらいから下まで、幅30センチぐらいに皮をガーッと剥いだ跡がクッキリとあり、全員がフリーズ状態。言葉を無くしました。

●いや〜、マーキングの写真を撮るのも忘れてしまいました。熊よけの鈴を鳴らしながら歩きました。おそらく南北どちらかの谷に巣があるに違いありません。信州育ちの私は、熊に襲われた話をイヤというほど知っているのでマジに怖いです。登山道には他にも獣の糞がたくさんありました。ここは彼らのテリトリーなのです。

●10:40 権現さんに到着。自然石を削った階段を登ります。
 
●和見王勢籠神社奥社 祭神日本武尊とあります。

●社の中に神社の由来が書いてありました。ご神体は山犬(狼)お犬様なんですね。中宮と里宮が和見の集落にあるようです。
 
●登山の無事と、戦いの神様でもあるので、サッカー都大会の勝利を祈願しました。落書きに見えるのは、昔の祈念の書き込みなんでしょうか。落書きも歴史を経ると、らくしょなんていって価値がありますね。

●頂上へは、社の裏手から急登します。社から左手(写真の右)にのびる道は浅川峠、扇山への巻き道でしょうか。
 
●杉林が広葉樹に変わったら頂上はもうすぐです。

●10:50 5分ほどで頂上に到着。
 
●権現山頂上(1311.9m)です。木に遮られて見晴らしはよくありません。おまけに曇って三頭山も見えません。

●樹間より北峰から伸びる尾根を見たところ。

●振り返ると雨降山頂上のアンテナが見えました。

●ヤマツツジ。やはり見晴らしはありませんでした。うっすらと三頭山のシルエットが見えました。昼を食べていたら、北西の藪がガサガサ音をたてます。熊か!と思ったら数人の登山者がはいのぼってきました。腰掛方面から登ってきたようです。
 
●11:35 頂上を出発。私たちが立ったあと、次々と登山者が登ってきました。5月にしては久しぶりの晴れの週末なので、みなこの日を待ちかねていたのでしょう。タマニョウソシメジかな。おしっこをしたところに生えるキノコなんですが。

●帰りの尾根道で猪が掘り返した穴を見つけました。猪鍋は美味しいですよね。でも出会いたくはないです。
 
●権現山が見える地点を通過。クリックすると大きくなります。

●12:03 和見分岐通過。往路は、写真を撮りながらゆっくり行ったので45分かかりましたが、復路は28分でした。右手の和見峠への道を行きます。

●(写真右)新緑が綺麗です。麓の方からなま暖かい風が吹き上げてきました。下界はけっこう暑い日だったようです。
 

●雨降山の尾根をジグザグに下ります。登山道に落ち葉が堆積しているためヒザへの負担が少なく、楽に下れました。
 
●このシワとぬめりからするとアブラシメジか。食用で癖がなく、いい出汁がでるらしい。欧米人はぬめりのあるキノコを嫌うらしい。クリックで拡大。

●12:33 和見峠に到着。行きは、急登もあり、撮影や道を間違えたりしたので1時間もかかりましたが、下りは30分でした。

●峠の切り通しから権現山への尾根を見たところです。こう見てもほとんど高低差がないですね。

●林道で見かけたクロアゲハ。都市部周辺でもよく見かける蝶です。

●(右)林道の途中で見上げると、雨降山のアンテナがよく見えました。道に迷ったのは、アンテナの左にある高圧線の下の方の鉄塔のところでした。帰りは恩賜林ではなく、林道をずっと歩いていくことにしました。ワラビも採れました。
 

●ホオノキに白い花が一輪咲いていました。わが国の野生の花の中では最大です。秋にできる実は、熱帯果実のような形でエキゾチックです。ほう葉味噌に使われるように、葉も花もいい香りがします。
 
●ニガナでしょうか。普通に見られる草ですが、たくさん咲いているときれいです。林道脇の土手の上に一列に咲いていました。茎から白く苦い液が出ます。胃薬になるようです。

●エニシダ(金雀枝)。地中海沿岸とヨーロッパ中部に分布する常緑低木です。▼クローズアップ1 ▼クローズアップ2
 
●マルバウツギ(丸葉空木)。写真をクリック。

●これもウツギですね。次男が撮影。
 
●林道脇の林下に咲くホウチャクソウ(宝鐸草)。有毒。

●同じく林下に咲くウマノアシガタ(馬の脚形)キンポウゲ科。 これも有毒です。

●カキドオシ(籬通)シソ科。薬草。別名カントリソウ(疳取り草)で子どもの疳の虫を取るのに使われた。糖尿病、胆石などにも。

●1:25 林道入り口に帰還。和見峠から52分かかりましたが、写真を撮ったりワラビを採ったりしていたためです。普通なら40分もあれば着きます。さあ帰ってJリーグを見るぞ。
 
●林道入り口から雨降山を振り返ります。次男が撮影したお気に入りの里山風景。

●和見の集落を通って帰るのですが、ご覧の通り道も狭いしガードレールが無いので、転落しないように注意が必要です。ピカピカのオフロードバイクのかっこいいおじいさんライダーとすれ違いました。
 
●集落の小さな谷で見つけたシャガ。高尾山や相模湖の与瀬神社にもたくさん咲いていますね。
●ワラビ蕎麦●

●今回歩きながら収穫したワラビです。
 
●山菜蕎麦にしました。クリックすると大きくなります。

●権現山の尾根で、月の輪熊のマーキングの跡を見つけましたが、出会った登山者の中で、熊よけの鈴を鳴らしていたのはわが家だけでした。自分だけは大丈夫と思っているのでしょうか。でもそこは完全に彼らのテリトリーです。突然の遭遇は彼らにとっても避けたいことなはず、動物のためにも鈴は付けたいものです。
 ただ、やはりうるさいのも事実なので、鳥の声を聞きたいときは鳴らすのを止めたりもします。
   害獣駆除のハンターが言ってましたが、風の強い日や、雨や曇りで薄暗い日は注意が必要だということです。
 それと谷は彼らの主要な活動エリアなので、谷を遡行するときは特に注意が必要です。春は山菜やイチゴ。夏にかけて竹の子やハチの巣。秋にはドングリや果実を食べるようです。そういうものがある場所にその季節に行くことは遭遇する確率も高いということでしょう。

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