生藤山-陣馬山、春のトレッキング1 2003.3.30
 3月30日(日)、今回は久しぶりに、和田から生藤山に登り、ぐるっと連行峰、醍醐丸、陣馬山を経て和田に戻るコースです。東京では桜がもう五分咲きだというのに、里山はやっと梅が満開。山上の山桜が咲き出すのはもう少し先のこと。それでも、尾根を渡る心地よい風や鳥のさえずりは、もう春真っ盛り。気持ちの良いトレッキングでした。    神奈川県の最北に位置する藤野町。北と東は東京都、西は山梨県と接しています。今回は、ちょうどその県境をなぞるように、西から東へと歩くコースです。もう十数回は歩いているコースですが飽きません。
 藤野駅からのバスの終点、陣馬山麓の和田にある、県立陣馬相模湖自然公園センターから出発です。

■今回のコース
和田--2.4--佐野川峠--2.5--三国山--2.2--山の神--2.7--和田峠--2.2--陣馬山--2.2--和田(数字はkm)
●コース時間:7時間半(休憩時間計2時間30分ぐらいを含む)  総距離:14.2km


●7:30 県立陣馬相模湖自然公園センターを出発。気温は3度。少し肌寒いけれど、太陽が出ているので歩き出したらすぐに暖まりました。手打ちうどんの「やさか茶屋」の前の橋を渡り、沢井川対岸の道を鎌沢に向かいます。ちょうど藤野駅行きのバスが出発。

●道ばたにスミレが咲いていました。タチツボスミレだと思います。もうじき尾根道にカタクリの花が咲きます。5月には、藤の花が咲きます。アオバズクが鳴き出すのもその頃です。

●沢井川の下流を望む。急斜面にお茶畑が広がっています。
 
●急な斜面に菜の花が咲いていました。

●8:00 急な舗装道路を登っていくと、茶畑の中に鎌沢休憩所があります。途中70過ぎのおばあちゃんと話をしました。なんでも去年亡くなった旦那さんの代わりに上の軍刀利さんまで掃除に行くとか。急な登りもあるので、ムリしないでくださいと言って先を急ぐ。
 
●登里の登山口から数分で、佐野川峠。三国山と御霊へ降りる分岐に着く。南の展望がすばらしい。眼下の陣馬登山口の右上の高いところに、大きな畑がある。大日野原(おびのっぱら)というのだそうだ。2ページ目の一番下のパノラマ写真に載っています。三国山まで2.5km。ウグイスが鳴いていました。

●なだらかな尾根歩きの後、杉林の中をジグザグに急登すると軍刀利神社に着きます。井戸にある軍刀利神社の分社です。おばあちゃんはここまで来ると言っていたのですが…。社の裏の登山道は、両側に紫陽花がたくさん植えられていて、満開時は見事です。
 
●8:30 日本武尊にゆかりの甘草水に到着。山桜の名所。ここでおにぎりとお茶で10分休憩。あと1週間もすると咲き始めるでしょう。4月の中旬は花見の登山者で飲めや歌えの大賑わいになります。真っ白な富士山が霞んで見えました。今日は静かです。

●9時過ぎに三国山。後から来た熟年の夫婦にさっきのおばあちゃんのことを聞いてみました。登山道の入り口で追い抜いたとか。神社に行けたでしょうか。生藤山山頂は老人の合コン?で大騒ぎだったので早々に退散しました。山で飲酒はほどほどに。
 
●生藤山(990.3m)の、登山道というよりは崖というような下り。ここを登るのが大好きな彼も、下るのは初めて。丈夫な木の根や大きな岩を頼りに慎重に下ります。上の写真をクリックすると縦位置の崖の大きな写真がご覧いただけます。

●春の陽射しが降り注ぐ尾根道は、実に気持ちがいい。

●連行峰手前の広い雑木林は、本当に気持ちがいい。

●連行峰手前の分岐です。生藤山から1km、和田峠までは4km。手前の柏木野への道は廃道になっていて通れません。途中で道が無くなります。スズメバチの巣もあって危ないです。
 
●連行峰への登り。高尾-陣馬と違って、他の登山者にあまりあわないないのがこのコースのいいところです。希に登山ツアーの一行にあうと、息子はこんにちはを何回も言わなければならなくなります。

●10:30 連行峰(1015.5m)に到着。北に大岳山、御岳山が見えます。連行峰の北の斜面に残雪があったのでビックリ。
 
●連行峰の東の、わが家が勝手に見晴台と呼んでいる広場で大休止。陣馬山を眺めながら、おにぎりとカップラーメンを食べました。

●つるかめで買った鯛出汁のさっぱりラーメン。こんないい眺めの場所で食べるとなぜか美味い。少々グルソ臭いのは仕方がないが…。
 
●見晴台からの陣馬山の眺め。上の写真をクリックすると大きくなります。あまりに気持ちがいいので30分も休憩の後出発。

●11:00 出発。お腹も一杯でゆっくりと出発。S字に続く尾根道を下っていきます。少し冷たい風が気持ちいい尾根道です。
 
●こんな風に両側が切り立っている細い道やジグザグの急な下りを降りながら、山の神までは20分ほど。5月になるとミヤマフキバッタが姿を現します。

●いく度目かの急な下りを降りると山の神です。子供や高齢者でも歩けるコースです。

●山の神到着。三国山から2.5km、和田峠まで2.7km。約半分まできました。ここから和田まで降りて藤野駅まで歩くと8kmです。

●尾根に咲いていた「ダンコウバイ(壇香梅) 別名鬱金花(うこんばな)」。同じクスノキ科の「アブラチャン(油瀝青)」は、花がもう少し小さく色が薄いようですが、遠目には全く見分けがつきません。まだ枯れ木だらけの林に、鮮やかな黄色がひときわ映えます。
 
●11:40 醍醐丸着。北側だけ少し展望があります。八王子最高峰なんですが、南側が針葉樹林で展望が無く、もひとつ人気がないのがなんだか哀れです。巻き道もあります。

●醍醐丸からは、針葉樹林の中を下ります。短調で陰鬱な杉林の中を歩くのはつまらないのですが、夏はひんやりして気持ちよかったりもします。息子はここで杉の杖をゲット。おじいさんみたい!?
 
●醍醐丸から杉林の中を駆け下りて500メートル。醍醐峠に着きました。和田峠まで1.1km。ここから標識を手前に下ると和田バス停まで2.3km。北の市道山までは3.6km。

●高岩山を過ぎてこの小さな祠までくると、和田峠はあと少し。杉林をジグザグに降りると林道醍醐線です。
 
●12:00 和田峠に着きました。茶店の駐車場には車がたくさん。頂上もたくさんの人でしょう。頂上へは茶店横の階段ではなく、左の林道を使って登ります。階段は土がえぐれてて登りにくいのです。あと1.2kmで陣馬山頂上です。

●12:30 陣馬山頂上に到着。和田の出発から5時間、けっこう休みをたっぷり取った割には早く着きました。キャピキャピの女子大生の団体がお弁当を食べていました。
 
●陣馬山は神奈川の景勝50選に選ばれています。360度の素晴らしい展望が魅力です。和田峠まで車で来れば30分で頂上なので、小さな子供でも登れますが、やはりお薦めは、一の尾根や栃谷尾根を登るコース。そして、帰りは明王峠から相模湖へ下るコースなら小学生でも大丈夫。
上の写真をクリックすると生藤山-連行峰-醍醐丸のパノラマ写真がご覧いただけます。

●いつもの清水茶屋で、ビールと名物のけんちん汁を頼みました。ビールはもちろん父さんのです。この楽しみがあるので、なんとかがんばれるのです。茶店の無い山のときは、自分で持っていくことも。

●おつまみのサービスです。手前から右回りに椎茸のキムチ和え、こんにゃくの煮付け、蕗味噌、ワカメの酢の物です。いつもありがとうございます。美味しゅうございました。

●なんだか抱え込んで、夢中でけんちん汁を食べていました。山から飛び出すようにせり出したデッキは本当に気持ちがいい。権現山、扇山も霞んで見えました。いつか登りましょう。
 
●陣馬山の清水茶屋から見る連行峰です。上の写真をクリックすると大きくなります。

●清水茶屋のデッキから陣馬山の頂上を見たところ。芝生に寝転がる人があちこちにいます。
 
●芝の斜面は天然の滑り台。草だらけになって滑る次男。上の写真をクリックすると鎌沢から連行峰のパノラマ写真がご覧いただけます。

●食後は芝生の上に大の字になってお昼寝。見上げる空が大きい。旅客機が飛行機雲を流しながら空を横切っていきました。
 
●1時半過ぎに下山開始。なんとなく春の気配なんですが、ビジュアル的にはまだ冬ですね。

●林も藪もまだ冬の色ですが、近づいてよく見ると芽が膨らみ始めています。
 
●陣馬山から一の尾根を700m下ったところで和田への分岐です。一の尾根をずっと下って落合までは4.3kmです。和田へは1.5kmほど。頂上から和田までは2.2kmです。

●落ち葉の積もった登山道を下ります。この登山道はクヌギやホオノキなど広葉樹の森なので気持ちよく歩けます。

●多孔菌科のキノコ。木を腐らせるキノコが多いのですが、マンネンタケのように薬になるキノコもたくさんあるのがこの種類です。

●途中で小休止。落ち葉で遊ぶ。落ち葉の形で木の名前をあてっこ。飛騨高山で有名な朴葉味噌のホオノキも陣馬山にはたくさん生えています。今度大きな葉を集めて朴葉味噌を作ってみましょう。秋に見られるホオの赤褐色の実をご存じですか。まるで熱帯果実のようです。アカゲラの軽快なドラミングの音が、谷中に響いていました。
 
●真ん中の明るい灰色のすらっとした木がホオノキです。周りの地面に大きなホウの葉っぱがたくさん落ちていました。

●樹間から今日登った生藤山が見えました。よく歩いたねえ。
 

●森が切れて醍醐丸から和田峠の方角が見えてきました。
 
●和田の集落が見えてきました。向かい側の斜面では梅が満開です。

●一の尾根からは、もう一本もう少し下に和田に下る道があるのですが、最後に人家の庭を通らなければならず、何匹もの猛犬に吠えられるので彼は嫌いなのです。ちなみに彼はネコ派です。
 
●陣馬街道に降りる途中にミツマタが咲いていました。上の写真をクリックすると満開のミツマタの大きい写真がご覧に慣れます。

●陣馬街道を下っていくと、山の神への登山口を通ります。ここから山の神までは、1時間半ぐらいです。

●3時前にセンターに到着。センターのおばさんと花の見頃など色々話をしました。立体地図で、今日歩いたところを念入りに調べています。動植物のパネル展示も参考になります。

●三頭山から高尾山までの大パノラマ写真。
写真でも分かると思いますが、この辺りの山は、尾根の各峠や山頂から、下山する道が何本もあるので、体力に応じて色々なコースを組むことができます。生藤山から高尾山までとか、高尾から三頭山まで一日で往復するなんていうすごい人もいるそうですが、競争じゃないので、植物や昆虫や景色を楽しみながら、ゆっくりと山を丸ごと楽しむのがいいでしょう。地図は必ず持っていきましょう。

■上の写真をクリックするとビッグなパノラマがご覧いただけます。
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