生藤山・連行峰 2002.10
 秋晴れの3連休、中央高速は早朝から渋滞は間違いないということで5時起きを決行。夕べ母さんに作ってもらったおにぎりをデイバックに詰め込んで、5時半には出発しました。さすが10月、まだ外は真っ暗。甲州街道を走り調布インターに乗る頃には夜も明けました。行楽シーズンとあって高速はやはり車が多い。中央フリーウェイを飛ばすと、バックミラーに太陽に吠えろ!のような真っ赤な朝日が昇ります。八王子バス停で渋滞に飲まれましたが、ようやっと抜けて上野原にたどり着きました。やれやれ。  7時石楯尾神社を出発。休日の上岩の集落はまだ眠っているかのように静かでした。途中猪を飼っている家の前を通りました。登山道に入るとわき水が道路にあふれていて山の斜面も湿っていました。毒キノコがちらほらと目に入り、「今日はありそうだね」そんな予感がしました。この間までの暑さとは違い、涼しい冷気の中を登りはじめました。天気がいいから尾根に出たら暑いでしょう。子供たちにも今日はありそうだと話すと、そうだねと目が輝く。そしてそれは現実のこととなりました。

●7:00 石楯尾神社。手を清め口をすすぎ。さあ出発だ。キノコがたくさん採れますように。
 
●石楯尾神社の風情のある山門。歴史を感じさせるたたずまい。朝も早いのでだれもいません。静かです。

●7:05 上岩の集落を生藤山に向かって歩きます。そこここに紅葉が見られます。15分で登山道入り口。柿がたくさんなっていました。
 
●7:15 登山道入り口。暗い針葉樹林の中を歩きます。雨が多かったせいか、水が登山道にわき出ていました。

●針葉樹の青緑がきれいです。今年は座頭虫が多い。座頭虫が多いとキノコも多いとは私の持論なんですが、さて。
 
●広い林道に出た場所で朝食タイム。今日は梅おかかに明太子のおにぎりです。

●きれいに整備された杉林です。でも針葉樹林は寂しいですね。やはり雑木林がいいなあ。
 
●森の暗闇にひっそりと咲いていました。セキヤノアキチョウジ(シソ科)でしょうか。クリックすると大きくなります。

●猛毒のヤマトリカブト。
 
●8:05 日の当たる佐野川峠に到着。さっそくキノコを発見! しかし毒キノコ。朝早いからか生藤山の下の方で野生の猿たちの叫び声が聞こえました。

●8:30 甘草水に到着。山桜が紅葉し始めていました。大休止。

●8:50 日本武尊がついて出たという伝説の甘草水で水を補給。

●やった! 雑木林の奥で長男がクリタケを発見。また次々と発見。やはり思った通り、今日はあるぞと3人は小躍りをしたのでありました。しかし、クリタケはニガクリタケという猛毒の似たキノコがあるのです。素人は採らない方が身のためかな。写真をクリックで拡大。
 
●9:15 三国峠に到着。ここが東京都、神奈川県、山梨県の県境。後ろに扇山、権現山が見えました。空気中に水分が多いので秋なのに山が霞んでいました。

●アカハツを発見! 地面から生えるキノコなので、食感が悪くムラサキシメジ同様に枯葉臭いので嫌う人もいますが嫌いで結構。それが山の滋味というもの。わからん人は食べなければいいのです。クサハツと似ているので注意が必要です。
 
●危ない急斜面。ヒエ〜!! 樹一面キノコです。100本以上はあります。喜ぶのもつかの間、よく見ると1週間遅かった。残念無念、しかし良さそうな傘だけ採取。ニガクリも混じって生えていました。危ない危ない。写真をクリックすると大きくなります。

●尾根道は気持ちがいいけれど、ここにキノコはありません。
 
●樹木の間から見る秋。この急斜面を探そうか。

●10:20 廃道になった登山道を行ったら案の定、道がありません。おまけにオオスズメバチに襲われそうになりました。
 
●で、尾根まで急斜面の森の中を直登することに。アキレス腱がビンビンに伸びます。キノコは全くありません。

●10:35 連行峰の見晴台に到着。後ろに陣馬山が見えます。ここは直射日光が照りつけて暑いので、連行峰に戻ることにしました。

●10:40 おにぎりと信州はマルコメのしじみのみそ汁と豚汁で早いお昼。信州マルコメのインスタントみそ汁は、いやなものが入っていなくて美味しい。わが家の常備品です。食べる食べる!

●11:00 連行峰を出発し生藤山に向かいます。子どもたちが大好きな生藤山への岩登り。
 
●太い木の根っこをつかんで、3点確保でこうやって登るんだよとお手本を見せてくれました。

●11:40 生藤山山頂です。後ろ左が茅丸1019m。その右が連行峰。写真をクリックすると大きな生藤山からの眺めが。
 
●登山道に咲くリンドウ。写真をクリックすると大きくなります。

●木漏れ日の杉林の中を、軍刀利神社へと下ります
 
●サラシナショウマ。写真をクリックすると大きくなります。

●途中の水場で手を洗います。
 
●13:25 軍刀利神社の大桂の樹の前で。この辺り一面信じられないほどの甘い香りが漂っていました。なんとこれが大桂の香り。
写真をクリックすると大きな桂の樹がご覧になれます。

●日本庭園のような橋を渡って林道を下ります。
 
●軍刀利神社奥社です。

●いつの間にか、デイバックはキノコでいっぱいになりました。秋の木漏れ日の中を井戸の集落に向かって下ります。
 
●軍刀利神社です。日本武尊に由来する歴史のある神社です。山を下りてきて逆光で見るこの角度が一番美しいと思います。

●軍刀利神社でお参り。お祭りがあるらしく村の人が総出で境内の掃除をしていました。キノコの大収穫と登山の無事を感謝。それにしてもすごい千羽鶴ですね。

参道に見つけたキノコ。コガネタケ。粉をとれば食べられます。

●13:33 軍刀利神社の鳥居。あとは石楯尾神社まで歩いて15〜20分。ところが、途中で宅急便のトラックのお兄さんが横に止まり名前を呼ばれました。なに〜!?なぜ俺を知っている!? 宅急便はこんなところまで配達してくれるんかと思ってしまったぞ。なわけない。「向こうに帽子落ちてましたよ拾ってくればよかったです」犯人は長男。いやはや宅急便のお兄さんありがとうございました。

●さてこれが収穫のすべて。左がクリタケ。右がアカハツ。野生のキノコは、実はこれからが大変。混じった毒キノコを取り、残ったキノコは洗ってゴミや虫を取らなければならないのです。
 
●左がアカハツ。右がクリタケ。でもキノコの同定は本当に難しい。食べられるキノコに似た猛毒のキノコがあるのがやっかいです。図鑑の写真の色はあまり信用できません。結局は経験と知識ですが経験を積むといってもねえ、死んじゃったらしょうがないですからね。名人と言われる人でも間違えることもあります。

●塩水につけてゴミと虫を取ります。野生のキノコは、ゴミ虫やキノコ虫のウジがいるのが普通です。うじゃうじゃ出てきます。きれいにするのに1時間半以上かかりました。ふ〜根気仕事です。
写真をクリックするとキノコうどんになります。
 

●この辺りは歴史の山里です。信州育ちの私からすれば、キノコの多い山とは言えません。急峻で乾きやすく、一カ所で大量のキノコが採れることはないようです。そのため、山を見る力が必要です。今回は登山道からはずれて森の中にずいぶんと入り、危険な急斜面や藪を歩いたので、狭いエリアのわりには長い距離を歩いています。7時間の山行でした。疲れました。キノコ採りは、藪、毒虫、ヒル、毒蛇との戦いでもあります。装備、万が一の準備は万全に。

●キノコ屋の言葉に「どんなキノコも一度は食べられる」というのがあります。確かに猛毒のキノコだって一度は口に出来ますよね。でも二度目はありません。本当に気を付けてください。「迷ったら採らない食べない」が鉄則です。
そして、毎年同じ頃に同じ所に同じように出るとも限らないのが天然のキノコなんですね。深山に行かないと採れないと思っている方もいるかもしれませんが、近所の公園や雑木林にも食べられるキノコが生えるんです。わが家の近所では、アマタケ、アミガサタケ、ムジナタケ、ハタケシメジなどが出ます。


三国山 2002.10
 10月某日、5時半起床。6時前に出発。雨だというのに中央高速は結構混んでいました。7時すぎ上野原の御霊という集落に到着。去年ここの森でクリタケを採ったので覗いてみようということにしました。山には入る支度をしていると地元のおじさんが犬を連れて朝の散歩。「この雨の中…道あるんか…。」日本語なんだけど方言がきつくて何を言っているのかさっぱり分かりません。
 森を覗いたが何もないのでさっさと諦めて降りてくると今度は女子高校生が真っ黒な犬を連れて散歩。こいつが狂ったように吠えまくるというしつけのいい犬。蹴りを入れるわけにもいかないのでさっさと退散しました。先行きが不安でありました。
 石楯尾神社を右に曲がり林道の入り口に車を止め、山登り開始。雨は降り続きます、寒いと思ったら非常に蒸し暑い。森に入ってTシャツ一枚になりました。尾根に出ると風が抜けて気持ちがいいのですが、毒キノコ一つ見あたらない。ますます不安になりました。
 三国山に着いた頃には雨も最高潮。立ったまま木の下で朝食をとる。北風がびゅんびゅん吹いて木を揺らすと、水滴がザーッと落ちてきてみそ汁に入るのです。食事もそこそこにキノコのありそうな急斜面を探しましたが…。無い!何にも無い。
 しょうがないと諦めて帰りかけたとき、とんでもない急斜面の藪でアカハツを発見! 一転して幸せな登山となったのでした

●人気の山でもさすがにこの雨。誰にも遇わなかった。あたりまえだ。こんな日に登る変わり者はうちぐらいだろう。蒸し暑い!寒い!濡れる!突風! でも雨の登山は、実はそんなに嫌いではないのだ。
 
●三国山の山頂で朝食。信州マルコメの豚汁とアサリのみそ汁で、梅おかかと塩鮭のおにぎりを流し込む。これでキノコ無かったら、俺たちとんだ馬鹿者だなと息子と話す。もちっとがんばるか。

●キノコ犬ならぬキノコ人間の彼。アカハツ2個を発見。しかし今日はこれだけかと諦めの苦笑い。雨が冷たい。でも楽しそうだね。君はふたつ見つけたもんね。とりあえず…。
 
●降りしきる雨の登山道にたたずむ。しょうがないから帰ろうかとちょっと弱気になる。このあと登山道で散歩中の大きなヤマドリに遭遇。ビックリしたが、ヤマドリはもっとビックリしただろう。雨の日には人間は来ないはずだから。美味しそうなヤマドリだった。

●軍刀利神社の元社でお参り。これが効いたのか、この後さらに山奥でアカハツの群生地を発見。しかし、ザイルが欲しいほどのとんでもない急斜面で転落の危険があり、命がけで20本ほどをゲット。しかも枯葉に隠れているので見えない。見つけるのが非常に難しかった。
 
●テンナンショウの実。間違って口に入れるとただれて大変なことになるそうだ。素手で触れるのも止めた方がいいとか。濡れた緑の中で鮮やかに色づいていました。

●さてこれが収穫のすべて。雨の中わざわざ行ったかいがあった。
写真をクリックすると大きくなります。
 
●ナラタケの一種。ぬめりがありコクのある美味さで、煮込みにいいが食べ過ぎると中毒します。

●時間が経って表面のプチプチが無くなってしまったけれどチャナメツムタケだと思います。ナメコより美味しい。2本しか採れなかったのが残念。キノコ汁にしよう。キノコすいとんもいいな。
 
●アカハツです。傷つけると赤い液が出てきます。しばらくすると青緑に変色します。知らないとちょっと気持ち悪いです。よく見られるドクベニタケの仲間。ドクササコ、クサハツなど似た猛毒のキノコがあるので注意が必要です。
MORI MORI KIDS ■MORI MORI KIDS Nature Photograph GalleryI ■CAPINO CAPINO(C) in Tokyo Japan since 08.04.2003
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