信州 川中島合戦古戦場・妻女山 2001.12.31
 この冬の信州はいつになく寒く、年末には珍しく雪になりました。妻女山は、戦国時代にかの上杉謙信と武田信玄が激戦を交わした川中島合戦で上杉謙信が陣を張ったという由緒ある里山です。そして古墳時代には、科濃国造(しなののくにのみやつこ)の斎場のある歴史有る山です。
 子供の頃、私はなにかにつけてはこの山に登って遊んだものです。キノコ採り、山菜取りからソリやスキー、秘密基地を作ったりしたものです。昔山頂には、芝生の生えた斜面があって、遊び疲れた後はそこに寝ころんで、北アルプスや戸隠連峰を眺めながら空想に耽ったものでした。
 ここから杏の里、倉科まで登山道がありますが、夏はひどい藪になります。熊や猪、マムシにも注意が必要です。
 今回は、息子2人を連れて妻女山にある父が所有する山林にお正月に飾る松の枝を採りに行くことにしました。夜に雪が降ったので、最初計画した鞍骨山までのトレッキングは、登山靴など装備が不十分なので中止にしました。里山とはいえ、冬山は冬山。軽はずみなことはできません。
 息子2人は、2月の陣馬山以来の雪山トレッキングなのではしゃいでいました。折りたたみの鋸を持って、さあ出発です。
 麓まで車で行き、長野自動車道の下のトンネルに駐車し登り始めました。陽が出てくると、雪が溶けて林道がぐちゃぐちゃになるので、先を急ぎます。

●妻女山の歴史や、本当の妻女山(斎場山)については、2007年1月2日のフォトレポをご覧ください。

●登山口を上がったところです。後のトンネルは、長野自動車道の薬師山トンネル。
 
大河ドラマで観光地化したときに舗装されました。それも今は昔です。轍(わだち)があるので何人か登ったようです。

●妻女山(赤坂山)頂上の展望台です。善光寺平が一望できます。最初は木製でしたが防腐加工が不十分でアッという間に腐ってしまいました。まっいわゆるお役所仕事というものです。
 
●雲が無ければ遠く北アルプス(飛騨山脈)が望めます。左手前の山の向こうに、川中島合戦の雨宮の渡しがあります。昔はこの辺りでも50〜60センチぐらい積雪があったのですが、今では30センチも降れば大雪です。クリック

●妻女山(赤坂山)山頂にある招魂社です。昔はこの周りの松林でも松茸が採れたものです。クリックすると川中島合戦の説明があります。
 
●川中島合戦のとき上杉謙信が陣を張ったことで有名な山ですが、ここは本当は、赤坂山といいます。陣馬平はここではなく、これより20分ほど登った平地です。本来の妻女山は、斎場山といい、この後方の513mの頂です。鞭声粛々夜川を渡り〜と詩吟にもうたわれていますが、西条山というのは誤記で、西条(にしじょう)にある別の山です。西条山は、にしじょうやまと読み、さいじょうざんと読むことは当地ではありません。また、妻女山は、江戸時代の命名です。

●ここから更に上を目指します。夏は狸や狐、ときには猪やニホンカモシカ、月の輪熊が出たりします。オオスズメバチもいます。でも今は冬だから熊やハチはいないので安心です。
 
●ゆっくり20分ほどで峠に着きました。694.6メートルの天城山(てしろやま)はこの正面ですが、雪雲の中に隠れています。

●右手に道をとって本当の妻女山(旧妻女山・斎場山)、薬師山の方へ登ります。クリック。
 
●こんな冬の里山でもホオジロの仲間など枝から枝へと飛び回る小鳥がいます。

●雪雲が晴れてきました。正面は天城山(てしろやま)です。青空が出てきたので帰ることにしました。鞍骨山へのトレッキングは次回にとっておくことにします。あの山の向こうでムラサキシメジを大量に採ったこともあります。月の輪熊はこの辺りまで出てきます。クリック。

●お祖父ちゃんの山で松の脇の枝を切りました。てっぺんを切り取っていく馬鹿者がいます。タラの芽だって、ちぃいさな木なら一番芽だけ、二番芽以下は採ってはいけないんです。枯れてしまいます。

●赤坂山に戻り東を望みます。真田十万国、松代の街が広がります。佐久間象山に由来する象山の向こうにお椀型の皆神山が見えます。この下に巨大な水瓶があって松代群発地震を引き起こしたといわれていましたが、近年は別の学説が有力のようです。雲が無ければ一番奥に菅平の根子岳、四阿山が見えます。
 
●赤坂山から北を見たところです。眼下に長芋の畑が広がります。甘く味が深いので有名です。千曲川のすぐ向こうには、長野オリンピックの開会式が行われたスタジアムがあり、その北は長野市中心街。昔は田圃の中に集落が点在していたのですが今は逆です。雲が無ければ正面に左から、戸隠連峰、高妻山、飯縄山、斑尾山、志賀高原が見えます。

●西を望みます。やはり戦国時代の古戦場、茶臼山。左に冠着山(姥捨山)、奥には五龍岳、鹿島槍ヶ岳など北アルプスが見えます。
 
●おまけ:長野出身の人にはなつかしい一品、信陽食品のポンちゃんラーメン。昔のインスタントラーメンの味がします。大メーカーに牛耳られる以前は、全国各地にご当地ラーメンがありました。ややグルソ臭いのも昭和の味か。

●小諸駅近くの「富士屋」。信州内藤流の二八蕎麦は美味です。小諸は「丁字庵」も美味い。懐古園の「草笛」も有名。佐久間酒造の「浅間岳純米酒」は父の愛飲酒。駅前の揚げ饅頭も美味しいです。新幹線が通って、駅前がすっかり寂れてしまったのは残念です。島崎藤村記念館のある懐古園も見所です。
 
●浅間サンラインから見る浅間山。頂上は登山禁止になって久しいけれど、年輩の登山者で登られたかたもいるのではないでしょうか。父の知り合いは登山中に噴火で命を落としています。20年ほど前に噴火したときに、東京に灰が積もったのを覚えていますか。朝起きたら屋根が冬でもないのに雪が積もったようになっていて、よくみると薄い灰色でした。クリックで拡大。
MORI MORI KIDS ■MORI MORI KIDS Nature Photograph GalleryI ■CAPINO CAPINO(C) in Tokyo Japan since 08.04.2003
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