生藤山(和田-山の神-生藤山-佐野川峠-御霊) 2001.11.4
 11月4日(日)生藤山トレッキング。10月の吉野は、長男がサッカーの試合だったので(準優勝!)、次男と出かけましたが、今回はその次男がお多福風邪でダウン。生藤山は、長男と二人ででかけることになりました。
なんといっても体力のある長男なので、ちょっとハードな生藤山のコースにしました。心配なのは自分の方。体力はまあまあ自身があるのだけれど、膝の具合があまりよくなくて、特に下りで膝に衝撃が加わると激しく痛み出すのです。そんなわけで今回は写真撮影もたくさんしたいので早めに出てゆっくり行くことにしました。
 明け方まで強い雨が降っていたので、ぬかるみを心配していたのですが、明けて当日はいい天気。
中央線高尾駅から二つ目15分ほどで藤野駅。
●8:05 藤野駅発和田行きの神奈川中央交通のバスに乗る。シーズンだというのに乗客は我々を含めて5人だけ。中高年の登山ブームは終わったのか、はたまた不景気の影響か。高尾からの中央線も去年は満員だったのに、乗客は少なかった。陣馬高原登山口で男性が一人降りました。バスは谷をぬって山懐に入っていきます。
●8:25 終点和田着。我々と老夫婦が降りましたが、彼らは陣馬山へ行ったようです。
 和田の集落を峠方向へ歩く。日曜の朝なので静かだ。おじいさんが庭の落ち葉を掃いている。雨上がりなのでいつにも増して空気がきれいで、朝の冷気が心地よい。

●8:25 終点和田バス停着。藤野駅から20分ほど。陣馬登山口を過ぎると手を挙げればどこでも止まってくれます。写真左は県立相模湖自然公園センター。陣馬山や生藤山など、このあたりの動植物のことが分かりやすく展示されています。親切なおばさんが居て色々教えてくれます。
●8:38 ここが山の神への登山口。前方に目指す山の神の尾根が見えます。尾根の広葉樹林帯は、色づき始めています。マムシグサの生える林道を歩きます。春にはモミジガサ、フキなどもあって山菜好きにはたまらないコースかな。

●9:03 湿った薄暗い林道を歩いて約25分、水場に着いて一息。冷たい沢の水がおいしい。左上に1分ほど登ると一軒家があります。家の下にお茶畑があって、おじさんが農作業をしていました。この家は陣馬山の頂上からもよく見えます。うらやましいところに家がありますね。

●9:23 竹林を抜け沢を渡ると、ゴロタ石の見晴らし坂とわが家で呼んでいるところに出ます。奥に見えるのは陣馬山山頂となだらかな一の尾根。ここからジグザグに急登して「山の神」へ。階段もあり歩きにくくはないのですが、一段が高く心臓破りの登りです。落石にも注意。この谷には猪の巣もあるとか。
写真をクリックすると大きくなります。

●自然は時としてこんな造形もします。

●これもおかしい。高尾山の蛸杉ならぬイカケヤキ?

●きれいだなと、しばし見とれていました。クリックでさらに大きくなります。

●9:50 「山の神」に到着。登山口から1時間20分ほど。始め杉林で、左上に大岩が見え、広葉樹林が見えたら尾根は間近です。山の神で10分ほど休みをとりました。生藤山まで2.3キロ、和田峠まで2.7キロの表示あります。

●連行峰への尾根道は本当に気持ちがいい。時々急な登りがありますが、それもいいアクセントです。

●岩に枯葉が積もり始めています。少しずつ深まってゆく秋。

●10:15 尾根道で。ミヤマフキバッタ。羽根が小さく飛べない。蕗(フキ)を食べるのでこの名前が。近づいても逃げません。枯れ葉の上でいつまでもじっとしていました。別の尾根では、小さなキリギリスも鳴いていました。写真をクリックすると大きくなります。

●10:20 連行峰へ行く途中の尾根道。ここまで誰にも出会いませんでした。風もなくTシャツ一枚で快適。ミズナラやクヌギの枯れ葉の匂いが本当に気持ちいい。時折ギュイーッと鳴く鳥がいます。オナガだ。5月6月には、パートナーを誘うアオバズクの鳴き声が響きます。クリックすると大きくなります。

●10:40 わが家が「連行峰展望台」と呼んでいるところ。連行峰の手前約100mのところにある東連行山。陣馬山が眼下に見え、わが家が最もお気に入りの場所。陣馬山からもここがよく見えます。中央が陣馬山山頂。清水茶屋の建物とバルコニーが見えます。その上、遙か彼方には横浜ランドマークタワーが見えました。クリックで拡大。
●同じく「連行峰展望台」の樹間から富士山を望んだところ。北風がかなり強いようで、南に雲がたなびいています。やがて山全体が雲で覆われてしまいました。左手には山頂を雲に覆われた丹沢山系が広がっています。大室山も今日は雲の中。クリックで拡大。
●11:00 ちょっと早いお昼。お母さんが作った梅オカカのおにぎり。3合の米を4個の大きなおにぎりにしてもらいました。自家製の梅漬けにオカカと粉末の和風出汁を混ぜたわが家特製。うまい! ここで1個半ずつ食べました。インスタントけんちん汁と、私は缶ビール。

●彼はサッカー観戦にと、3合の米を2個のバカでかいおにぎりにして持たせたら、完食してきたという前科?がある大食漢。この程度のおにぎりは朝飯前か。ヤレヤレ。

●11:30 「連行峰展望台」で1時間近くものんびりとしました。連行峰までは1分。ちょっと檜原村への道をたどってみました。2時間弱で檜原村の柏木野に出るそうです。クリックで拡大。

●赤松に苔が着いてきれいな模様を描いています。自然の描く美術は、けれんも打算もなくただ美しい。クリックで拡大。

●11:40 茅丸へ行く尾根道で見つけたテンナンショウ類のマムシグサの実。薄暗い林道脇などで見られる草なので、こんな明るい尾根道にもあることに驚きました。サトイモ科で毒があり、誤って食べると口内にひどい炎症を起こし死亡することもあるそうです。
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●黄色に色づく葉。

●赤く色づく葉。
●11:50 多孔菌科のシハイタケだと思われます。黒いカワラタケもよく目にします。食用ではないのでついつい見過ごしてしまいますが、よく見るとなかなか味のあるキノコです。
●11:50 茅丸の巻き道で。今回は茅丸はパス。茅丸は連行峰と生藤山に挟まれて、1019mとこのあたりじゃ一番高い山なんですが、頂上が狭いのと展望があまりよくないので、巻き道を使ってパスする人も多い、ちょっとかわいそうな山。頂上のアセビが満開の時はきれいですよ。このあたり初夏にはかたくりの花も見られます。

●11:55 生藤山への登山道で。自然は色の魔術師ですね。あまりに美しい色合いに思わずシャッターを切りました。落ち葉の絨毯の色は、周りの樹木の種類でドラスティックに変化。陣馬山の一の尾根には、晩秋厚さ15センチほどの黄金色に覆われる場所があります。こんな絨毯にもゴミムシ、ゾウムシ、オサムシ、ハンミョウ、カメムシなど多様な昆虫が生息しています。クリックで拡大。
●12:00 生藤山の頂上への岩登り。子ども達が最も好きなところです。ここも次の三国山も巻き道があります。
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●12:00 生藤山山頂から茅丸(左)と向こうの連行峰を見たところ。夫婦と母娘の登山者がいました。クリックで拡大。

●12:40 30分ほど生藤山で休憩。けっこう日差しがきつくて暑いくらい。三国山の下で登山道脇に咲いていたリンドウ。

●12:50 甘草水。日本武尊が東夷征伐の折り三国峠で鉾で突いて見つけたという由緒ある伝説の泉。渇水期には涸れてしまうこともあります。地図には飲用不可と書いてあるのですが、みんな飲んでいます。我々も飲みましたが別に腹もこわしませんでした。でも替える合戦の頃は、池が蛙と卵だらけになるので、とても飲む気にはなりませんが。

●水を補給したあと甘草水で休憩。ここには山桜やソメイヨシノがたくさんあって作りつけのテーブルと椅子もあり、季節には花見客で満員。妻がクラフトに使うので、山桜の艶のある枝を拾い集めました。

●振り返ってみる連行峰。右手奥にはオオゾウリ山と醍醐丸。
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●伸びやかな山容は包容力のある父、いや母のよう?

●13:40 登山道脇の木の切り株に生えていたクリタケを発見。傘の直径が8センチぐらいもある大きなもの。あまり大きいので最初はクリタケとは気がつきませんでした。信州の両親は大量に採ったクリタケを冷凍保存します。不思議と味がよくなります。吸い物やお雑煮、キノコうどんにすると最高。イタリアのポルチーニのようにクリームスパゲッティにしてもおいしい。

●13:50 地元の人が「軍刀利さん」と呼んで大切にしている神社を通過しました。あとは杉林をジグザグに下って下の尾根に出れば登里の集落はもうすぐです。

●14:10 鎌沢に下る分岐の手前で。眼下には沢井の集落。みんな鎌沢へ降りますが、我々は分岐を右に折れ、上野原に出る御霊(ごりょう)へと向かいます。鎌沢に降りると4時過ぎまで藤野行きのバスが無いからです。しかし、御霊への道は登山地図には載っていません。2万5000分の一の地形図が頼り。初めはけっこう道幅のある道でしたが、やはり人が通らないため、藪だったり倒木があったり。おまけに標識の無い分かれ道が何カ所もありました。地図と勘だけが頼り。クリックで拡大。

●14:10 アジサイやツツジ、アケビなど色々な植物が色づいて、自然のタペストリーを作っています。その鮮やかさと豊富なバリエーションは見飽きることがありません。中高年の登山者は、何かに追われるようにガーッと登ってガーッと下っていく人が多いですね。もっと時間と心にゆとりを持って山を楽しんだらと思います。立ち止まらないと見えてこない風景や光景もあります。踏みつけている足下の落ち葉にも、豊かな生き物の世界が広がっていることに思いをはせて、ちょっと足を止めて覗いてみてもいいのでは。クリックで拡大。

●14:13 佐野川峠の分岐。そう今回は向こうへ行くの。普通は右上から来て手前の鎌沢に降りていくんだよね。でも向こうに道があるのが気になっていてね。今回、国土地理院の地図を頼りに行くことにしたのです。上手くいけば1時間ぐらいで御霊に出られるはずなんだけどね。どうなるやら。けっこういい道のようだけどね。

●14:30 道の真ん中の草にいたヒメツチハンミョウ。ハナバチ類の巣に寄生して卵や蜜、花粉を食べます。幼虫はハナバチの毛につかまってハナバチの巣に行き、ハナバチの巣で寄生生活をおくる要領のいいやつです。雄は触角の途中がハート型なので、これはたぶん雌でしょう。写真をクリックするとお地蔵さんと一緒に大きくなります。

●途中森に入ってキノコを探しました。

●これもキノコの一種か、変形菌(粘菌)か。木の実を食べた猪の糞か。糞だとすると下痢気味です。臭いを嗅いで確かめる勇気はありませんでした。後日これはボクトウガの幼虫の糞だとわかりました。

●こんな風に分岐がいっぱいあって、このコースは、下れるけど登れないなあと思いました。ちゃんと標識が無いですからね。登山道が藪で切れているところもあります。

●おっ!畑だ。村は近いぞ。このルートは、山仕事の道の分岐がいっぱいあって、標識もないし、低山ですが迷うと大変です。
●15:20 分岐から約1時間で御霊の集落に無事到着。四叉路もあったけど迷わずに済みました。途中キノコ探しをして、クリタケをゲット!キチチタケも見つけましたが、辛いキノコなので採取せず。
●15:25に御霊バス停着。ちょうど31分のバスが来ました。ラッキー!
●藤野駅よりバスに乗り20分、終点の和田で降りる。集落の中を和田峠に向かい、途中から左に折れ、山の神を目指す。
●和田〜山の神=1時間30分〜50分位

生藤山へ
尾根道を歩く。展望もよく気分のいい道。
●山の神〜生藤山=休んでゆっくり歩いて2時間ぐらい

生藤山から甘草水、佐野川峠鎌沢への分岐を経て御霊まで下る。
●生藤山〜御霊=あちこち寄り道して3時間

総計7時間余りのトレッキングでした。
御霊から20分で上野原の駅に到着。
MORI MORI KIDS ■MORI MORI KIDS Nature Photograph GalleryI ■CAPINO CAPINO(C) in Tokyo Japan since 08.04.2003
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