陣馬山(吉野-明王峠-陣馬山-陣馬登山口) 2001.9.16
 9月16日(日)夏休みの信州黒姫山登山以来、ご無沙汰だったトレッキングに出かけることになりました。行き先は、「超低山フリーク」のわが家お気に入りの陣馬山。
 長男次男とも初登山は、1歳の時の信州は松代の妻女山(戦国時代上杉謙信が川中島の戦いの時に陣を張ったところ)なんですが、日常的によく登るのは、なんといっても高尾山から陣馬山、生藤山にかけての山々。
 今では笑いぐさですが、次男が初めて高尾山の稲荷山コースを登ったのが2歳半の時。上下紺のもじもじ君スタイル(写真右)に、ミスタードーナッツでもらった小さなリュック。追い抜くおばさんトレッカーに「まあかわいい。その中には何が入ってるのかなあ?お菓子かなあ」なんて言われつつ登ったものですが、入っていたのは紙おむつ1個(笑)。稲荷山の休憩所では、アメリカ人のおばさんに「まだベイビーじゃないの」と言われ、普通1時間ちょっとで登れるコースを3時間もかけて登りました。
 頂上でざるそばをペロリとたいらげ、帰りの車で爆睡。疲労で顔が腫れて心配したのですが、家に着いた頃には完全復活。これが始まりでした。
 小さい子供と登山する家族もこの山ではよく出会います。茶店もあるし、エスケープのルートもたくさんあります。携帯電話も通じるし、いざとなれば、高尾山や城山のように車で山頂までいける山もあります。でも、やはり自然、あなどってはいけません。救急セット、携帯食、ヘッドランプ、ロープ(このあたりの山は急なので、転落したときやおぶって降りなければならないときに必要)、雨具は必ず持ちたいものです。
それと健康保険証の写し。また、5歳以下の子どもは疲労を感じるセンサーが未発達です。ですから歩けないと言ったときはもう限界点なのです。バッテリーがすぐ切れますが、すぐチャージできるのも特徴です。
 こまめな休憩と、燃料補給が必要です。次男の場合は、最後は10メートルおきにヨーグルトチョコと水分補給をしました。決して無理をさせないことですね。体育会系のお父さんお母さん気をつけましょう。とはいえ高尾山から陣馬山までは、東京都民・神奈川県民に本当に愛されている山で、ゴールデンウィークなどは尾根道が原宿竹下通りのような賑わいです。そのため登山道が踏み固められて滑りやすいので注意が必要ですね。
 わが家は、そんな行列登山を避けるため、ガイドブックに載っていないようなコースを使います。今回もわが家お気に入りの、そんなトレッキングコースを紹介します。
●8:00/高尾駅発甲府行きの車内は、中高年の登山者でいっぱいでした。8:15/藤野駅着。8:44/吉野までは歩いて15分ですが、車道歩きが危険なので相模湖行きのバスに乗りました。

●8:44 藤野駅を出発。駅前の「横山薬品改めシーゲル堂」。藤野アートスフィア案内所も兼ねているそうです。ユニークな目を引く看板がいいですね。

●8:50 吉野バス停を出発。吉野小入り口の信号を右折、広い道をひたすら登っていきます。浄光寺で左に戻るように登り、しばらく行くと集落がなくなってそのまま林道に続きます。

●写真左上の中央高速の向こうが吉野バス停。今回は、道ばたに座っていたおばあちゃんに、林道が楽だよと言われてこのコースにしました。それだけではなく、台風15号で沢筋の道がかなり荒れているだろうと思ったのも林道にした理由です。
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●9:30 林道脇でみつけたイグチ科の大キノコ。ブドウニガイグチらしいが、イグチ科は種類が多く正確なことは不明。煮てみたが、甘みはあるものの苦みも強く、食用には不適。苦みをとる方法があればいいのだけれど。それにしてもでかい。もう1種類、黄色いイグチを見つけたが、やはり同定できず。残念ながらハナイグチはこのあたりの山には無いようですね。

●10:36 相模湖与瀬神社からの道(写真左の道)との合流地点。真後ろには矢の音(633m)のピークがあります。とにかく蒸し暑い日で、下界は30度を超えた模様。冷凍庫で凍らせたお茶がおいしいこと。ここまで登山者にはひとりも出会いませんでした。

●10:40 左の分岐から少し歩くと、栃谷と底沢を結ぶ林道を横切ります。写真の少々じぶたれた観光案内図と、税金の無駄遣いの象徴のような林道建設の立派すぎる石碑があります。お金の使い方が間違っていますよね。

●林道を渡ると、なぜか舗装された坂道が。でも舗装はそこまで。すぐに普通の登山道になります。明王峠へはあと20分ほどです。

●10:45 明王峠へ行く途中の石投げ地蔵。武田一族白百合姫の悲劇の伝説が書かれています。肝心の地蔵さんはありませんが、明王峠の茶店のおじさんが矢の音で見かけたという話しもあり。昔は、こんな山を越えて旅をしたんですね。

●「死の天使」ドクツルタケ?

●11:03 明王峠に到着。まだまだ暑いので、登山者は少ない。

●その明王峠の茶店のおじさんとおばさんです。おじさんは3キロのマイタケを下の谷で採ったことがあるそうです。すごいですね。
景信山と陣馬山の中間にあるため、シーズンには両方から、あるいは相模湖からくる登山者で賑わいます。

●11:30 11時20分に明王峠を発って奈良子峠を通過。陣馬までの尾根道は快適そのもの。奈良子峠からは陣馬の湯を経由して、栃谷から落合の陣馬登山口へと降りることができます。年輩の登山者は、ひとっぷろ浴びて帰る人も多いようです。

●途中で見つけたアザミ。吸蜜しているのはイチモンジセセリでしょうか。初夏にはカタクリ、藤、黒百合が咲きます。晩秋になると15センチぐらいの厚さの落ち葉の絨毯ができます。
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●11:55 明王峠から35分で陣馬山山頂に到着。曇りで富士山は見えないけれど、360度の展望はいつ来ても飽きることがない。真冬天気のいい日には、南アルプス、横浜ランドマークタワー、新宿高層ビルまできれいに見えます。2月の霧氷もきれいでした。

●360度の展望を楽しんだら清水茶屋へ、冷たいビールと美味しいけんちん汁が待っているはずです。

●陣馬山のバッジも欲しいな。ここの名物おばあちゃんの書いた本も置いてあります。

●頂上から北西を見ると連行峰が見えます。ちょこっと生藤山も顔を出す。最初に陣馬に登ったときにあそこからここを見てみたいと思ったものです。昨年の5月13日、小雨に煙る生藤山からここ陣馬山まで5時間半かけて歩きました。登山者もほとんどなく、昼食も雨をしのぎながら木陰で立ったまま食べました。アオバズクの鳴き声が山に響き、尾根道は雨に濡れた若葉が美しく、印象に残る山歩きでした。

●わが家ご贔屓の「清水茶屋」のご主人。野菜たっぷりのけんちん汁は絶品です。吹き抜ける風をあびながら飲むビールは甘露甘露の極みですね。ここで出会ったおじさんが、明王峠のおじさんのマイタケのお裾分けにあったとうらやましいことを言ってました。
ゴールデンウィークは、山頂にぎっしり人があふれるので、わが家はもっとマイナーな山に登ります。

●お腹がいっぱいになって、子供達は虫を探しに草むらへ。

●1:00 陣馬山出発。アザミの咲く登山道を一の尾根へ。

●途中でまたまた巨大きのこ発見。直径20センチはある。イッポンシメジかウラベニホテイシメジか、後者なら食えるぞ。さっとゆでておろし醤油で食べます。これはクサウラベニタケですね。毒。
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●2:00 登山道をちょいとはずれてきのこ探し。ひえ〜と言いながら急斜面を下る。ホウキタケを見つけるも毒あり。それと、透析などをほどこさないと3日以内に死ぬというドクツルタケの巨大きのこがたくさんあってびっくりしました。

●シロテングタケかな。いずれにしても猛毒のキノコ。

●一の尾根、上沢井の分岐。陣馬山山頂から3.4km。落合まではあと1.6kmとあります。一の尾根は長いのでゆっくりと山歩きを楽しめます。

●アカヤマタケの一種かな。あんまり美しくかわいいので思わずシャッターを切りました。自然というものは不思議なものだ。なんでこんな色をしているのだろう。

●3:18 森が切れて、振り返ると遠く今下ってきた一の尾根が見えます。中央右は栃谷尾根です。
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●急峻なところにある栃谷の集落。無人販売で、柚子やお茶が買えます。
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●3:20 落合の集落上の登山道入口。これから約15分で落合のバス停です。
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●登山道入口から見た落合の集落と藤野方面。これから藤野駅まで45分歩きます。彼岸花があちこちに咲いていました。このあたり、5月は藤の花が満開でそれは美しい。

●3:35 落合の陣馬登山口。なぜかばんざ〜いするのがわが家流。バス停もあるが商売気の無い神奈中バスのおかげでバスは来ない。藤野駅まで、狭くて薄暗く大型車が来ると大恐怖のトンネルをくぐって30分歩くのだ。 4:05 藤野駅着。お疲れさまでした。
MORI MORI KIDS ■MORI MORI KIDS Nature Photograph GalleryI ■CAPINO CAPINO(C) in Tokyo Japan since 08.04.2003

●相模湖のすぐ上吉野から明王峠に登り、陣馬山を目指しました。帰りは左の一の尾根を陣馬登山口に降り、藤野の駅まで歩きました。
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