信州 黒姫山 2001.8.3
 低山フリークのわが家ですが、さすがに真夏の低山はきついですね。とにかく暑いし、汗をかくので水を大量に持っていかなければならないし、スズメバチを初めとして虫や毒蛇もたくさんいるし、藪(やぶ)で景色は見えないしと、登山には三重苦四重苦の世界です。
 というわけで、今回は、去年の飯縄山に続き、黒姫山を選んだのでした。しかし、山の神様のいたずらか、この猛暑。汗だくの登山とあいなりました。
 8月3日晴れ、この日長野市の最高気温は35度近くまで上がりました。去年登った飯縄山がお花畑の山なら、黒姫はその名前とは裏腹に、根曲がり竹とぶっといブナの山。コニーデ型のゆるやかな丸みは黒姫様のまあるいお尻のよう?
 今回のコースは、古池コースから新道分岐を経て、西新道から山頂に至るコース。 朝7時、種池近くの登山口駐車場に着きました。すでに3台が駐車していました。
 黒姫伝説の山にいざ登らん。熊さん出てこないでね。スズメバチさんもさようなら。
 熊よけの鈴をちりんちりん鳴らしながら出発したのが午前7時10分。登頂が11時30分。暑さもあって4時間半もかかりました。下りは1時間短縮して3時間半。とにかく暑さとまとわりつく虫との戦いという過酷な登山でした。ペットボトルごと凍らせた水やお茶をたくさん持っていったのが大正解でした。
 熊の怖さを知らない都会の登山者は、熊なんか出ないよなんて馬鹿にしてますが、信州育ちの私は、熊におそわれた話しを山ほど知っているので、声を出せ、鈴を鳴らせとみんなにわめきながらの楽しい登山。暑い!
 それでも山頂に着いたら、さわやかな風が待っていてくれるだろうと、ささやかな望みをいだいていたのですが、待っていたのは暑くて腰もおろせない岩と、こんなところにまでぶんぶん飛び回る蠅のばかやろうでした。
 それでもと、少し下の笹藪の空き地で昼食。下からわいてくる霧がかかると少しは涼しいのでした。可憐な花も咲いている。地球温暖化、異常気象はこんな山の上にも影響を及ぼしているのだろうなあ。

●7:10 登山口出発。すでに3台の車が。上手く止めれば5、6台駐車可能。長い一日の始まり。

●7:25 種池到着。戸隠村の雨乞いに使われる、絶対に涸れることのない神秘の池。

●7:35 古池に着く。写真は古池より見上げる黒姫山。山頂は雲に隠れて見えません。この対岸から山道に入ります。

●古池の周りを半周します。もう陽射しが暑い。ブナの森の中に入れば涼しくなるかなあ。

●テングタケの仲間でしょう。テングタケダマシか。天狗茸の仲間はほとんどが毒キノコです。タマゴタケは安心して食べられる美味しいキノコです。クリックで拡大。

●水温10度? 冷たくて気持ちのいい清流です。橋が無いので石づたいに渡ります。この水場はきっと帰路には得も言われぬ甘露になって待っていてくれるはずです。

●古都の日本庭園の一角のような風景。ここだけは涼しかった。
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●9:00 新道分岐。15分休んで、急な上りの右を行きます。左を行くと、大ダルミの湿原を経て西登山口に至る。

●同じく新道分岐。おにぎりでエネルギーの補給。

●10:00 10分毎に水分補給。今回はスポーツゼリーも持参しました。これは大正解! 急速にスタミナがチャージできます。

●とにかく蒸し暑いのと、膝が痛いのでご機嫌斜め。ちなみに彼のカラオケの18番は、中島みゆきの「地上の星」。渋いなあ…。それにしても蒸し暑いぞ。

●美しいブナの林が終わると両側がネマガリダケの道になりました。なんだか後ろの藪から熊が出てきそうなきがしませんか。凍らせてきたお茶もドンドン溶ける暑さ。

●10:48 やっと尾根に到着。北西には焼山、火打山が、下には笹ヶ峰の貯水池、西には高妻が見えました。登らないと見られない雄大な風景。

●11:00 黒姫の外輪山の尾根道は結構長い。林のあるところはいいけれど、ないと直射日光がきつい。もうすぐだ。がんばろうぜ! あまりの暑さに次男はズボンの膝から下をはずしました。

●11:10 黒姫山頂が見えた!ゴールは近い。ガスも巻いてきたと思ったら、すぐ消えた。お〜いもどってこいよ。冷やしてくれえ!
写真をクリックすると拡大します。

●11:20 山頂までは岩と松の根っこの登り。岩は熱い。でも岩登りは、子供たちは大好き。一番きつかったけど一番おもしろかったそうな。ちょっとしたフリークライマー気分。

●11:30 やったあ頂上だあ。なんでこんなに暑いんだあ。でもやっぱりうれしいなあ。2053メートル。標高差1000メートル近くを登ったぞ。さあお昼だ!おにぎりだあ。

●頂上の岩は熱くて座れない。少し下の笹藪の空き地でお昼。時折下から風が吹き上げてくるけれど、とにかく暑い日でした。

●カエデですね。何というカエデでしょう。

●ナナカマドですね。紅葉も綺麗ですね。昔は赤い実を焼酎に漬けていましたが何に効くのかは忘れました。

●11:40 かあさんの作った梅おかかのおにぎりと、おじいちゃんが作ったきゅうりに味噌をつけて、これが一番うまいんだ。ゴミはみんな持って帰るよ。
あとから夫婦が一組登ってきました。 「ひょっとして、ここが頂上ですか?」「ええそうですよ」「なんかちょっとがっかり…」わからないでもない。ハエはブンブン舞ってるし、この暑さです。この日下界の長野での最高気温は35度だったそうな。気温が高いので夕立が早く来ると判断。火口原の七ツ池、峰ノ大池に行くのは断念。下山を急ぐことにしました。これは正解でした。

●(写真右)30分ぐらいで下山。とにかく暑い。下る途中で記念撮影。この写真が「インパク長野」で賞をとりました。商品は鬼無里村の美味しいおやきでした。

●ホツツジ。山頂直下の小さなお花畑です。蜂とアブと蠅と赤トンボが飛び回っていました。地味な山ですが、かけがえのない自然が息づいています。写真をクリックすると大きくなります。

●山頂から見た尾根。ナナカマドも色づき始めていました。眼下には根曲がり竹とブナの森が広がっています。ここに月の輪熊をはじめ多くの生物が息づいている。山の大きさを感じる瞬間です。

●尾根の湿地に咲くハナニガナでしょうか。左下のものは、熊かなにかの糞がひからびたものでしょう。

●下から雲が次々とわき上がってきました。左に見えるのはオオバギボウシ、右はクガイソウかな。

●わ貴上がる雲が太陽を遮ってくれて少ししのぎやすくなりました。下界は35度は超えたでしょう。間違いなく雷雨がくるので下山を急ぎます。

●岩を抱くようにして立ち枯れた木。体に矢が刺さって立ち往生した弁慶のようです。排気ガスの影響でしょうか。

●下界は雲に覆われています。時折、雲の間から飯縄山の緑が見えます。

●分岐あたりのレトロな看板です。ちなみに真ん中の南登山道は、現在は荒れ果てて廃道になっているそうです。

●さすがにみんな疲れた表情。スポーツゼリーで、エネルギー補給です。これは効きます。

●なんだこのきのこは。表面はつるつる。大きい直径が8センチぐらい、かび臭い匂いです。しっかり張りついていました。エイリアンの卵かも。写真をクリック!

●和紙の糊料に利用されたノリウツギにとまる蝶。麓の古池の湿原には、水芭蕉や車百合などが咲いています。
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テングタケの仲間カバイロツルタケ。ほかにイグチ科の大きなきのこやフウセンタケの仲間、一本シメジやヒトヨタケがありました。根曲り竹の季節は終わっていましたが、ここは採取禁止です。
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●10秒と手を入れていられない清流。うまいのなんのって。空になったペットボトル全部にこの水を詰めて持ち帰りました。
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●古池脇の湿原に咲くコオニユリ。
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●山はすっかり雲で覆われてしまいました。湿原の空気も湿ってきました。たぶんあと30分ぐらいで雷雨になるでしょう。写真をクリックで拡大します。

●やはり湿原に咲く花。オオバギボウシでしょうか。

●古池に帰還。写真は古池より見上げる黒姫山。暑かったねえ、遠かったねえと感慨にふける。左より黒雲が沸いてきました。
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●15:20 無事帰還。やったあ、疲れたあ。8時間の登山でした。

●赤いのが登山口。車は数台止められます。古池を通って分岐へ、右へ登ります。黒姫スキー場からの登山は、背中に朝日をあびての登山になるので真夏はきついかも。写真をクリックすると拡大します。

●道の駅「しなの」から黒姫を見ると、黒雲の中。時折雷鳴も轟きます。早めに降りてきて正解でした。
■おまけ=池の平湿原にも行きました。マルバダケブキやコマクサ、マツムシソウが咲いていました。

●信州小諸から湯の丸高原経由で行くことができます。車の通行制限あり。写真をクリックすると大きくなります。

●上のマルバダケブキの写真をクリックすると大きくなります。

●何種類の植物が写っているでしょう。
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●湯の丸高峰自然休養林、池の平湿原の看板です。貴重な高原植物を採っていく愚か者がままいるようで、盗掘の跡が紹介されていました。看板には代表的な植物8種類が紹介されています。
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MORI MORI KIDS ■MORI MORI KIDS Nature Photograph GalleryI ■CAPINO CAPINO(C) in Tokyo Japan since 08.04.2003
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