秋色ヤマメ

9月23日(祭)

大物カップルと対峙



台風が通過して久々にまとまった雨が降りました。今日は祭日ですから、どの渓も釣り師で溢れかえるでしょう。で、私は前日夜から車止めで車中泊。気合いだけなら誰にも負けませんぞ。

林道を2時間歩いて入渓。河原で着替え&朝食。

シューズもウェーダーもボロボロ・・・擦り切れて穴だらけ。
私の場合は2年ともたないっす。
シューズは2年で4〜5回ソールを張り替え。
岩を登ることも多いのでキツイくらいのサイズを買って、使い込んで自分の足に馴染ませます。
それだけに買い換えたくはないのですがもう限界。
来シーズンはまた大きな出費からスタートですねぇ(泣)。


今日は新しいヘッドランプ、LED4灯を使ってみました。

LEDは抜群の長電池寿命と耐久性で、4灯だとメチャ明るいです。
しかし、照射距離は短く照射範囲も狭いことが判明。
手元を照らすなら最高ですが、長距離の視界を確保するには?かもしれません。
クセノン球とLED球両方備えたモデルが行動用には最適だと思います。右はクセノン&LEDモデル、PETZL「ミオ5」。


あれだけ降ったのに水量はやや多めといった感じ。
かなり渇水してたんでしょうね。

冷たい雨だったので水温はかなり下がっただろーなと思い計測してみると案の定12℃しかない。
朝のうちはダメかなあ。と期待してなかったのだが、3投目で22センチがヒット。


やはり水が出ると魚の活性は高い。
トロ場をのぞき込むと表層を意識した魚が定位してるのが見えます。
こーなるとフライ日和ですよね(喜)。こんな日はエサ釣りより分があるんじゃないかな。
ブラインドで釣り上がってもフライを盛んに追ってくれます。
しかーし、8寸クラスは一筋縄にはいきません。
ドラグがかかった瞬間にすっ飛んで逃げていきます。
う〜ん、秋まで生き残る良型は手強いぞ!


F1までは写真右のようなチビばかり。
こいつらを避けるために、この滝を乗越してからフライを8番のブラック・ホッパー(コオロギのつもり)にチェンジ。


8番のフライはデカすぎたのかアタリが極端に遠のいてしまった。
F2を乗越して14番クイルボディパラシュートにチェンジ。
これは当たりフライとなったがチビメの猛攻に遭ってしまった。
でも今日の私の集中力は凄かったですぞ。
こんな小さなヤマメでも、お口にジャストフッキング!


F3を乗越すとますます反応が良くなった。良さげなポイントからは必ずと言っていいほど魚信が返ってきた。

流芯で掛けたのは婚姻色がはっきりとした23センチ。


ナメのヒラキでは15匹くらいのヤマメが溜まっていた。

小さいのを3匹釣って先へ進む。


ヤマメは盆を過ぎると途端に毛針を追わなくなる。
水温も上昇しハッチが極端に減るからだろうか?

今の時期は何を捕食してるのか確かめてみました。
2匹の胃の内容物は小さな甲虫(ゴミムシ?20番くらい)とミッジが多く、メイフライのニンフ、フライングアントなどが混ざっていました。サイズはみな小さく、量も少なかったです。
やはりエサ自体が少ない時期のようですね。


F4の上は藪がきつくなった。

今日は反応が良いので無理に叩かず先を急ぎました。


ナメ滝を2つ乗越す。この滝の前後はナメの切れ目にも魚がついてますがコイツを狙うのは難しい。滑るような流れがラインを押し流し、すぐにドラグがかかってしまう。フライも一気に流れたり、真横に流れていったり・・・これじゃあ釣れないよなー。


ナメ滝の上は良型が混ざりはじめる。
このくらいの型になるとみな婚姻色に染まってます。

ここで当たりフライの14番クイルボディパラシュートが壊れた。この1本だけで15匹くらい掛けたかな。
ボディもハックルもダンカラー。カゲロウは飛んでなかったしカワゲラも小さいのが少々・・・なぜこんなに効いたんだろ?


さらに滝を越すと8寸クラスが炸裂。
ただ、ここまで休憩なしに6時間30分の遡行。
さすがにタイミングもズレはじめ空振り・バラシも連発。


そしてクライマックス?

小さな落ち込みを叩かずに先へ進もうとした瞬間、ユラッと大物がくねるのを目撃!
慌ててしゃがみ込み、倒木の陰に回り込みます。
大物は尺上間違いなし。目をこらして観察していると、なんともう一匹大物がいるではないか。
こっちは9寸。お互いにじゃれ合うように動き回ってる・・・どーやらペアリングのようです。
尺と9寸の大物カップルを3mの至近距離で見てるのですからもう心臓はバコバコ。
しばし釣りを忘れて見入ってしまいました。がっ、こんな大物を狙って山奥までツメていることを思い出し「両方とも釣っちゃる!」と強欲丸出しの私であった。


魚が見えるポジションで身を隠せるのはここだけ。でも後ろと右とは障害物があってキャストできない。できるのは左にロッドを倒してロールキャストだけだ。ティペットをカットしてリーダーにフライを直結。ラインを持ち上げて流せる距離だしラインブレイクもなくなるだろう。フライが動いてもごまかしの効くEHC10番を結ぶ。このくらい大きいほうがコントロールしやすいのだ。結びコブには瞬間接着剤をたらす。
次に尺の動きを見極めようと目を凝らすのだが、コイツは興奮状態でひっきりなしに動き回っている。フライを投げられずに10分ほど構えたままのポーズで固まっているとヤツがなぜ動き回っているのかわかったぞ。実は他にもう一匹7寸くらいの魚がいたのだ。どうやらこれを追い払おうと追いかけまわしていたんだねー。
いつまでたってもこの動きが収まらないのでど真ん中にフライを投げてみることにした。ロッドを振り抜くと距離が近いので逃げられるだろう。ホールをいれてロールキャスト、3時の角度でロッドをストップさせた。フライは狙ったところに突き刺さったがあっという間に流される。そのフライを大口を開けて追う尺ヤマメ・・・くぅ〜、あと10センチのところでフライがカタから落ちる。ヤツはカタの岩の上で身を踊らせてUターン・・・あとちょっとだったのにっ!
今度は少しでも流す距離がかせげるように左の奥を狙ってキャスト。が、今度はラインが水面を叩いてしまい、これで9寸が逃げる。でも尺はまだ動き回っている。場を静めるため20分ほど間をおいて3投目。今度は反応したが追わなかった・・・。やばいぞ、警戒されたようだ。そこでさらに20分の間を開けた。フライもアントにチェンジ。そして4投目。今度は真下まで追ったが食わない。そしてヤツはさっきよりも身を沈めてしまったようだ。こうなるとドライでは分が悪い。私のボックスの中で唯一沈めても誘えるフライ「マドラーミノー」にチェンジ。白泡の中に叩き込み、ティップを持ち上げてラインを張っていく。するとフライが浮き上がる前にバイト!・・・瞬時にアワセを入れた!!・・・大物キラーのマドラー・・・無情にも頭上の枝を釣っていた!!!
ああ〜空振りだ〜・・・まだヤツは動き回っているが、もう二度と反応してくれませんでした(泣)。やっぱりヤマメは一発でキメないとダメだねぇ。
あきらめがつきませんでしたが時刻は2時30分。早く引き返さないと暗くなる時間なのでここで納竿。ここから林道まで1時間以上。車まではさらに2時間です。

朝の林道は暗くてわかりませんでしたが秋の気配がプンプンでした。
山も僅かに色づきはじめましたよ。

今日は昼食もとらずに13時間30分歩き続けました(喜)。
暗くなる心配がなければまだまだ釣り上がりたかったです。


ヤマメたちも秋色に染まってきました。禁漁もすぐそこですね。そろそろ産卵行動も見ることができるかもしれません。でも私、産卵中のヤマメにもフライ投げると思うよ(喜)。




BACK