エキスパートコースの放流日記
11月9日(日)
プチ遭難顛末記/レポ:匿名希望K
●お詫び
この度は、(偽)エキスパコース隊のために、多大なるご心配をお掛けし申し訳ありませんでした。一同、深く反省しております。
※なお、以下のレポは(偽)エキスパコース隊が、下で待つ仲間の心配をよそに山中を彷徨い、B橋で確保されるまでの間の様子を再現したのもです。不謹慎な内容が一部含まれるため、あらかじめお詫びしておきます。匿名希望@K
●プロローグ
偽)エキスパコースはEさん、Mさん、I さん、わたくしKの4名。前人未到?のA沢・魚止め滝上の放流にチャレンジしたのであった。
まさか、これからプチ遭難劇が始まろうとは夢にも思わず。。
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ヤル気マンマンのメンバー達。さあ出発です! 管理人>当事者のプライドを保護するために、いたしかたなくモザイクをいれました。 そりゃーもう「満面の笑み」ってやつです・・・トホホ。 |
●アプローチ(11:45)
C林道を経てA沢、C沢の出会いから入渓。A沢の魚止め滝までは、約1時間の行程です。
禁漁間近にはさっぱりと魚影を見かけなくなった沢も、たった1ヶ月で魚影は復活していました。どこに居たんでしょうねぇ??
管理人>早くもアプローチで虚をつく行動。橋から入渓しないでそま道から尾根越えで入渓。確かにこのほうが早い。しかし、後になって車が見つからず大騒ぎの発端になろうとは・・・。事前打ち合わせがあまかった。管理人も猛省。
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ここは7寸、8寸クラスがウヨウヨしていた淵。 残念ながら、写真には魚が写りませんでした。 管理人>抜群の渓相です。管理人も大好きな沢。 |
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●魚止めの滝(12:45)
予定通り1時間で魚止めの滝に到着。
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魚止め滝を眼前に燃える隊員たち 魚止めの滝は手前はゴルジュになっており、奥に2段の滝が構えています。 1段目は直登OKですが、2段目は切り立った滝でクセモノ。 右岸は岩盤のため、左岸の泥斜面から巻くことに。取り付きは手がかりがほとんど無い状態。 何とか登っても笹薮と枯れ木があるだけで、支点になりそうな木は遥か上。 滝を越えてからも切り立った壁が続き、ヤブ漕ぎ&大巻きを余儀なくされます。 |
●いよいよ滝超えを開始!
まさか、これか遭難劇の始まりだとは知る由もなく。。。
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1段目は楽勝の直登。まだまだ笑顔で余裕が感じられます。 管理人>おおーい! Vサインなんか出してる場合か? 下降を考えてたかい?・・・(泣)。 |
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●核心部となる2段目の滝
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写真だと余裕な感じですが、実は取り付きに相当苦労しました。 楽勝じゃんといった感じなのですが、ジメジメとしていて足場が悪く、ツルッといってしまんです。 なんとか手がかりを探し、僅かな笹を掴み壁を登ります。 |
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●滝を越えた後もなかなか下降できる場所が見つからず、大巻きの後、やっとガレ沢伝い下降できる場所を見つけました。
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ガレ沢伝いに川へ降りてきたところ。 ホッとして笑顔がこぼれます。 管理人>写真を見ると吊り元になる立木がないぞ〜。下降はどーすんの? |
●魚止め滝を制覇。(13:15)
以前、越えたときも魚は居ませんでした。最近、魚止めより上にも魚がいるとの噂がありましたがガセでした。
抜群の渓相にも関わらず、一匹の魚影も見かけず、魚止めは本当に魚止めだったのです。
| 前人未到!は大げさですが、初公開の魚止め上の様子 落ち込み&ヒラキが連続し絶好の渓相です。 上も開けているのでFLYもバッチリOKです。 |
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●放流場所を探して、遡行を続けます。
漁協の話では、孵化した魚は数100メートル下るとのことでしたので、魚が定着出来る場所の最上流部を探りました。
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発眼卵は9つのBOXに分け合計7箇所に設置しました。水量、水深、共に申し分なし! 巨大潜水艦に育つことを願って、びしょ濡れになりながら一生懸命設置しました。 |
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←魚止めより300m位遡行すると大きなナメ滝が現れます。魚が定着出来そうな場所は一応ここで終わりました。 そしてその上はもう一段ナメがあります。→ この区間にも、僅かながら定着できそうなポイントがあり、BOXを1つだけ設置してきました。 このナメを超えると沢は3又に分かれ、最初の一滴までナメ状の渓相が続きます。 |
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●設置が完了してホッと一息の様子。
本人たちは放流に夢中になり気づきませんでしたが、この時点でトラブルの予感はあったのです。
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BOXの設置が終わり満身の笑み。のんきにピースしてます。 コラコラ!すでに空には暗雲が立ち込めて、暗くなってるぢゃないか! (露出不足だけではない) |
●最大の過ち(15:00)
@魚止めの滝下降は厳しいA地形図を見ると稜線の登山道まではあと僅かということで、この登山道を経由してD沢林道(廃道)を下降し、一本隣のE沢から車に戻るよう計画を変更し、一気に沢を詰めることにしました。
| ところが、待っていたものは ⇒⇒ ヤブ漕ぎの嵐 やっと稜線に出たぁ?と思っても、まだまだ登山道には到らず、またヤブ、ヤブ、ヤブ 天気予報通り、雨がパラついてきました。こうして遭難劇は始まったのです。 管理人>隊員たちは登山道までの高度差160mを30分と予想したようだが120分を費やした。この誤算が痛かった。 |
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●遭難!?
ここからは写真はありません。それどころでは無かっものですから。。
夕闇が刻一刻と迫り、焦りばかり募るものの、一行に一登山道に出れない。 必死に藪を漕ぐ中、携帯を持っているのを思い出し、取り出すと電波は3本!やったー! しかし、商店に電話をかける(下で待つ連中の携帯は圏外。ここしか連絡先がなかった)ものの一向に繋がらない。 ヤブ漕ぎ&電話を繰り返し、やっとこ登山道に到着。(17:00) 再度電話を掛けるものの、結果は同じで繋がらない。電波は3本立ってるのに何でー?? 管理人>下では楽しい鍋パーティー真っ盛り。エキスパートの隊員のことなど忘れてしまうほど盛り上がってました。 気がつけば雨脚も強まり、辺り霧と漆黒の闇が迫り、D沢林道下降は断念。頼りのライトは1本だけ。 時間が掛かっても最も安全に下山できるるルートへ変更しました。 頭をよぎったのは遭難の2文字と捜索隊の出動。何でも100万単位で請求が来るとか。 (この非常事態に100万とか心配してる場合じゃないのですが。。) 管理人>D沢林道を下降したらヤバかった。途中でから荒廃してるので、本当に遭難騒ぎになってたかも? 17:00すぎ。さすがにちょっと心配になり一回目の捜索。入渓場所と思いこんでいた橋周辺を探すも何故か?車がない・・・。 とにかく下で待つ連中へ連絡をつけねば。 何度も電話を掛けているうちに、とうとう電池が1メモリに。ヤバイ!! こまめに電源を切り、登山道を小走りに進み、電話チェックしてはまた走りを繰り返しているうち、とうとう商店に通じました。(17:15) 無事の報告と事情を説明しこれで一安心。 同時に、張り詰めた危機感が緩み、少し余裕が生まれました。 管理人>一回目の捜索から戻った管理人も隊員からTELが入ったことを聞いて一安心。で、隊員の携帯にTELするも繋がらず・・・。 ま、無事みたいだからそのうち帰ってくるだろう。宴はたけなわに突入。 休憩を取り、水分を補給し、甘味を取り、延々と5時間コースを歩みました。 稜線を延々と歩き、Eノ頭付近より2度目の携帯連絡を商店に(19:00) F橋まで迎えをお願いしました。 管理人>漁協の方と二回目の捜索。要請のあったF橋へ。 ところが・・・いないっ!(まだ登山道を歩いていた。なにしろ霧が出ていたのでペースがあがらなかったらしい) そもそもA沢からF橋ってすごい距離・・・で、漁協の方が言います。「連中は道を間違ってるんじゃねーのか?」 そこで、他の林道を捜索するも隊員どころか車も発見できず・・・(汗) 東電の鉄塔の点検道に2度ほど迷い込み、かなり疲労が出てきていましたが、とにかくF橋まで行けば何とかなるとの思いで歩き通しF沢に到着。ついた〜! 沢の水をガブ飲みし、カラカラの喉を潤した後、舗装された林道を下りました。 で、F橋に到着すると。。 ジーザス!! 誰も居ないではないか!! 管理人>車が無いのは何故? 滝が越せずに沢替えしたのだろーか? こうなるとどこを探していいものやら、見当がつかない。 で、下に戻って警察に通報・・・。 何だよ〜冷たいなー!と半分逆ギレモード。 無事の連絡は取れてるし、遅すぎる下山に皆あきれて帰ってしまったのかと 思いトボトボ歩き出しました。 管理人>下で待つ連中にも一気に不安が拡がる・・・。 もしかしたら林道は狭いのでG橋まで迎えに来てくれているのかな? と淡い期待をし、G橋まで歩いてみると。。 ジーーーザス!! やっぱ居ないじゃないかぁ!! 管理人>警察官が到着(21:00)。開口一番、「4人の名前は?」・・・。 まさかハンドルネームを言う訳にもいかん・・・ネットで知り合った仲間は本名や住所を知らない・・・これはマズイ!大いなる反省点。 一通りの状況を説明すると、「暗いから、山中の捜索は無理」 「車ごと転落してる可能性があるから手分けして谷をライトで照らせ」などの指示が飛びました。3チームを編成して三回目の捜索へ。 |
●確保!(なんと22:30)
B橋に最後の望みを託し、B橋まで歩いてみると。。 ジーーーザス!! 本当に居ないや。。マジ冷たいなぁ。 虚しくも最後の期待も外れ、一気にテンションは下がりました。 車を停めたC沢林道までは1時間近くかかる。どっと疲れが出た体を休め一服してると、漆黒の闇に車のライトが! オオーーーーーーッ マリア様!! 「お迎えが着ました! さあ、皆さん、手を合わせて感謝しましょう!」とポーズをとっていると。。。 ん?んんん? 何か変だぞ。近づいてきた車の色は 白と黒ぢゃないかぁーーーっ そこで初めて我々エキスパ隊は、最悪の事態に陥っていたことを認識したのでした。 同時に、全員無事に確保(捕獲?)され、プチ遭難劇は幕を閉じたのです。 |
管理人>以上が事の顛末です。次にやらかしたらヘリを要請してさっさと帰るからね〜(喜)。