ヤマトの楽園
7月3日(木)
乗鞍の沢(1日目)
待ちに待ったテント泊釣行です。昨年と同じ乗鞍の沢へTomizo氏と行きました。この渓はアプローチが長く谷が深いため、人に荒らされていないヤマトイワナの楽園です。登山道を下降点まで進み高度400mの斜面をひーひー言いながら降りていきます。ルートを誤ると崖で降りられなくなるので去年つけた鉈目を目印に慎重に進みます。
![]() |
銀竜草 薄暗い林の中を下っていくと落ち葉の中から氷のように涼しげな植物を発見! 一見するとキノコのようだがこれは葉緑素を持たない(光合成をしない)菌食植物のギンリュウソウ。茎のウロコのような部位は退化した葉で、なるほど竜が頭をもたげた姿に見えますね。 全体に白く透き通っていて薄暗いところに育つので、ユウレイタケとも呼ばれます。 地上に現れるのは初夏の10日くらい。人の多い登山道ではなかなか見れない植物に出会えるのも源流釣行の楽しみのひとつです(喜)。 |
今日は涼しかったので快調に下降でき登山道から70分で谷底に到着。川の水で顔の火照りを素早く冷まし、今度はゆっくりと両手に水をすくって乗鞍の沢との再会を歓びます。
| 入渓点の渓相 谷は深いが上流の流れは適度な落差です。ただ両岸の山が急峻なので山抜けした箇所も多くやや荒れた渓相。地元の人は「石や砂の流出でエゴが埋まり魚が小さくなった」と嘆いていた。なんでも昔は「入れば尺が両手は釣れた」とも言っていた。本当かね? Tomizo氏は待ちきれないとばかりにさっさと支度をして遡行開始。 目先のポイントを狙わせるとさっそく最初の1匹。その距離わずか2m(喜)。 |
![]() |
![]() |
私はテレストを結んでゆっくり釣り下がります。 落ち込みの白泡まわりを探ると次々とヤマトがアタックしてきます。 ただドラグのせいかラインのテンションのせいなのかフッキングしないことも多かった。普段は釣り下がりなんてやらないから勝手が違いますね。 それでも7〜8寸のヤマトがたて続けに釣れちゃいます。うひゃひゃ。 |
![]() |
| 30分ほど釣り下がった後、先行するTomizo氏の元まで遡行しました。 彼に追いつくと左岸には水のカーテンのような15mの無名滝。 美しさに惹かれてこの滝の下で一人昼食をとりました。 Tomizo氏は食事の時間も惜しんでロッド振ってる・・・。すごい釣欲! 1時間で10匹以上も釣ってるのに・・・。こりゃあ40匹くらい釣るつもりだな。 |
![]() |
快調に釣るTomizo氏。ところが・・・
![]() |
Tomizo氏、沈後の図(爆) Tomizo氏沈没! ヒップブーツ水抜きの図。 わはははは。 他人の沈は愉快愉快。 ところが転んだ拍子にロッドがポッキリだったのです・・・。 こうなると笑えない。どーすんのよ? |
![]() |
もちろんスペアロッドはない。 木を削って継いで、さらに外側に添え木をしてテーピングで応急処置。 左は7寸を掛けたベンディングカーブ。ふむふむ、いけそうだ。 右は滝下で大型(9寸くらい)を掛けた後の図。 再び折れて魚はバラシ・・・。だめじゃん!尺は獲れないよ。 骨折みたいで痛々しいねー(喜) |
![]() |
![]() |
Tomizo氏に大きく差をつけられていた私ですが彼のトラブルを尻目に良型を連発。 右は本日最大の9寸ヤマト。 |
![]() |
夕刻になると予報どおり雨が落ちてきました。逃げ場のない渓なので高台にテン場を設け夕食の支度。まずは焚き火だ。
| 焚き火は人を魅了する。 深い森の闇に揺らぐ炎。水の流れは心地よいBGMとなり、雲の隙間から時折覗く星の瞬き。渓のもたらす至上の贈り物。 火のぬくもりは心を和らげ、溶かし、悠久の時の流れへ精神を誘う。 私が寡黙に焚き火を眺めてるってゆーのにTomizo氏はロッドの修復に夢中。そりゃそーだよな(喜) |
![]() |
夕食を終えてまどろんでいるころ急に雨脚が強まった。慌ててテントに潜り込むと叩きつけるような大雨に・・・。乗鞍岳のような単独峰は落雷も怖いがこれだけ谷が深ければ大丈夫だろう。雨も入山直前の予報によるとたいした雨量にはならないはず。シュラフに身を滑り込ますと疲労からか二人ともすぐに眠りにつきました。
ところが深夜になっても雨の勢いが収まらず時折激しくテントを叩いている。何度か目を覚まし、その度に不安を覚えながらもまた眠りに入ってしまう。明日は大丈夫だろうか・・・?