潜水艦浮上せず
8月22日(金)
南アルプスの渓
今日のページは少々重いです。写真が多いから・・・。そうなんです(喜)。爆釣でした! 今シーズン5回目の計画(過去4回は全て雨)でようやく念願かなって南アルプス某川へ行くことができました。林道の崩落による通行止めとその復旧のための通行規制、そして長雨・・・この渓は今年、人を拒み続けていました。「入れば爆釣だろう」と言うTomizo氏との釣行です。
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林道から見下ろした渓 車止めに5:00着。ここから林道を歩いて下降できる場所を探します。 かなりの高度があるのでザイルが欲しいところですが、11ミリ×50mザイルは重いので今日は用意しませんでした。 40分ほど歩いて一度エントリーを試みましたがNG。降りられそうで降りれない一番やらしい勾配・・・無理すると落ちるのはこんな斜面だよなあ。 結局1時間歩いて唯一のエントリー地点(工事用に切り下げてある)で入渓しました。 |
まず驚いたのは水の量。渇水気味だった去年と比べると別の渓みたい。右岸と左岸に分かれて釣り上がりたいのに、なかなか対岸に渡れません。
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入渓地点からしばらくはフラットな流れ。 写真では浅く見えますがここを渡渉するのにも膝上まで浸かります。ゲーターの私には辛い遡行になりそう(泣)。 すぐに最初の1匹が釣れました。ここのイワナは過去に放流されたニッコウイワナの末裔。近年は放流がなされていないのでみなヒレピン、お腹はこんな色。 |
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この辺りは誰でも入渓できるのせいか反応はイマイチ。釣れる魚も小型ばかり・・・。今日は久々に夏日の予報。「日中はキビシイかなあ」と思うと焦りを覚え、遡行が雑になって魚を走らせてしまう。
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遡行2時間経過・・・徹夜あけも祟って少々ダレ気味。 ふと対岸のTomizo氏に目をやると挙動不審なアクション? 白泡にフライを沈ませ流すのはわかる。ニンフかウェットでしょ。 ところが、リトリーブしてるのよ(笑)。 これは彼が札掛(管理)で得意にしているマラブー釣法。 おいおい、ここは南アルプスだぜ。 このことについては何も語ってない彼ですけど、見ちゃったからね(喜)。 |
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10:00になると深い谷にも強烈な夏の陽が差してきます。 Tomizo氏が釣る左岸側は日陰になる部分がありますが、私が釣る右岸側は難しい釣りになりそうだなあ。 |
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ところがこの頃から状況が好転。反応が急に良くなり、型も8寸クラスが釣れはじめました。 この辺りから足跡も減ったので、入っている人が少ないのか、水温のせいなのかどっちでしょうかね? もちろんハッチはありませんでした。 |
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Tomizo氏、良型ヒット! 対岸で「尺、尺!」と叫んでいます。 この後焦りまくってお約束の沈没(喜)。 なんとか取り込みに成功してメジャーをあてると 28.5センチしかありません(爆)。 |
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魚は中・低層からフライを追っています。 流れの緩いポイントでゆっくり浮上して口先だけでフライをくわえる感じ。 少々の距離を流さないと出ないのでドラグ回避のためリーダー・ティペットは16〜18f。 フライがデカイ(10番)から狙ったところに入らず苦労しました。 でも、うまくポイントをトレースすると良型が出る。右は27センチ。 |
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普段は鬱蒼とした沢(苦笑)で釣りすることが多いから陽射しを浴びた渓魚の姿に感激。 水面を透過した光が川底できらめき、清流に磨かれた魚体がいつもより映えて見える。 まさに夏のイワナ釣りって感じ(喜)。 |
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11:00を過ぎるとさらに活性があがった。 大岩をよじ登っていると黒い羽虫がびっしりついてました。羽アリですがこんな水際の岩で何をやってるんでしょうか? こいつらが喰われていることは間違いないでしょう。フックサイズにして18〜20番。こんな小さいフライは持ってないなー。 |
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渓相は両岸が狭まり大岩がゴロゴロ。 滝と呼べるような大きな落ち込みはありませんが、 1〜2mくらいの落差が連続します。 フライのポイントは脇にあるポケット。ここを叩くと必ず魚信が返ってきます。 |
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今日のもう一つのヒットポイントは巻き返し。 フライを送り込んで漂わせているとズバッと水面が割れる(喜)。 左写真手前の巻き返しでは28センチをゲット! |
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今日は流して釣るよりもピンポイントに叩いたほうが効率がいいみたい。ティペットを詰めてシステムをいつもの12〜14fに。キャスティングにストレスを感じなくなってとっても気分がいい。
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家くらいの大岩があるので左の伏流を遡行。 伏流がいつもやってる丹沢の沢と同じくらいの水量(笑)。 平水なら釣りにならないようなチョロチョロの流れなんでしょうが、今日はポンポン魚が出ます。 |
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しっかし今日は本当に水が多い。伏流筋の落ち込みでこの水量。 遡行6時間で渡渉できたのは数カ所だけ。Tomizo氏は対面にいるのに会話できないもんなー。 そして今日一番の難関が・・・(汗)。この落ち込みの上を見ると右岸が切り立ってる。普段なら対岸に渡って巻くのですが、相当戻らないと渡れない。しょうがないので右岸を乗越すことに・・・。手頃なクラックが縦に走っていたので両手を突っ込んで強引に突破。でもこれが裏目でした(泣)。その先の崖はヘツるように巻けそうですが、その先が湾曲していて見えない。対岸にいるTomizo氏に先を見に行ってもらうと両手でばってんマーク。今日はザイルが無い・・・。どーすんのよ? |
選択肢は3つ。@ここで渡る!・・・水深は腰まである。この水勢じゃ流されるのは必至。川幅は狭まってるから「歩く」じゃなく「泳ぐ」だね。でも後方の落ち込みは上の写真、流されたらヤバイだろーなー(泣)。 A戻って渡渉する!・・・これは今登った大岩の下降が問題。ホールドはクラックが使えるけどスタンスが皆無。「登る」より「降りる」ほうが難しいのよ。無理に登るとこうなるからみんなも気をつけてね(泣)。 B崖を高巻いてみる!・・・一人だったらこれをやってたかもしれない。後でその先を自分で見たら絶対に無理でした。慣れない山岳渓流をやるときは二人で行くものですね。
一度は「釣行記のネタになるから」と泳ぎを決心(大アホ)しましたが、いざ飛び込むとなると踏み出せない(苦笑)。 結局Aの「戻って渡渉する」を実行しました。いやあ、怖かったっす。
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遡行7時間、1:00を過ぎるとイワナたちはさらにヒートアップ! 1カ所のポイントから3匹、4匹と出てきます。炎天下でこんな釣りは初めてだー(喜)。 |
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数は充分すぎるほど釣ったので、あとは尺が釣りたい。 そう思って遡行して行くと遂に尺はありそうなイワナを発見! ビートル10番を狙いすまして投げるとあとスッと近寄ります。ところがあと数センチの距離でストップ・・・凝視したままフライをやり過ごします。さすがに手強い(喜)。 ボックスを開けてチェンジするフライを悩んでいるとCDCフライングアント18番を発見。これで勝負だ! |
| ティペット6Xに7Xを2f継ぎ足しアントを結びます。 狙いを定めてキャスト。しかし1mくらいズレちゃた(ドヘタ)。 レーンをはずれたフライをピックアップしようとした瞬間、いきなり突進してフライに襲いかかりました。完全に虚をつかれてアワセが遅れ、見事な空振り(苦笑)。 その後は元の場所に定位してるものの、何を流しても二度と浮上してきませんでした(泣)。 写真は白泡からフライを追った9寸。コイツを掛けたら尺は岩陰に逃げた・・・9寸を釣って嬉しいやら悲しいやら・・・えっ、贅沢? |
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Tomizo氏も良型を連発! しかし測ったように28センチ止まり。 彼も潜水艦のようなゴツいイワナを見たらしいけど獲れなかったみたい。でも28センチを5本も獲れば満足でしょうね。 |
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脱渓 遡行開始9時間、3:00に脱渓・・・といっても林道は河原から見えないほど上だよ(汗)。 手掛かりになる立木があって勾配の緩いところを探します。思い通りにならなくなってきた足にムチを入れ気合いで這い上がりました。キッツ〜。 こうしてなんとか林道へ登って位置を確認してみると、朝40分歩いた区間を釣り上がるのに9時間かかったことが判明。これだけ釣れたら時間もかかるよなあ。 |
渓は季節によって様々な表情を見せてくれます。今日は今年はじめて真夏を感じさせてくれました。眩いばかりに夏の陽射しが降り注ぎ、キラキラと光る水の流れと相まって渓魚を色鮮やかに映し出しました。予報ではこの夏空もあと数日・・・次の遠征では太陽も力を失って秋の気配を感じることになるでしょう。