目映い緑と滑の沢

4月29日(祭)

新緑の世附


今日はカモノハシさんと丹沢世附川へ。GWの混雑を見越して早めにゲートへ。私は一番乗り、カモノハシさんは三番目。少々気負いすぎの二人が選んだ沢は本流筋の上流の沢。懐中電灯を片手に4:00に歩きはじめました。
空が徐々に明るくなると、色づきはじめた樹々の葉が朝日を浴びて輝きます。前回の釣行から10日しか経っていませんがいっせいに芽吹いたようです。

萌え立つ緑、林床の草花...林道歩きが最も楽しい季節。


ブナの新緑は春の日差しを透過させ、柔らかく発光しています。
林床にも緑の葉が顔を出しはじめました。
やがて地面を覆い尽くし、可憐な花をつけるものもあるでしょう。


眠りから覚めたのか蛇も林道を横切りました。


今日は天気も上々。春らしい色に染まったヤマブキや周りの山なみを観賞しながらゆっくりと林道歩きを楽しみ2時間で沢の分岐点に到着、カモノハシさんが先に入渓します。「入ってすぐの滝以外は悪場はないよー」と声をかけました。この滝は高さはないけどちょっといやらしい滝。「落ちねーかな(喜)」と意地の悪い期待をしながら送り出しました。
私はもう一方の沢へ下降、河原で着替えて6:30に遡行開始。水はちょっと多め、水温9.4℃でした。

入渓点の渓相



滑床を流れる清流、苔の絨毯、淡く萌える新緑

これだけ美しいと、立ち入ることさえ躊躇してしまう。
いつもより静かに流れに分け入りました。


スタート直後はポツポツと反応があるものの釣れるのはチビばかり。そんな調子で1時間ほど進むと、平べったい岩がななめに横たわっている落ち込みがありました。いかにもデカイのが潜んでいそうなポイントです。

岩の下は巻き返しになっているので、手前にフライを落として送り込みます。
フライが岩の下に入って見えなくなった瞬間、魚影が反転するのが見えました。すかさずアワセを入れると重たい手応え。
エグレから強引に引きずりだしてみるとヤマメではなく25センチのイワナでした。


次は私の好きな(過去に9寸を釣った)ポイントです。しばらく観察しましたが魚の姿は確認できません。手前から丁寧に何度もフライを流しました。

今日も期待を裏切らず2匹のヤマメが飛び出てくれました。

2匹とも18センチくらい。


9:30をまわると谷に陽が差し込んできました。



虫のハッチも多くなり、黒い18番くらいのカディスとオナシカワゲラが数多く飛び交います。

魚の活性もあがり、流れ込みやヒラキで定位しはじめました。


しきりにライズする魚を発見。頭を右に左に振って表層直下の流下物を捕食してたかと思うと、慌てたように水面を割ってジャンプします。これだけやる気のある魚を見つけたら勝負は早い。

鼻先にエルクをポトリと落とすと派手に飛沫をあげて反応しました。


エルクに出ましたが何を捕食してたのでしょうか?


私はマッチザハッチの釣りをやらない(できない)のでめったにストマックをとりません。でも今日は珍しくポンプ持参です。世附で使うのは初めてかもしれない。

胃の内容物

消化されてないのは羽アリ×2、カディス×2、小さな甲虫、小さなアブ、クモ、
メイフライのイマージャー、ニンフ少々、ミッジいろいろといった内容。
特定のものを捕食してたのではなさそう。
これ見るともうテレストリアルでいけそうですね。
フライは黒が有効でしょう。


その後は魚がうわずり活発にフライを追うものの良型が釣れません。大きい魚も何匹か見えましたが難しいとこに定位してるのよ。水流の強い流芯の奥の小さな巻き返しとか枝のせり出した下とか...。さすがに手強いなー。

滑の廊下に新緑のトンネル

爽やかさに満ちた遡行は日頃のストレスを浄化してくれた。


岩の上で昼食をとり、ザックを枕にしばし昼寝...至福の時。


30分ほど昼寝をして再び遡行開始。すると大岩ゴロゴロのポイントがありました。ヒラキにいるチビを無視して流れ出しにフライを投じます。1メートルほど流れたときにフライに水柱があがりました。よしっ!なかなかいい手応えだ。

チビヤマメが右往左往するなかで暴れまわったのは24センチ。

やや乳白色のかかった幅広ヤマメ。


お腹がパンパンだったのでストマックポンプを入れてみました。なかなかポンプに収まらないので引きずり出してみると...。
蛭にヤスデ?、甲虫、ミッジ多数。
まだまだ腹に残ってましたが吸い出せませんでした。なんでも食うのね。


そこそこの型が釣れたのでここで終了、脱渓地点まで沢歩きを楽しみました。約束の時間ぴったりに戻ってきたカモノハシさんに話を聞くと、私と同様に9:30ごろから活性が上がったものの良型にありつけなかったようです。ただ渓相は大変気に入られたようで、写真を撮るのも忙しかったみたいですね。えっ、滝?...本人も降りるときは落沈を覚悟してカメラを防水の袋に入れたそうですが、残念(笑)ながら無事帰還。 全身ズブ濡れの姿をアップしたかったのになあ。でも私と行動を共にしてたらそのうち沈するでしょ(喜)。

帰りも周りの景色を眺めたり、渓の流れをのぞき込んだりしながらゆっくりと歩きました。


丹沢は新緑が芽吹いたこの時期からツツジの咲く頃までが最高に気持ちがいいですね。





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