5月3日(祭)−5日(祭)
上高地バスターミナル 10:00着 観光客がうじゃうじゃ
山屋さんの朝は早い。こんな時間に入山する登山者は少ないのね。沢渡からのバスも我々の他は全て観光客だったし。
逆に真っ赤に日焼けして無精髭をのばした下山者がバス待ちしてて、ギラギラした眼光で我々を上から下まで舐めるように見るんだよね。こわいよぅ・・・。
きっとシロートくさい我々を見て、「ピッケル持たねーでどこ登るんだ」とか思ってるんだろうなぁ。
小梨平のキャンプ場を抜け、林間の道を進む。木々は芽吹きはじめ、ウグイスのさえずりが心地良く響く。
横尾のキャンプ場はテントがいっぱい。雪が消えたところは空きがほとんどなかった。
やなぎの芽も弾けてます。
まわりは雪景色でも樹林の中には春の気配。
つーことは・・・山菜もあるだろ!
で、道ばたの草をチェックしながら歩く隊員たち。
※注2 道から外れるとすぐに怒られます
※注3 山菜・野草の採取はモチロン禁止です
GW後半は雪山で遊ぶのだ。と言っても、ピークを極めるストイックな精神は持ち合わせていないので、お手軽にアルパイン気分が味わえる涸沢泊まりに決定!
メンバーは毎年のようにGWはここに訪れていた(過去形だす)K海隊員と森林限界を突破するのは初めてのRocky隊員、そして雪の穂高は初めての管理人の3人なのだ。
で、私は考えた。「ウルトラライトな装備が通用するのか?」と。
K海隊員 「無理だろー!」「風音が怖くて耳栓して寝たことある」「フライが飛ばされたりポールが折れたの何度も見た」
涸沢小屋で小屋番をしたことがあるのほーきさんに聞いてみると
「無理だろー!」「荒れたらすごいよ」「まだ真冬だからね」
ワンポールの底なしシェルターが森林限界の上で通用するのか、人柱になる覚悟があったのだが・・・ほい、やーめたっ!
私は素直ですから(喜) ここで張らずにどこで張るの?つーエクスペディション・テント「バンカー1」を持ってるしね。
対岸の山なみ
やっぱ北アはスケールが違うよね。
ここらへんは勾配が緩くハイキング気分だが、次から次に現れる雄大な景色は迫力があって素晴らしいよん。
2時間で徳沢に到着。
キャンプ場は芝でとっても気持ちよさそう。
今度息子を連れて来てみようかな♪
3時間経過。横尾のキャンプ場が見えてきたぞ。
Rockyさーん、あとちょっとだよ〜。
え?涸沢泊まりじゃないのか、って?
一気に涸沢まで行く苦行のような行程は組まないっす。
我々は軟弱幕営隊ですから(喜)
バックパックもJAM2からRT55とアルパインスタイルになってしまったが、最近の軽量化の効果で中身は軽いぞ。6食分(非常食含む)に行動食、水1リットルを含めても総重量14sだ。
河童橋から望む穂高連峰
観光客は峰に魅入っているが、我々は下を向いて梓川の流れを凝視するのだ。
「あれは8寸あるぞ」「カディスで一発だな」「スパゲティでも釣れるらしいぜ」
※注1 ここは永年禁漁です
小梨平から明神までの樹林の歩きも心地良いけど、頭上がひらけて見晴らしのいい歩きも爽快だ。これだけ景色に変化があると、歩きもまったく苦にならないよね。
Rocky隊員はすぐさま昼寝。どーやら前夜にほとんど睡眠をとってなかったみたい。寝てないと歩けないんだよねー。
実は一等地?なのだ。
木製のイスが目の前にあるんだよん(喜)
K海隊員はすぐさま酒のつまみを調理。
私のスリーピングシステムは
マットがパシフィックアウトドア「オールアウト・マウンテン」
これ、自宅のベランダで他のマットと比較してみたんだけど、何気に暖かいっす。んで、3o厚の銀マットを外せたから、収納サイズも許容できる大きさだ。
スリーピングバックはヴァランドレ「ラファイエット550S」
カバーはモンベル「U.L.スリーピングバックカバー」
2日目
雲ひとつないド快晴だ。こりゃ日焼けしそうだなぁ・・・。
しっかし真性の山屋さんの朝は早いね。5:00には続々と出立してました。
私も5:00前に目覚めたので一人で朝食(ロールパンとチーズ、ミネストローネ)をとって30分ほど散策。
戻ったとき、二人はまだ寝てたので、6:00を待って声をかけた。
夜も暖かかったのだが、スリーピングバックの結露が酷い。前回の山行でも同様で、これはカバーのせいだと思う。ゴアを使ってるときはこんなに酷くなったことないもんなぁ・・・。
最初は平坦なシラビソの林の歩き。
8:30 横尾大橋を渡って行動開始。
本谷橋到着。ここからが本格的な登りだ。
これから登る人はここでアイゼンを装着。逆に下りてきた人は外している。
我々は・・・アイゼンつけましぇーん。つか、持ってきてましぇーん。
だって、K海隊員が「いらない」って言うんだもん(汗)
GWだけあって登山者の数は多い。長ーい人の列ができてます。
トレース跡は雪が腐ってグズグズ。これならアイゼンは不要だね。歯が効かないだろう。
振り返っても素晴らしい景色だ。
この辺りは息があがっちゃったなぁ。
K海さーん(前から3番目)、あとちょっとだよ〜。
ここで小休止。するとRocky隊員が「こんなとこで休まないで、あそこで休憩しようぜ」
うひゃひゃ。あれ(写真中央矢印)が目的地の涸沢ヒュッテだよん♪
横尾泊まりだと楽チンですねー。上高地から一気に上がってきた人の中には、酸欠の金魚のように口パク状態の人もいたけど、我々はサクサク登れた。かな?
(本当は「もう足があがんねぇ」とか思ってた)
11:20、涸沢到着。
カラフルなテント村へ歩みを進める。

「息絶え絶えで涸沢へ」の巻


出立前にここが初めてのRocky隊員に行程を確認してもらう。
はぐれたら涸沢で落ち合おうね(喜)
K海隊員は山塊の沢を片っ端から指さして「ここは釣れる?」・・・知らんわ!






1時間の歩きで明神池に到着。
せっかくだから池を見ようと思ったが、拝観料(250円)をとるのでパス。嘉門次小屋の名物イワナの塩焼き(炉端焼き)は5〜6寸サイズで900円。これももちろんパス。池やイワナごときでこの価格は許せーん!
徳沢を抜けると河原の道になる。このあたりでRocky隊員が遅れはじめた。どーしたのかな?





奥:Rocky隊員のエアライズ
中央:K海隊員のランドブリーズ
手前:管理人のバンカー1

横尾のキャンプ場は樹林に囲まれているので風の影響は少ないな。ここならシェルター泊もまったく問題ないだろう。これは想定内。
想定外だったのは、横尾泊まりって我々のような楽チン登山をする連中が泊まってるのかと思ってたら全然違ったのだ。
驚いたことに19:00に外に出ていたのは我々だけで、ほとんどのテントは明かりも消えていた。実は横尾から槍や穂高をストレートに登るタフネスな連中ばかりだったのだ。
遅い時間まで騒ぐわけにもいかず、我々も20:00前に就寝。って、こんな早く寝れないよん。私のように酒が飲めない人間はなおさらだ。こんなとき重宝するのはiPodだねー。じっくり音楽を聴いて眠りに落ちたのは23:00ごろかな。
もひとつ想定外だったのはRockyさんの食料計画。
飲み水があるかわからなかったようで、1パック250gもある「おかゆ」を5食も持ってきてた。これだけで1.25s。他にも米を2合。パックのスープ、ラーメン、缶詰、などなど、ドライフーズを持たず重いモノばかり。完全に食糧計画を失敗してまっす。うひゃひゃ(喜)
昨日は寝不足と荷の重さで遅れてたんだーね。
そうそう、この日は星空が最高にキレイでした。明日は良い天気になりそうだ。



K海隊員は生地の通気性の性能よりも裏地の違いじゃないかと言っていた。
確かにゴアの3レイヤー(右)は裏がメッシュ状だよね。
ブリーズドライテックの2レイヤー(左)はスリーピングバックに貼りつきそう。
この違いが大きいのかな?



涸沢の門番、屏風岩がそそり立つ。
国内最大級の1枚岩らしい。


積雪のある今は橋を渡らず沢筋をを直登するのだ。
北穂を正面に見据えアタック開始。

照り返しがスゲーっす。
サングラスを忘れたら確実に雪目になってたな。






あぁぁ、なんて美しいのだろう・・・。紅葉で染まる穂高もいいけど、雪を纏った穂高も感動的だなぁ。
前穂・奥穂・北穂の胸壁に囲まれたカールは下界からは想像もつかない別天地なのだ。
後編につづく