3月15日(土)−16日(日)
長野駅でガイド氏にピックアップしてもらい白馬方面へ。
途中寄ったコンビニから撮影した北アの山なみ。
山容、スケール、荒々しさは別格だなぁ。
入り口を決めてガイド氏が掘り始める。
表層はザラメのような雪だったので、崩れないよう小さく掘り進むのだ。
完成までの予想時間は3時間だって・・・私の腰は保つのか?3時間も!?
周辺はバックカントリーで人気のある山塊。掘り出した雪がスキーヤーの邪魔になるといけないので、穴から出た雪をセカンドの人間が散らす。もう一人は休憩・・・暑かったし重労働だからねー。
3人でローテーションするのは効率良いかも。二人じゃ辛いな。
雪洞掘りは最初が大変だぁ・・・掘り出した雪を後ろに出しやすいように昇り勾配で掘り進むんだけど、穴が小さいから窮屈だし、ふんばりも効かないから寝ながら掘るはめに・・・でも、これだと力入らないんだよねぇ・・・。
できることなら片側はイス&テーブル状に造作してダイニングキッチンに、もう片側をベッドルームにしたかったのだが、あと90分くらいはかかるだろーなぁ・・・。でも、次回は挑戦してみたいっす。
ひぃ〜、狭いよ〜。
1時間掘って3mしか進んでないや。
こんな調子じゃ半雪洞しか掘れないぞ。
「頭だけ突っ込んで寝ることになるのか?」と不安がよぎる(汗)
雪をかぶるからレインウェアを着込んでるんだけど、暑かったから汗かいたなぁ・・・。
森と水が『雪洞体験』というマニアックなツアーを企画したので速攻で申し込む。一度やってみたかったんだよねー(喜)
直前にアレをやらかしてコルセット生活してるっつーのに北アへ突入なのだ。こんなことばかりして大丈夫なのか・・・俺?(汗)
3mほど掘り進んだところで天井を広げる。座ってスコップを振り回すスペースができると作業性が格段に上がった。
4m・・・そろそろ地面にあたるので、ここからは左右に穴を広げるのだ。
二人が入れるようになるとさらに作業性があがる。
左右に分かれ、片方はスノーソーでマス目状に切り込みを入れ、もう片方はスコップを突き刺す。二つの道具を入れ替えながら「切る」「掘る」を交互に繰り返す。三人目は雪を外に出す。どんどん穴が大きくなっていくぞー(喜)
奥の方は雪が締まって固かったので、スノーソーで切れ目を入れなかったら大変だったんじゃないかな。入り口から2mまでスロープ状に掘り進んだのも大正解。雪を出すのが楽ですわ。
3人が寝るスペースができたら仕上げ作業なのだ。
天井の雪が解けたとき水滴が落ちてこないようドーム型に削って滑らかに仕上げる。
荷物を雪洞に移し、最初の作業は「水作り」なのだ。
スノーソーで壁の雪をくり抜き、コッヘルにブチ込む。




30度くらいの傾斜地にプローブを突いて雪の深さを調べる。
雪洞には3m以上の積雪が欲しいのだが、3mのプローブ
(ゾンデ)なんてコアなスキーヤーしか持ってないよね。
掘ってる最中に崩れてK海隊員が生き埋めになったらコイツで探すことになるんだなぁ・・・とワクワクしながらプローブをズブズブ突き刺し練習する管理人(喜)



うおぉぉ、奥の山肌で雪崩発生!
一気に気温が上がったからねー。

我々の掘ってる斜面はすぐ上がピークだから大丈夫だよね?









出入りしやすいように、スロープ状の入り口をフラットに掘り下げて・・・完成!!
予定より15分遅れて3時間15分かかったけど、がんばったよな、俺!?


ブロックをくり抜いたスペースは棚として使う。
他にもシューズの置き場とか作ったり・・・子供の頃に作った「秘密基地」を思い出したよん♪
童心に戻った気分で楽しめました(喜)

外が薄暗くなってきたのでローソクに火を灯す。アルミ針金で巻いて雪壁に差した。

ブロックをくり抜いた棚にもローソクを立てる。
柔らかい光が幻想的な雰囲気を醸してます。

外から覗くとこんな感じ・・・まさに「非日常」な光景だよねー。
雪上のテント泊ってストイックなイメージになるけど、雪洞はリラックスした居住空間に出来るんだね。実際、超快適でしたよん♪
本来のビバーク的な雪洞はテント以上にストイックなんだろーけど・・・。

パスタを前菜にK海隊員はラムを、ガイド氏はビールを、飲めない私はエスプレッソを楽しむ。メインディッシュはビーフシチューとフランスパン。森と水のツアーにしては気取ったメニューですな(喜)
過去のツアーでは「イワナの内臓」とか「怪しげなキノコ汁」とか「野草(山菜?)料理」などなど、いかにも『山オヤジの料理』っていうメニューだったからね。ま、これがみな美味いんだけどね。
食後に外へ出ると満天の星空で、首が痛くなるほどうっとり眺めてました。やっぱ私はロマンチストなんだなぁ・・・(喜)
雲ひとつない夜空。放射冷却で冷えそうなもんだが、この日はまったくの無風で暖かかったんだよねー。せっかく雪洞を掘ったんだから、いっそのこと吹雪いてくれたほうが雪洞の威力がわかったのになぁ。
2日目
入り口から光が差して目覚める。6:30。
雪洞はとにかく暖かかった。腰が痛くて何度か目が覚めたけど、寒さはまったく感じなかった。てか、汗かいてシュラフのジッパー開けたほどですから。

中の様子
左の青いカバーがガイド氏。右の黒いカバーがK海隊員。真ん中が私の足元。
天井は10pくらい低くなっていた。重みで下がるんだねー。

朝食は厚切りベーコンとピーマンの炒め物、みそ汁、ご飯に納豆。
ストーブを二つ使うと雪洞内の温度は一気に上がる。。



食後はパッキングして撤収作業だ。雪洞の存在を知らずに上を歩く人がいたら危ない(踏み抜き)から、天井を崩して穴の存在を示しておく。
入り口の天井でも60p以上の厚みがありましたね。
ぜぃぜぃ言って作った雪洞も破壊は一瞬なのだ!
一泊じゃもったいないよねぇ。来年は連泊したいなー。

目の前にはなだらかな雪原が広がっている。
ワカン・スノーシューを装着してスノートレッキング。




ブナ林を縫って歩く。
浮力は断然スノーシューだが、小回りが効くのはワカンですね。

1時間ほど歩くと見晴らしのいい小ピークに着いたので、腰を下ろして眺望を楽しむ。


右奥には100名山の雨飾山。
紅葉が素晴らしい山みたいなんで、秋に登ってみたいな。
雪洞・・・掘るのは大変だけど、楽しいから苦にならないですわ。
来年はさらに立派な雪洞を作ってBCにして、ピークハントやスノーシューイングとか、連泊して楽しみたいですね。
おしまい