離ればなれ
6月15日(日)−16日(月)

もう6月なのに、今年はまともにロッドを振っていない・・・。犬小屋の主人からも「某お笑い系サイト」などと嘲笑される始末。そろそろ本気で釣りもせにゃあかん!と気合いを入れて、フライも巻いた。フライラインも交換した。のだが・・・楽しみにしていた卍ツアーも日程が合わなかった(泣)
んで、強引に月曜の休暇を取って日〜月曜日で南アルプスへ出撃したのだ。
今回の釣行もK海さんが同行してくれた。
車を公営駐車場に停めて3時間歩く。舗装された林道歩きは退屈だわー。それとね、荷を軽く小さくするために渓流シューズ一足でアプローチから遡行まで通したんだけど、やっぱ荷を背負って長距離・長時間の歩きは無理ポ。靴擦れして痛いのなんの・・・(苦)
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発電所のバックウォーターへ懸垂を数ピッチで下りる。 谿が深いし林道はトンネルが連続する区間だから、竿抜けするエリアなんだよねー。うけけっ。 フラットな流れで伏流しちゃってるけど、河原に足跡がまったくないぞ。 炸裂を確信してロッドを継いだ(喜) |
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ところがだ、まったくサカナっ気がないぞ〜。何故なんだぁぁ・・・??
大堰堤を何基も巻くが、いっこうに釣れる気配がない。
スリット堰堤はザックを頭に乗せて胸まで浸かって突破。こんなオイシイ絵を写真に撮ってないよ−。だってK海さんはカメラ持たないんだもん。ネタの尽きない釣行ばかりしてるんだから、カメラ買いましょうよ〜!
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遡行開始から1時間。最初の一匹が釣れた・・・ちっさ! 今の時期だと8〜9寸がイレ食いのはずなのに、いったいどーしたんだぁ?! |
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倒木にヒラタケ?らしきキノコがついていたが手が届かないよぉ。 キノコって秋しか採れないかと思ってたけど、6月でもけっこうあるもんですな。 |
ふたたび巨大なスリット堰堤が登場。それを巻くときに銘板が目にはいった・・・えっ、『平成20年3月竣工』って完成したばかりじゃねーの。
そーいえば去年重機がほじくり返してたよな。当然濁るしコンクリートのアクも流れるし、サカナが減るワケだぁ。
魚影が復活するまで数年かかるだろーね。
建設されたばかりの堰堤を越え、「ここから炸裂ですぜ、旦那」とK海さんに声をかけて釣りあがること5分・・・ええっ、テントがあるじゃん。
ここには4人のフライマンご一行様が宿泊されてました(泣)
ちょうど上流から戻ってきたので話しかけてみると、崩落復旧の工事箇所まで釣り上がったそーです。
「我々はその上から入渓しなおせば炸裂間違いなしですぜ、旦那」とK海さんに声をかけて林道に這い上がる。
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工事箇所の先で下りると、大淵が連続するヨダレものの渓相が連続した。 最初の淵は5打数3安打。8寸もゲット! うけけっ、これがこの渓の実力なんだよねー(喜) |
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二つめの淵でも粘って4匹ゲット!でもね、サイズは6〜7寸と小さい。例年よりひとまわり小型だぞ。おかしいなぁ?
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すぐに巨岩帯エリアに突入。落差があって好ポイント続出なのだ。 セオリー通り巻き返しを入念に叩くがサカナが出ない。 伏流してる細い流れのほうが釣れるんだよなー。 水温が低く活性があがってないのだろうか? (後でわかったことだが、3人のフライマンご一行様が宿泊して先行してました。彼らは炸裂したそーです。) |
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いつも大型が群れているがなかなか釣れないプール。今日も9寸級が数匹泳いでいる。しかもライズしてるし(喜) こちとらフライマンのはしくれ、ライズは獲りたい。が、ライズの対象はダークダン#22くらいの羽虫。 私のイワナ用ボックスは#14〜#8しか詰めてないんだよなぁ・・・。 ブラックパラシュート#12、つついたが口に入れず。ビートル#12、無視。胸赤アリ#14、痛恨の空振り。マドラー#8をフラッタリング、一瞬追うが反転。あれこれローテして30分も粘ったけど、ライズは獲れず(涙) |
トラブル発生!
入渓しなおして数カ所のポイントで1時間以上かかってしまった。先行してるK海さんの後を追う。追う。追う。探す・・・が、いない!?
何カ所も伏流してるから、追い抜いてしまったのか??
上からも下からも見通しの効く大岩の上に登り、30分ほど停滞したけどK海さん現れず。
ロッドを畳んで上流へ進むものの見つからないよー。時刻は17:00。暗くなる前に林道へ這い上がり、上から捜索することにした。
2qほど上がると小屋と野営場があるので、そこまで探しにいったがいない。で、引き返して下りながら谿を覗いたんだけど、樹木が邪魔で見通しの効かないところが多いんだよね。6qほど下ってみたけど見つからない。
時刻は18:30。K海さんの捜索打ち切り。彼の生命力に期待しよう(喜)
幸い共同装備は少なく(ノコギリやザイルだけ)、シェルターも食料も火器も個人個人の完全独立式にしてあったので、暗闇で動き回るよりソロでビバーク体勢にはいったほうがいいだろう。
私は再び上流方向へ林道を上りながらテン場と水場を探す。が、山側は崖が切り立ち、谷側も崖で切れ落ちて、幕営適地がないのだ。車がすれ違うための待避場が何カ所もあるんだけど勾配がついてるし、アスファルト上だから雨降ったら悲惨だもんなぁ・・・。
4qほど登り返したところで唯一シェルターが張れるスペースがあったので、ここでビバークすることにした。落石が怖いし、あと2q上がれば野営場があるんだけど、K海さんは明日この辺りで這い上がってくるだろーから。時刻も19:30、暗くなっちゃったしね。
シェルターを張って寝床を整えてから夕食の支度。薪がないので焚き火ができないのはちと寂しい。今日は徹夜明けなのに35qくらい歩いた計算だぁ。早々とシュラフに潜って泥のように眠る。
翌朝
| こんなテラス?で幕営してました・・・前も後ろも断崖です(汗) 6:00に起床して40分ほど谿を見て歩いたけど、K海さんは発見できず。 朝の釣りを楽しんでくれればいいけど・・・。 |
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シルナイロンはフニャフニャになるねー。 コードのテンションを変えなくても、トレッキングポールを長くすれば弛みは改善できる。 中で寝ながらできるから、夜間に一度調整したほうがいいね。 |
ゆっくり朝食をとって、結露したギアを乾かしてから撤収。が、K海さんはまだ現れない。
もしかしたら、私よりも下に這い上がって下山したのかもしれないなぁ・・・。
9:00まで待って下山することにした。
数q下りると林道の工事をしていたので、警備の人に事情とK海さんの風貌を説明して、見かけたら「先に下山して待ってる」と伝えて欲しいとお願いした。
K海さんは40分後にここを通過。伝言を聞いて一安心。で、猛ダッシュしたそうな。
さらに歩いていくとトンネルの中で対向車(工事関係者)が・・・ヘッドライトを点していない私を見て声をかけてくれた。同じように事情を説明して伝言を託した。
この車とK海さんが遭遇した場所は私から1qくらいの距離。で、お願いして私のところまで乗車させてもらったそうな。
再会
トボトボ歩いていると、背後から車が・・・さっきの車だ。お、おぉぉ、後部座席にK海さんが乗ってるじゃないの〜、保護?されたんだね(喜)
こんな経緯を経て、離ればなれになってから20時間後に再会を果たしたのだ!
二人でお互いの行動を検証してみると、K海さんはかなり上まで釣り上がった模様。で、テン場に良さげな場所があったので、私を待つもののいっこうに現れない。で、下流に探しにいくも見つからず(このころ私は林道に這い上がっていた)、日没が近いので同じように林道に上がって(ニアミスだぁ)、野営場へ向かったそーです。
お互いに共通してた心理は
ソロ泊で装備に困ることはないし野営慣れしてる。
動けなくなるような怪我をする悪場はない。
日没後の行動は危険。
尺釣ってないだろーな、という不安(喜)
ま、疲労してたし、無理に動き回るよりソロでビバークは賢明な判断だったかな。
反省点は離れてからお互いを探すまで時間がかかりすぎたこと。相棒を30分見なかったら、先に進んでいる方が待ち、後を釣ってた方は釣りをやめて追いつくようにする。こんなテンポで遡行すれば良いんだろーね。
二人してイブニングは釣りをせず、先行者のいない翌朝もロッドを振れず・・・いったい何しに来たんだか?!(涙)
そうそう、K海さんの野営状況を聞いたら、スゲー快適だったそーな・・・ふかふかのグランドで焚き火も楽しんだんだってさ(悔)
でもね、ベンチにうっかりメガネを置きっぱなしにしてたもんだから、翌朝メガネが無くなってたんだって。サルって光り物に興味を示すから、ヤツラの仕業じゃないか?って言ってました。(仲間内ではサルに囲まれて「食い物と一緒にカツアゲされた」という噂がもっぱらですが)
検証を終えて腰を上げ歩き始めるものの、私は靴擦れでマメがツブれて足が血だらけ、K海さんはメガネを失い、二人してよろめきながら歩いたのだ。そして、目の前の看板には駐車場まで「14.8q」の文字が・・・ひぃぃ、あと何時間だぁ〜???
おしまい