Ultralight Backpacking
軽量化への道 フィールドレポ#1 山の麓でウルトラライト
ウルトラライトな装備を検証すべく渓泊まりをうってみた。前回の山行のような稜線・雪上・暴風の環境下では太刀打ちできないことが判明(そりゃそーだ!)したので、今回は麓の谿で幕営したよん。

食事は夕食と朝食の2食分。
夕食はアルファ米と汁物と肉。翌日の朝食はパスタ。

A&Fトレールマグだけでは容量不足なので、EPI バックパッカーズクッカーSとA&Fチタン・キャンプマグをスタッキング。
Esbit Wing Stove とスクリーン、カトラリーも収納して重量は329g。

メニューとクッキングシステムが決まったので、あとはバックパックに必要最小限のギアを詰めるだけ。
参考までに羅列してみよう。(重量の0.5gは切り上げた)

バックパック ゴーライト/JAM2 585g
パックカバー グラナイトギア/クラウドカバー 
85g

クッキングシステム 
329g
固形燃料 エスビット/アーミーサイズ×4タブレット 
61g
ドライフーズ 山菜おこわ・豚汁・パスタ 
213g
生肉 米沢牛ヒレ肉(喜) 
156g
調味料 
18g
ティーバック ×4 
11g

シェルター シックス・ムーン・デザインズ/ワイルド・オアシス 
368g
グランドシート プロテクシート 
120g
マット アンチグラビティギア/ウレタンマット改 
95g
ピロー モンベル/U.L.コンフォートシステムピロー 
88g

スリーピングバック ヴァランドレ/ラファイエット550S 
988g
スリーピングバックカバー モンベル/ブリーズドライテックU.L.カバーW 
202g

テントシューズ イスカ/テントシューズ・ショート 
183g
ダウンベスト パタゴニア/メンズ・ダウンセーター・ベスト 
193g
ダウンパンツ モンベル/ダウンインナーパンツ 
186g
フリースパンツ アイダー/フリースパンツ 
241g
フリースソックス モンベル/クリマプラス200ソックス 
70g
バラクラバ パタゴニア/R1バラクラバ 
51g

レザーグローブ 
131g
送風機 
140g
ノコギリ 
277g

ヘッドライト ペツル/イーライト 
27g
エマージェンシーキット 
84g
ウォーターボトル カスケードデザイン/プラティパス2L 
33g
ナイフ バック/#503プリンス 
51g
ロールペーパー&耐水マッチ 
92g
スコップ モンベル/ハンディスコップ 
40g
ローソク 
33g
パックタオル MSR/ウルトラライト 
31g
デジカメ ソニー/サイバーショット6.0 
150g
iPod nano 
66g
ヘッドフォン シュアー/E3c 
65g
文庫本 
152g

トータルウェイトは5615g


車から歩いて30分の場所で1泊とはいえ、冬季でこの重量は
スゲーな。従来じゃ考えられないよね。
通用するのかまだわかんないけど・・・(汗)

サマーシーズンだったら、余裕で5000gを切るな。

でもね、今回は保険をかけてリッジとインナーシュラフを追加
ましたー。

マット サーマレスト/リッジレストS 
262g
スリーピングバック イスカ/エア130 
309g

だから、実際は
6186gだったことを白状しておく。

グランドシートにタイベックを使う人が多いようだが、なぜ透湿性のあるモノを使うのだろう・・・?
下から湿気が上がっちゃうから透湿性のない防水素材の方がいいと思う。なにか利点があるんだったら教えて欲しいっす。
で、私はこんなの使ってみました。

床養生シート「プロテクシート」
重量はタイベックと同じ60g/uで表面がノンスリップ加工(エンボス加工)されてるから上にマットを敷いても滑らない。
取引先の施工業者から強奪したので詳しい価格はわからないけど、1m幅×27mロールで900円くらいで売ってるんじゃないかな?
「タイベック」とか文字も入ってないし、しなやかだし、安い。
養生シートにはもっと薄くて軽いモノもありまっせ〜。

焚き火グッズ
ノコギリ・レザーグローブ・送風機

今や送風機はマストアイテムだ!
パワー送風機
グリップと送風口が分割できるから小さく収まるよん。

町道を歩いていくと・・・そ、そんな、乱暴な!(喜)

変なとこで幕営したらシェルターごとブルドーザーで撤去されそうだねー。

小さな流れを辿っていくとフラットな幕営適地があったので、ここを寝床とする。
もう17:15だ。いつ暗くなってもいいようにヘッドライトを装着してからシェルターを張るのだ。

ポールを忘れたので支柱には倒木から切り出した枝を利用した。ノコギリがあってよかったぁ(喜)

このシェルターは変形6角形。きれいにテンションをかけるのが難しく、設営に20分もかかってしまった。

奥に進むと小さな集落と畑。

最後の民家の脇から沢に下りると杣道が延びている。
昔、山仕事の人たちが使った踏み跡かな?

グランドシートを敷いてマットとピローを連結。ここで18:00。
夜の帳はすぐそこだ。
明るいうちにやっておきたいことがまだまだあってアセる。荷の散らかる着替えを済ませ、スリーピングバックを出してカバーに入れ、水を汲んだところで暗くなった。

イーライトを点灯して薪拾い。
足元を照らすなら充分な光量だが、照射距離と広がりは物足らないねー。遠くが見えないから流木を探すのが大変だった。

落ち葉と小枝で着火は一発!あとは送風機があれば楽勝で炎を大きくできる(喜)
コイツは本当に役に立つよん。ハンドル回してると楽しい気分になれますぞ♪

私は酒が飲めないので、食後のコーヒーは妥協したくない。今日はエスプレッソマシンをパッキングしたかったけど、パックに収まらず外してしまったのだ。でもね、持って来たとしても固形燃料ストーブの火力じゃ抽出できなかっただろーね。
ハッキリ言って低気温、強風などの条件下で固形燃料ストーブは使えないな。少量の湯なら沸騰させられるけど、時間かかるから燃料のタブレットが減るのも早いし。2食の食事と3回紅茶を飲んだだけで3つも消費しちゃった。いくつも固形燃料持つんだったらガスやガソリン、アルコール燃料のストーブを持った方が実用的で間違いないと思う。

食後は焚き火を楽しみ、iPodで音楽を聴きながら文庫本を読み耽った。イーライトは手元を照らすだけなら充分な光量で活字を追っても疲れないほど。ただ、トイレや薪拾いで暗闇を歩くときはストレスを感じた。雨の中や霧が立ちこめたときなんかは使い物にならないかも。正直これだけを持って山奥に入る勇気はないなー。

シェルターはうまくテンションを効かせるのが難しいから、風が強く吹くとバタついた。でも倒れることもなかったし内部の広さは充分かな。最近狭くて圧迫感のあるテント「バンカー1」を使ってたから広く感じたくらいだ。

22:00に薪をならしてスリーピングバックに潜り込む。シェルターの裾から風が入るが、今期はマイナス15℃を何度か経験してるので寒さは感じない。体が寒さに慣れちゃったんだろーね。念のためインナーシュラフとローソクを持ってきたが使わなかった。
マットのない腰から下にJAM2を敷いていたが、背面のパッドを抜いてるため冷気を感じた。で、リッジレストを併用したけど、冬季以外は自作した連結マットで充分対応できそう。寝心地は悪くなかったもんね。

1時間ほどiPodで音楽を聴いて心地良くなったところで、支柱の枝に巻き付けたイーライトを消灯。すぐに眠りに落ちる。

が、ストーブ使うのが面倒になり焚き火のキワに置いて沸騰させた。
あひゃひゃ、こっちの方が断然早いわ。

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6:00にアラームで目覚める。シェルターから顔を出すと風は弱まっていた。気温はマイナス4℃だが身がキリリと引き締まる程度の寒さで気持ちの良い目覚めとなった。

2008年2月27−28日

準備編

連結マットが使えるか検証なのだ。

ペツルのイーライトも使ってみよう。
軽量化のためケースから出して本体のみ。

保険?!
「リッジレストS」と「エア130」

いざフィールドへ

パックにリッジレストを入れたらパッキングに苦労した〜。ダウンパーカーはどーやっても収まりそうにないので着用して歩くことにする。その他のダウンの小物をスタッフサックから出してデッドスペースに押し込み、なんとかパッキングは完了。
今日も風が強く、首都高湾岸線ではトラックが風に煽られ横転した。ま、今回は谿での幕営なので、シェルターが飛ばされても収拾はできるだろう(喜)

仕事が終わって山の麓に着いたのは予定より2時間遅れの16:30・・・翌朝の最低気温は平野部でも氷点下だし道路の凍結も予想されるので、行き先を思いっきり下の沢沿いに変更。
公共の駐車場に車を停めてバックパックを降ろしたときに・・・ありゃりゃ、トレッキングポールを家に忘れてるじゃないの〜(涙)
シェルターどーやって張ろうかなぁ?と思案しながらトボトボと歩き始める。

焚き火の炎が安定したので夕食の準備なのだ。

気温2℃で風はそこそこ。固形燃料ストーブが使えるか検証してみた。
200ccの水が沸騰するまで5分42秒。沢の水も冷たかったから、こんなもんかね。
ストーブのゴトクよりトレールマグが小さいからスクリーンを巻いても隙間ができて炎が流れちゃってました。
沸騰した湯はアルファ米に差して、豚汁のためにもう一度湯をわかす。

アルファ米とインスタントの汁物だけではあまりにも侘びしいので、メインディッシュはステーキにした(喜)
冬季の幕営では体を温めるためにも肉は食べたほうがいいもんね。炭水化物は摂取してすぐに熱源になるけど持続性がない。タンパク質は摂取から数時間して熱源になるのだ。ちょうどスリーピングバックに潜り込むころに体の内部が暖まるんだよね。

奮発して米沢牛のヒレ肉を買っちゃったよん♪
見て見て、この霜降り(喜)

この肉を焼くためにEPI バックパッカーズクッカーSの蓋を持ってきたのだ。
でもね、チタンをフライパンとして使うのは難しいや。熱伝導が良すぎて容器の方が焦げやすいっす。

肉は・・・めっさ美味かった! 良い肉は塩と胡椒だけで充分だね。

翌朝

空気がカラカラに乾燥していたせいか結露は少なかった。
スリーピングバックと触れるあたりは凍ってたけど。
夏季はかなりの結露が予想されるので、カバーは絶対に必要だねー。
頭のあたりも接触するから、スリーピングバックは化繊のほうがいいかもしれない。

朝食は雨を想定して、敢えてシェルター内で作ってみた。
フロントパネルを閉じると調理に必要なスペースはあるものの、バグネットのスカートが邪魔になるなぁ。ストーブの火が流れるたびに穴があかないかひやひやしました。でも、ボトムレスは噴きこぼしとか汚れを気にしなくていいから楽だな。

張り綱に使ったバッキングラインも使えるメドがついた。昨晩の風で切れなかったからね。
もし強風で切れるようなことがあっても、折り返してダブルで使えば対応できそう。
ただ、細いから、出し入れのときにからみやすいのが難点だな。

今回の幕営場
シェルターの後ろに沢が流れ、手前の石組が焚き火場だ。

イスとテーブルとして使った石は平らで快適だったなぁ。

薪は全て灰になっていたので朝は火をおこさず後始末。

石組をバラして散らす。

土をかけて地ならししてから落ち葉をかける。

痕跡を残さないようにしたいよね。

JAM2も帰りのパッキングは楽勝だった。減ったのは食料と燃料だけなのに・・・?

今回の幕営で感じたことは、無雪の森林内だったら冬季でもシェルター泊で余裕、ということ。あとは雨を経験してみたいっすね。
渓泊まりのときは焚き火をするから固形燃料ストーブの出番はないかも。イマイチ信頼できないイーライトと共にエマージェンシー用かなぁ・・・。そもそも食い意地のはった私にはドライフーズだけのメニューは我慢ならないや。固形燃料ストーブで調理できるメニューを増やすほうが先決だな。
ウルトラライトの不自由さ、つーか、デメリットばかり書いたけど、今回の山行では「軽さ」というメリットの効果を図ることができていないので、次回はたくさん歩いてから幕営してみたい。確かに機動力は抜群に上がるもんね。

当日は心地良さを増幅するためグッドタイムミュージックとでも言うべきアルバムをセレクトした。良い音楽は何年経っても色褪せないよねー。(おやじ趣味まる出しか?!)

最後に渓で聴いたアルバムの紹介

Geoff Muldaur & Amos Garrett
Geoff Muldaur & Amos Garrett

JO MAMA
JO MAMA

Ry Cooder
Chicken Skin Music

Bobby Charles
Bobby Charles

Neil Young
After The Goldrush

Phoebe Snow
Phoebe Snow

Doug Sahm
Juke Box Music

Dr. John
Gumbo