卍ツアー


6月3日(土)−4日(日)



尺抜き隊、東北の渓へ




1年ほど前のこと・・・卍丸という名の人物からメールが舞い込んだ。件名は「リンクのお願い」となっていたが、いかんせん名前が怪しすぎる!(喜)
即座にスパムメールと判断してゴミ箱に放り込もうかと思ったが、このサイトの数少ない読者の一人であったら失礼なので、念のためにウイルスチェックをかけてから、恐る恐る開いてみると・・・福島在住のフライマンであることが判明。しかも、この『Blue In Greenを参考にサイトを立ち上げた』ですって!(驚)
こんな変わり者は珍しいので、掲示板に招き入れてみることに・・・すると、予想以上の変わり者、つーか、破天荒なまでの野望を抱いたフライマンであることが明らかになるのであった(喜)
しかし、ときたま鋭いツッコミを入れるし、なにより北の大地に根を張って生きるエネルギーをビンビン発する人物でもあるのだ。そんな卍丸から「雪シロ明けの東北の渓を案内しますよ〜」という呼びかけがあったのだから、行くしかないだろう、これはっ!!
ヤツに会ってみたいし、1日で70匹も釣った宮城の渓を案内してくれるみたいだからね〜。

北上するために編成されたメンバーはナガイモ・・師範・ミキ助・BOSSの4名。
水位が変わるほど釣ってやる! と鼻息を荒くして東北道をひた走ったのである。


早朝に待ち合わせ場所で卍丸と合流。第一印象は・・・「同じ臭いがする」であった(喜)
ガッチリと握手を交わして林道を猛スピードで(怖いっす)走りながら、私と卍丸の二人で入渓場所と面子の相談。アプローチに険しい滝の下降がある区間は独断で師範&ミキ助に決定した・・・もしものことがあっても、この二人なら惜しむ人は少ないだろう、というのが選考基準だ(喜)

林道を横切る沢で師範&ミキ助を降ろし、「沢をしばらく下降すると支流にあたるから。そこから釣り上がっていくと今日中には再び林道に出会うと思う。そこがテン場だ。」という綿密な指示を出してその場を走り去る。残る3人は上流の沢の出合に移動した。


卍丸・ナガイモ・BOSSが入ったのは「天空へ登る沢」
標高600mをかせぐ沢で、源頭までイワナが生息してるらしい・・・それにしてもこのネーミング、なかなか趣があって良いよなぁ。卍丸のセンスに感心しながら期待感を膨らませてアタック開始!

こっちは入渓まで5分。楽チンだぁ。

今日は昨日に比べて予想気温は10℃も下がるらしい。
霧が立ちこめた寒々とした渓を前に「こりゃあ朝は出ないだろ」と判断して、
まったりモードで遡行することに。

河原でナガイモがコーヒーをミルで挽いていれてくれた。
美味しゅうございました(喜)


魚が浮いていないと判断してウェットで攻めるナガイモ氏。
彼は険しい谿が大好き。今シーズンも早期から秩父や南アの険谷に挑んでいるが・・・獲った最大は5寸だって!
時期をまったく考えてないもん。アタマの血の巡りが悪いんだろーなぁ。

まずはヤツに釣らせてあげたいので先行させ、私は残雪の周りで山菜探しだ。


どーせ10℃も気温が下がったんじゃ、朝は出ないだろ!という思惑もあったのだが、本当にまったく出ないらしい・・・(汗)

サカナはちゃーんといることを証明して我々のヤル気を出させようとした卍丸がロッドを振り始めた。
この男、サウスポーなんだよね。叩くポイントが右利きの私らとは明らかに違う。これはある意味有利だよねー。

そして、最初の一匹をヒット。色が黒くて白斑のはっきりしたイワナだ。


「天空に登る沢」は悪場もなくひたすら落ち込みが続く渓相。


どこまでも登っていきたくなるような美渓でした。


私はどーしても山菜の天麩羅が食べたいのでイワナよりも山菜採りに夢中。ときおり沢から外れて斜面に取りついたりしたが適期を過ぎたモノばかりだ。

熊が多い地域なので久々に熊避けスプレーで武装。
去年は全国的に木の実が豊作で繁殖率が高く、子連れの熊の目撃例がすごく多いんだって。

山菜はウド、タラノメ、コゴミ、ヒメウコギ、トリアシショウマ、アイコ、フキノトウ、どれも少々・・・人数分はないなー。


太陽が高くなっても活性がいっこうに上がらない。いかん、悠長に構えている場合ではないぞ。このままでは丸ボーズだ。
本気モードで釣り上がるもののチビが数匹遊んでくれただけ・・・。

で、卍丸の釣りをじっくり観察してみると・・・おいおい、そんな近づいていいのかい?というほど至近距離でキャストしてる。
サカナは浮いて定位してないので、ドラグフリーでゆっくりと流して底から出す、といった釣り方。フライラインを極力持ち上げて流していました。

私も間合いを詰め、エグレのありそうな岩にゆっくりと流れていくようにフライをトレース。
すると、底から黒い影がゆっくりと浮上してフライに飛沫があがった!
よしっ、なかなかの良型だ(喜)
フライはブラックパラシュートの12番。腹がゴツゴツした太いイワナだった。きっと気温の高かった昨日、エサを食べまくったんだろうね。


今日の釣りのハイライトはこの直後。卍丸が小滝の下でティペットを足してフライをチェンジしてる。でっかいのが姿を見せたがUターンしたらしい。

「流れが止まってるようなポイントなのでミッジで勝負」だって。
私ではありえない戦略だねー(喜)

そして、プレゼンテーション・・・10秒以上経過したので出ないんだろーなぁと思った直後に彼の腕が跳ね上がった!
奥に走ろうとするサカナをなんとかいなすと、今度は手前に突っ込むのをかわしている。ロッドが大きくしなってマス(写真右)


取り込みも早い。遊ばせる間をとらずに一気にネットイン。
後で聞いたがエゴが深いポイントなので勝負を急いだらしいっす。お見事!

尺にはわずかに届かなかったが堂々たる体躯のイワナ。
見て見て、鼻が大きいでしょ。この水系のイワナの特徴だそーです。

使ったミッジはCDCウイングの20番。ボディは黒で腹だけ白。そう、オドリバエのパターンなんだけど、アントも暗示できるので汎用性が高いんだって。


卍丸は「見せフライ」って表現してたけど、なんでも実績があるポイントでは最初に大きなフライを投じて良型の付き場を確認してから、ミッジで仕留めるんだそーだ。私とはまったく逆だな(笑)多分8番のマドラー投げるよ。それで何度も獲ってるからね。一度見切られたら、まったく違う大きさ&パターンのフライが効果的なんだと思う。

ナガイモ氏も数は伸びなかったが5寸の壁を破ってご満悦でした。でした。でした。
ところが・・・水の滴ったデジカメを手に虚ろな表情で歩み寄り、「水没しちゃったよーん」だって(喜)


ええっ、記録係として期待してたのにー。彼の職業はインテリアデザイナー。多少の美的センスはあるようで、なかなかの写真(構図が良い)を撮るので楽しみにしてたのになぁ。


14:00をまわったので小休止をして納竿。山菜を探しながら戻ってテン場に16:00帰還。
師範&ミキ助は先に戻ってました。師範は今日はルアーで勝負・・・で、気になるルアー対決の勝敗は・・・ミキ助16匹:師範・・・1匹(爆)
本人曰く「何が違うのかわからん」と言ってたけど、それがわからないから差が出るんだろーね。

テントを張ってすぐに火をおこした。

Hot ItemsT
ここでスゲー役にたったのがコレ(写真右)
ハンドルを回すとすごい勢いで風を吹きます。これさえあれば焚き火も速攻で火が大きくなりますぞ。湿った薪も一発で着火する優れモノ。
ホームセンターで1000円台で売ってるそーです。


普段の源流釣行で極限まで装備を削るくせに、食材だけはまったく妥協しないでいくらでも背負っていく師範とナガイモ氏が手際よく調理をしてくれました。この二人がつくる料理は美味いでぇ〜(喜)

卍丸は地の名産「伊達鶏」を調達してくれたけど・・・おい、まんまで持ってくるなよなっ!(喜)

野営で最強の献立は鍋だ。体は温まるし腹持ちもいい。何人かでつつくのに最適で、残ったら翌日の朝はうどんや雑炊で楽しめるもんね。
師範お得意の「豚と根菜の鍋」は絶品です。


そして宴会?へ突入

『焚き火は男を寡黙にする』・・・と思ってました、昔は。
しかし、毎回このような面子がそろうと、化学反応が生じてものすごいテンションになってしまうのだ(喜)


いつものようにウィットな会話が飛び交いますが、私は体調不良のため早々とシュラフへ退散(みんな、
ゴメンねー)。
ケモノたちの声がうるさくって全然眠れない・・・が、楽しげな会話を耳にしているうちにまどろみ、いつの間にか深ーい眠りに落ちた。





2日目

深酒が効いたのか、みんなゆっくりと起床。物音がしたのでテントのジッパーを開けると、ミキ助がサンダルをつっかけてロッドを手に渓へ降りていくところだった・・・毎度の光景ながら、ヤツの釣欲にはあきれてしまう(喜)

朝は気温が下がって5℃くらい。これだけ冷えるとサカナも出ないようだ。そんな寒さの中で車中泊をしたのが卍丸。しかもこの男、窓を全開にして寝てたらしい・・・ネットで知り合った仲間が訪ねて来てくれて、相当に嬉しかったのだろう。かなりの量を飲んでたようですわ(喜)

朝食は噂の「イワナカツサンド」

Hot ItemsU
ここでスゲー役にたったのがコレ、(写真右)
食いしん坊のナガイモ氏が渓で天麩羅を美味しく食べるために購入した非接触温度計。クッカーとストーブで調理すると温度の調整が難しいから大変重宝しまっせ!


ごまブレッドにオニオンスライスを敷いてサクサクのイワナカツをのせます。
タルタルソースをかけて出来上がり。
で、そのお味は・・・ぐふw、最高ですコレ。今まで刺身が一番うまいと思ってましたが、それ以上かも(喜)

イワナのアタマとヒレは唐揚げでいただきましたが、これもうまいっ!
渓泊まりのときは、山の恵みを堪能するのが我々の流儀なのだ。


マターリと朝食を楽しみテン場を撤収。せっかくだからヤマメの顔も見てから帰ることに。で、中流域に5人で入渓することにしました。

でろーんとした流れ。でも関東の里川とは違いますわ。人家が見えないしゴミも散乱していません。


師範(写真右)は2日目はウェットフライを振ってました。
慣れないポイント(瀞場)で手も足も出ない図。みんな里川は大の苦手。


大淵ではライズもあったが、我々では獲れましぇーん。
私のシステムはリーダー4X9.5f、ティペット5X4fの山岳『尺』仕様。
ドラグかかりまくりです。
でも6寸ヤマメが一匹遊んでくれて満足満足。

浸食された大岩の上から並んでサイトフィッシング。
まるで海釣りでもしているような光景だが、それもまた楽し。


楽しい時間はあっという間、卍丸ともお別れの時間だ。最後に来年の計画(尾根越えルート)を練って、堅〜い握手を交わしてヤツと別れた。
と、その前に『秋の卍キノコツアー』かな。「水位が変わるほど釣る」ことはできなかったので、「松茸・舞茸を根こそぎ強奪」でリベンジだぁ!(喜)

卍丸・・・北の大地に根を張って生きる男気溢れる好漢でした。また会いに行くからね〜。でも、断られそうだな・・・(汗)






JAZZ DISC REVIEW

Christian McBride / Live At Tonic

先月リリースされたグルーブ感満点のライブアルバム(3枚組)。多彩なゲストを交えた熱ーいジャム・セッションに悶絶すること請け合いです。ジャズやファンクの垣根を越えたグルーブの嵐。DJとのバトルではヒップホップの世界へと突入。ジャムセッションなので演奏には荒さもあるが、ミュージシャンのパッションが化学反応を起こし、やがてテンションが最高潮に達する。そう、まるで我々の遠征のようだ(喜) 3枚組で2000円台という価格も魅力。買うのじゃぁ!






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