山の神様、ありがとう!

8月13日(日)−14日(月)


再び相性サイアクの渓へ



気が付けばもう盆休み。例年だとこの時期までに20日以上釣りをしてるのに・・・2ヶ月間サカナに触ってないっす(悲)
この貴重な休暇、どこの渓で遊ぼうか悩みに悩みました。どこの源流に行っても先行者がいそうだし、沢屋とのバッティングもありえるからねぇ・・・。
んで、アクセスが容易で釣り人も比較的少ない中央アルプスの渓に決めました。でもねー、ここは相性サイアクでまともに釣れたことのない渓。頭上がぽっかり開けてるから太陽が照りつけると辛そう・・・。先月の集中豪雨の影響で渓も荒れていそうだし・・・。帰りは大渋滞だろうなぁ・・・。
釣りに行ってないとネガティブになりますねー。ボウズも覚悟の遠征です。ええ、心の保険をかけての出陣です(喜)

同行者はここをホーム・リバーにしているミキ&ワンダーのルアーコンビ。

二人が「渇水してて良い釣りをしたことない」と言ってたのに、到着して流れを見ると・・・大渇水だぁ(涙)
おまけに、車止メの手前で恐ろしいほどの大崩落を目にして唖然呆然・・・集中豪雨の爪痕です。
きっと渓相も変わってるんだろーなぁ。


予想通り釣り始めはサッパリ。ルアーにも反応がありません。1時間の遡行でワンダーが5寸を一匹掛けたのみ。
水温の影響なのか巻き返しにもサカナが着いていないようだ。白泡に狙いを絞ってフライを叩きますが反応ゼロ!

やがてでっかい瀞場になっているポイントに到着。
ここは左に枝がせり出し、水中の岩盤にエグレもあるようでいつもサカナが着いているのだ。
際スレスレにブラックパラシュート#12をポトリと落とすと、鼻先だけ出してフライを吸い込むサカナが!
頭を下げて反転した瞬間にビシッとアワセを入れました。2ヶ月ぶりの引き味を楽しみながらゆっくりゆっくり寄せにかかると・・・おおっ、けっこうでかいぞ〜(喜)

今日は泊まり装備を背負っているのでランディングネットがありません。空気をたっぷり吸わせてから岸に引きずりあげると、28センチはあろうかというグッドサイズのイワナでした。


状況一変

これを機に徐々に活性が上がり始めました。他の二人も良型を目にしてスイッチが入ったようです(喜)

やがて二又の手前の広河原に到着。今日のテン場はここに決定だ。
砂地で快適そうだし流木もたくさん落ちているので薪拾いも楽チン。

テントは自立式が設営が早いですね。河原ではペグダウンできないことがほとんどだし、最近は1.5sを切るモデルも増えました。
ただ、シングルウォール最大の弱点は雨のとき調理ができないこと。
ツエルト・タープ式は状況に応じた使い勝手ができます。
どちらも長所・短所があって、あとは使い手の好み次第かな。


私は左へ。ルアーコンビは右を少しやってから、取水堰の上へ移動するようです。

左に入ってからは今日も炸裂。この区間だけは毎回期待を裏切りません。フライマンには優しい沢だぁ〜。


しばらくチャラ瀬が続くし、取水堰と難攻不落の滝があって奥行きが短いから、あまり人が入らないのかもしれませんね。


夏はテレストの釣りが楽しい。
バッタや甲虫を模した大きなフライを白泡の中に叩き込むと、下からイワナが浮上して流れ出したあたりで襲いかかるのだ。巻き返しで釣るよりも、流して釣る方が断然楽しいと思う。

抜群に効いたのはビートル。メタリック・グリーンのウイングが相当に目立つんでしょうなぁ。長い距離を追いかけてイワナが突進してました。ただ、フライのボディをころっと太く巻くのでフッキングが甘く、バラシが多かった。もっとゲイプ幅のあるフックを使わないとダメだな。


左に入ってから1時間で10匹以上を釣り上げた。核心部分はまだ先、落差のある区間だ。その手前で腰をおろして昼食タイム。
蒼い空、夏の日差しを受けて輝く木々の緑、白い河原に透き通る水の流れ・・・夏の渓の風情を愉しみながらゆっくりと食事をとりました。
まさか、これが裏目に出るとも知らずに・・・。



状況はさらに一変

私が左の沢に入ってから釣り上がっていたのは伏流している左側。平行して流れる右の伏流との間には中州の立木があって向こう側の様子は見えません。
食事を終えて立ち上がり、すぐ前の伏流の始まる地点に目をやると・・・ええっ!前に釣り人がいるよっ!
どうやらメシを食ってる間に右から釣り上がってきた釣り人に頭をハネられてしまったようです(涙)
この状況では私が後から追いついたように見えかねないし、モメて気分を害するのも嫌なので、ここは黙って引き返しました。

ルアーの二人が釣り上がった右側に入り直します。
もう2時間経ってるし、小さいポイントならルアーで探れないから竿抜けしてるだろう・・・と思ったんだけど、甘かった。

こちらは取水で水を取りすぎだよ!水が枯れて嫌な臭いまでしてるもの。

平水なら突破できない通ラズも膝下までしか水がありません(写真:右)


通ラズを突破してもサカナっ気がありません。こうなると頭ハネをした輩に対して憎しみがムラムラと湧き上がります(喜)

反応がないので集中力も途切れ、睡魔が襲ってきました。

通ラズに戻ると平らな大岩がありました。よし、ここで昼寝だ。
ゴルジュの中には陽が差し込まないので岩はひんやりと冷たい。風の通り道にもなっているので、火照った体と血が上った頭をクールダウンするには最適な場所だ。

天然の冷房室のなんと心地良いことか! 下界はさぞかし暑いんだろーなぁ(喜)




その頃、ルアーコンビは・・・

ヤツラも右はサッパリで、脱渓して取水上に移動したらしい。

「今日は渇水でもうダメだなー」と一度は諦めモードだったのに
取水の上の太い流れに入った途端、炸裂だってさ(悔)

数はワンダーの方が獲った(20匹以上)ようだが、ビッグ・ワンはまたもやミキ助だ。相変わらず引きが強いっす!(尺一寸)


昼寝をしてからテン場に戻る途中、右岸から滝が落ちていました。

「むむっ、もしかしたら、滝上はヤマトイワナの楽園かもしれんぞ」

滝の落ち口を見ると枝が低い。藪沢かもしれないが、時間余してるからねー。
右に巻きを求めて這い上がりました。


滝上は予想通り藪沢。水量も乏しい。でも奥に行けば渓相が良くなるかも。

蜘蛛の巣を払いながら先へ進み、ポイントがあればフライを落とす。
でもね、サカナっ気ありませんがな〜(悲)

藪はますますキツくなり、立って歩くのが困難になったので、納竿。


テン場に戻ったのが16:00。薪を集めて夜のために火を起こします。
今日の夕食は手間をかけないモノ(レトルトカレー)なので、時間はたっぷり余ってマス・・・「よ〜し、久々にイブニングでもやるかぁ!」
イブニングをやるなんていったい何年ぶりだろうか?・・・源流ばかりやってると、暗くなる前に戻らないと危ないから、いつも夜討ち朝駆け。泊まりのときは夕食の準備で忙しい時間帯なんだよねぇ・・・。
「イブニングをやらないフライマンなんてお前だけだ」ってよく言われます(喜)

17:15にテン場を後にして、頭ハネをされた地点から遡行開始。


ここからまたまた状況一変

夕まずめって釣れるんですねぇー(驚)

人が入った後だから、たいして期待してなかったんですがイレ食いですわ(喜)
しかも、大場所ではデカいヤツから釣れるのね〜。
掛けた瞬間はあまり暴れなかったのに、なかなか寄らないファイターがいました。引きずり上げてビックリ!
今期初の尺上イワナ!!(涙)


堰堤に到着したときに薄暗くなってきました。
一投目・・・フライが着水した瞬間に水面が割れました。コイツもなかなか寄らない。いつもヤマメばかり釣ってるので、イワナはスピード感がないからサイズが見当つかないっす。キャッチしてみると・・・
コイツも尺上だぁ!!(喜) 光量不足でピントが合いませんでした。
フライを飲み込まれ、すっかり弱ってしまったので、キープさせてもらいました。ライズも始まりましたが、もうヘッドライトを灯さないとフライを結べないので納竿。テン場に帰還したときは真っ暗ですわ(写真:右)


ミキ&ワンダーも一匹づつキープ。
カレーと缶詰だけの夕食が一気に華やいだモノとなりました。

網からはみ出す、尺・尺・9寸のおかず。
壮観だけど・・・お盆に殺生しすぎかな?(汗)




2日目

もう釣欲は満たされていたのだが、ミキ助にたたき起こされて5:00にテントから這い出た。
コーヒーを飲んでから、7:00までロッドを振ることにした。実は前日のイブニングで35センチは余裕でありそうな大イワナを目撃していたのだ。
コイツは水深のあるポイントで底に貼りついて、ドライフライを流してもまったく動かなかったのだ。夕まずめでこれだから釣れる気はしないのだが、できることならもう一度対峙してみたい。
昨日抜群に効いたビートルのハックルを刈り込んで沈める、とか、捌いたイワナが飽食していた羽アリのパターンを落ち込みで揉ませ、沈めてから流してみようか、などとシュミレーションしながら釣り上がっていった。

しかし、早朝は活性が低く、昨日のイレ食いがウソのように渓は静かだった。大イワナのいたポイントも魚影はなく、私もミキ助も数匹を釣っただけで終了。朝食をすませて9:00にテン場を撤収。


これまで、まともに釣れなかった渓ですが、今回は思わぬ大物をもたらしてくれました。山の神様、ありがとう!(喜)




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