災い転じて福となす
山の恵み「キノコ」を学ぶために森と水のキノコ狩りツアーに参加しました。釣り仲間のミキ・ワンダーそしてカモノハシ兄さんと参加する予定でしたが、兄さんがドタキャン・・・。厄を常備してるカモノハシさんが不参加となると「災い」は誰の身に降りかかるのだろーか?(彼は我々にとっての「お守り」なんですね)
ミキさんが「俺が身代わりになりそーだな」と怯えています・・・熊か?スズメバチか?滑落か?それとも中毒か???
そんな話しをしながら車を走らせていくと、わずかに開けていた運転席の窓から虫が飛び込んできました。
いきなりスズメバチの洗礼です(涙)
車内大パニック!
「車止めろぉぉぉ」「刺すならワンダーにしろ!」と絶叫・・・ドアをあけて転がるように待避する三人・・・すると、スズメバチも外へ出ていきました。なんとかこの危機は回避・・・ふぅ〜。
のっけからハプニングに見舞われ定刻より10分遅れて集合場所に到着。ガイドと他の参加者に挨拶をして目的の山まで移動します。50分ほど走って林道のゲートへ。ここで身支度。
ザイルとガチャをザックに押し込む私に・・・ガイド「必要ありません」
スコップを手にするミキ・ワンダーに・・・ガイド「何しに来たんですか?」
なにやら基本から外れてしまってるようです、我々は(汗)
ゲートから1時間ほど林道を歩きます。みんなは30リットルのザック。私は60リットル。志が違うのだ!
ナラタケ
昔から親しまれているキノコ。うま味があり、汁物にしたら舌触りも良かった。
林道の終点まで歩いてから沢まで下降する。ここから本格的なキノコ探し。
倒木や立ち枯れした木をチェックするのだ。
ハナイグチ(ジコボウ)
ぬめりが強く、汁物が美味しいキノコ。
2本しか採れなかったのでおろし和えでいただきました。




林道で見つけたキノコたち
ここまでは順調でした・・・。
雨が降り始めたのでレインウェアを着込む参加者たち。ところが、なぜか私のザックの中にレインウェアがないっ!
どーやらザイルなどの装備を外すときに一緒に出してしまったようだ・・・。
でっかいザックを背負ってるのに必要不可欠な装備を忘れてどーすんのよ?といったヒリヒリする視線を感じました(涙)



マスタケ
鱒のような色をしているためマスタケと呼ばれるようになったキノコ。
若いうちはフライなどにすると美味しいらしい。今回見つけたものは固くてNG。

ブナハリタケ
甘い香りが特徴のキノコ。水気が多いので、水にさらしてから握って水気を絞ってから調理するのがコツなんだって。
天ぷらや炒め物にすると食感が楽しめます。
ドクツルタケ
食べると死んじゃうキノコ。
英名は「死の天使」


沢に降りたころには雨が本降りに・・・。
災いは私に降りかかったようだ(涙)すげー寒いよ!
沢の右岸と左岸に分かれてキノコを探しながら上流へ進む。あちこちで「ありましたー」という声があがりますが、ガイドは大変だあ。そのたびに駆けつけて選別しないといけないからね。





ムキタケ
柔らかいので鍋が美味しい。
ホコリタケ
白い幼菌(左)が食べられ、ふわふわした食感。成熟すると茶色になり、てっぺんの穴から煙のように胞子を出す。
ヌメリスギタケモドキ
肉が厚く歯切れがいいキノコ。らしいが、幼菌だったので味も歯切れも???だったなぁ。
ハナビラニカワタケ
ゼラチン質の花びらのようなキノコ。一つしかなかったので私は食べてません。キクラゲみたいなのかな?

ブナシメジ
歯切れも良く風味もまろやかで、どんな料理にもあうキノコ。傘の大理石模様も美しい。ミキ氏が発見してヤツはヒーロー扱いだよ・・・くっ(悔)

他にもクリタケ、シロナメツムタケなど採れましたが・・・後半の写真は寒さのあまり全てが手ブレなので画像は割愛させていただきます。
やがて大休止。昼食の時間です。ガイドがキノコ料理を振る舞ってくれるよーですが、ダメ・・・寒くてジッとしてられません。
ザックを降ろし、「料理ができるまでキノコを探してきます」と言い残して一人で奥へ行きました。

沢の両岸の上にはミズナラの大木がたくさんあります。うっしゃあ、狙うはマイタケじゃ!斜面をひ〜ひ〜言いながら登って一本一本根元をチェック。5本、10本、15本・・・う〜ん、さすが幻のキノコ、簡単には見つけられないなぁ・・・。
その頃・・・
ガイド「遅いね、料理できちゃったよ」
ワンダー「釣りしてるんじゃねーか?」←してねーよ(怒)@BOSS
ミキ「ほっといて先に食べましょう」
てなやりとりがあったらしい。
献立はキノコ汁、ホコリタケのマヨネーズ和え、ブナハリタケの炒め物、
メインディッシュはミキ氏が採ったブナシメジの焼き物
「そろそろ戻らないとな」と思って崖を下降。帰り際にも3本のミズナラがあります。1本目・・・ないなぁ。2本目・・・あれ?すげー小さい虫が根元の周りで大量に飛んでるぞ?・・・で、正面に回り込むと・・・マ、マ、マイタケだあぁぁぁ!
木の根元の窪みで燦然と輝いています。それは神々しいほどの美しさで感動のあまり全身が震えちゃいました。
(本当は寒くて震えてた)
この美しさを写真に収めなければ・・・いや、待てよ、カメラをとりに戻ったら全員が来るだろーから分け前が減るぞ。いやいや、この感動は全員で分かちあおうじゃないの! 私の中でしばし葛藤が・・・
はい、3秒で結論がでました。独り占めです!(喜)

濡れネズミが両手にマイタケを抱えて帰還の図(ミキ氏撮影)
大歓声に包まれました。でもね、誰にもやらんよ!

全身ズブ濡れで「えらい目に遭っちゃったなあ」と一時期は来たことを後悔すらしてましたが、逆転ホームランって感じ(喜)
レインウェアがあったら手にすることはなかったでしょう。
まさに「災い転じて福となす」ですな。
メインディッシュのブナシメジを刻んでいたガイドが「マイタケを食べましょう」と言ってブナシメジをミキ氏に返しています。さっきまでは「今日一番の獲物」だったブナシメジが以後「雑キノコ」扱いされてました(爆)
天然マイタケのお味は・・・香り、歯ごたえ、もう最高の美味さです。相場がキロ10000円つーのも納得ですわ。
最高のクライマックスを迎えてツアーは無事終了。帰りは温泉に浸かって体の芯まで暖まり、夕食は蕎麦屋へ。



幸運はまだまだ続くのだ・・・
蕎麦屋の女将さん「今日のお勧めは『キノコの天麩羅』ですぅ〜」
BOSS「いや、俺たち今日はキノコ採ってきたから・・・」
女将「何が採れたの?」
BOSS「マイタケ・・・とか」(自慢げに)
女将「えっ!」「ホント?」「見せてぇ〜」「見せてぇ〜」「盗らないから見せてぇ〜」
そこまで言うなら見せてやりましょう・・・女将も天然モノを拝むのは5年ぶりらしいからね。
テーブルの上のゴンと置くと「すっごいぃぃ〜」「みんな臭い嗅がせてもらいなぁ〜」と言って店員を全員集めます。
店内が大騒ぎ(恐るべし天然マイタケの威力)になったので、ここで一計を図りました。
BOSS「少し分けてあげるから俺たちが食う分を天ぷらにしてくれないかな?」
女将「・・・えっ、いいの?」「本当にいいの?」・・・すぐに食いつきました!(喜)
マイタケ長者の私は庶民の扱いも抜群だ!
プロが揚げた採れたての天然マイタケ・・・人生最高レベルの美味さです(感涙)
板さんも最高の素材を手にして燃えました。
マイタケの柿酢和え、マイタケの梅肉おろし和え、マイタケの酢の物、
新そばとマイタケづくしを堪能させていただきました。
カモノハシさんが参加してたらありえない展開です。まさにパーフェクトな一日でした。
10月8日(土)