丹沢 西沢本棚

寒中キャンプ

BBSで「残雪の丹沢で恐ろしく寒いキャンプを楽しもうじゃあーりませんか!? 山歩き&温泉、そのあと沢で野営、焚き火をバンバン燃やしてうまいもん食って鹿の鳴き声を聞きながら星空を眺めるのじゃ!」と呼びかけたところ、ノコノコ参加してきた愚か者が1名・・・ミキ氏です(喜)

ゲートの商店で許可をもらって奥へ進みテン場を探します。登山コースから外れた沢沿いですから、足跡もない白銀の河原があちこちに点在します。ちょうどいい広さの河原を見つけて幕テンだ。

願ってもない雪景色。フツーは雪上に張るよねぇ・・・?

なのにミキ氏は砂地で設営。ヤツは軟弱者だ!(喜)

西沢沿いの登山道は釣り師むきですねぇ(喜) 何度も木橋を渡りながら上流へ進みます。

落ち込みなどのポイントがあると静かにアプローチしてヤマメ・ウォッチング。冷たい流れの中で定位するヤマメを見つけて「ルアー引いたら一発だな」とか「下向いてるからドライじゃ無理だなー」などと釣り談義。

奥へ進むと谷が狭まり雪も多くなってきた。陽が差し込まないので景色が水墨画のようだねー。今日は無風だったけど立ち止まると寒かった。

勾配がなかったからアイゼンを装着しなかったんだけど、何度か足を取られる場面も・・・ミキ氏が橋を渡るたびに落ちるのを期待したんだけどなぁ(喜)

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ふと後ろを振り返ると檜洞の偉容。先週の大雪で山頂は80センチも積雪があったらしい。まだ半分くらいは残ってるのかな?

この山はツツジの時期も美しい。私もシロヤシオツツジの可憐な花は大好きだ。
山頂までは約3時間の道程だが、登山道はよく整備され悪場もない。小学1年生だった息子を連れて登った記憶が今となっては懐かしい・・・。

丹沢の誇る名瀑「本棚」

1時間ほど歩くと壁が正面に立ちはだかる。そこで左手を見上げると遙か上から流れ落ちているのが本棚。70m上の落ち口から真っ直ぐ水を落とす姿は荘厳だ。
水飛沫がつたわる両サイドは凍てつき、氷独特の透明感のある光を放ってこの滝の美しさを際だたせている。

この景色をバックに小休止。沢の水でコーヒーをいれてメロンパンにかぶりつく。
「上には魚いるかな?」「巻くならこっちからだ」「まだまだ奥もありそーだな」「解禁したら攻めるか」 ここでも釣り師の会話・・・。

久し振りの山歩きを堪能して車に戻ると15:30。ハイクの後は中川温泉ぶなの湯に浸かる予定だったけど、汗もかいてないし、夕暮れも近いので買い出しをしてテン場に戻りました。

9:00になってようやくミキ氏が起床。惰眠を貪るのも野営の楽しみだよね。時間を気にしないスローライフ。これも非日常の贅沢。

今日の献立は缶詰の定番「やきとり」「サンマの蒲焼き」
軽く炙って食したのは「八丈クサヤ」と「カラスミ」
冬は「寄せ鍋」も欠かせない。
山で食べるとなんでこんなに美味いのかねー(喜)

まずは薪集めだ。流木を拾い集めるのは結構大変。こんなとき重宝するのが折り畳み式のノコギリ。倒木から手頃な太さを次々に切り出します。

火床にする中太の薪をストーブで炙って表面を炭化させ並べます。その上にガムテープで括った小枝を火ダネにすると一発で着火。あとは徐々に太い木をくべていくだけ・・・これがBOSS流。

設営を終えてトレッキングへ。西丹沢自然教室へ移動して車を停めます。最初は檜洞丸(1601m)へ登る予定でしたが、先週の大雪でかなりの積雪が残っているよーで、山小屋に予約をしていたのに引き返してきたハイカーまでいます。
「自分にやさしく」をモットーにしている我々ですから即座に中止! 丹沢一の落差を誇る本棚までのお気軽ハイクに変更だ。

私の夜の服装・・・上半身はアンダーウエア+ネルシャツ+薄手フリース+厚手フリース+中綿マウンテンパーカ。下半身はアンダータイツ+薄手フリースパンツ+チノパン+中綿パンツ。ソックスは2枚重ね。焚き火の近くだと暑いくらいだ。
でも、コーヒーをいれてもすぐにアイスコーヒーになっちゃうし、マグカップが雪に張り付いて持ち上がらなくなるほど冷えましたぞ。水を汲んだビニールパックも中身がシャーベット状になってたからねー。

22:30に焚き火の火が衰えたのでテントに潜り込みました。

テント内の装備・・・雪上だといかに下からの冷気を遮断するかがポイント。私はカスケードのリッジレストの上に同じくカスケードの自動膨張式マットレスを重ねました。ダウンシュラフとダウンのインナーシュラフをレイヤリングし、モンベルのウォームアップシーツを中に、外側にはシュラフカバー。寒くなく、暑くもなく快適でした。

ミキ氏も同様の装備(写真右)でしたが、砂地に設営した彼は暑かったそーです。

翌朝
5:30にテントのジッパーを開けて顔を出すと曇り空。しかもスゲー寒い。すぐにジッパーを閉め文庫本を手にしてシュラフの中に再び潜り込み、1時間ほど読書を楽しんだ。

自宅で朝から布団の中で活字を追うことなんてないから、こんな些細な行動も非日常的で贅沢な時間だと思う。

7:00に渓で洗顔&歯磨き
洗顔・・・水が冷たすぎて無理だ。
歯磨き・・・口を濯ぐのさえ辛かったっす。

ミキ氏のテントは生体反応ナシ!?・・・凍死してたら面白いな。と思いながら一人で薪を切り出して焚き火。iPodで音楽を楽しみながら読書&コーヒーブレイク。至福の時間が流れる(喜)

鍋の残りを雑炊にして平らげた頃、粉雪が舞ってきたので速攻で撤収。先に荷物をまとめたミキ氏は焚き火で丸くなっていた。

帰路では今シーズンの遠征計画などを話しました。北関東、新潟、中央ア、南ア、行きたい渓が沢山あって困っちゃいますねー。休暇取得、資金、配偶者・・・障害も沢山あるそ(喜) ぼちぼちフライも巻かないとな。

イワナ・ヤマメ・アマゴ・・・魚たちも冷たい流れで磨かれているのだろう・・・今年も美しく逞しい魚と邂逅したいものだ。