ライズ地獄

3月28日(木)

雨の翌日に世附川へ行きました。


ようやくまとまった雨が降りました。かなり気合いが入っていたのに少々寝坊をしてしまいました。ゲートに9:00頃到着すると、すでに車が7台も停まってます。みんな考えることは一緒ですね。今から上流まで歩いても先行者が釣った後かもしれないので、本流の中流に流れ込む沢へ入ることにしました。この沢の入口までは徒歩で1時間。
入渓場所に到着してじっくりと踏み跡を観察します。どうやら今日は入っていないようですね。着替えをして水温を計測すると9℃。水は平水まで復活しています。ただ濁りはとれちゃってますねえ。

入渓点の渓相。




この沢は林道から大きく離れるので、川通しの遡行になります。

適度な落ち込みと淵が交互に現れる渓相で、この区間は頭上がひらけて振りやすい。


やはり虫の流下が多いのか、今日は魚が上ずってます。アプローチに気をつけてキャストすると、面白いようにフライを追いかける。午前中だけで2ケタのヤマメが釣れました。でも20センチ前後ばかりで良型はバラシてばかり...。昼食を河原でとって気合いを入れ直します。

この淵では3匹が釣れました。


午後もそこそこの数がとれましたが、まだ最大は23センチ。さらに進むと滝音が響いてきます。常連の方はこの写真でどこの沢かわかりますよね。

この滝を巻くのは難儀ですが、ザイルなしでもなんとか巻けます。
でも下降はきびしい。つまり高巻いた後は林道と出合うまで釣り上がらないと脱渓できません。

今日は帰路を考えここで引き返しました。3:00。


帰りの林道を歩いているときのことです。山百合橋付近の大淵をのぞき込むと、良型のヤマメが数匹泳ぐのが見えます。これはいつものことなのですが、こいつらはスレてて、まったく釣れたためしがないのです。ところが、そのなかの1匹がライズをしました。へえ、なにが流れていたのかなあ?と足を止めて観察していると、淵の魚の動きがせわしくなってきました。そしてまたもライズ、ライズ。もうあちこちでリングが拡がっています。世附でこんな光景は初めて目にします。
すっかり興奮して川へ駆け下り、ロッドとリールを取り出します。今や水面には常時2・3の波紋が円を描いています。コカゲロウがまばらに飛んでいるので、18番のソラックスダンを投じます。「さあ、出ろ」...。
この1投目から10本以上のフライを流してみましたが、まったくの無視、一度もフライに出ません。魚たちはますます大胆になって手が届きそうな所でライズするヤツまでいます。
どうやら流れ込みから流下するブユかなにかの黒いミッジを貪っているようです。私はミッジなんぞ持ってきていません。
一番小さい18番の黒いフライを取り出し、テールをカットしてウイングも短く詰めてみます。浮力は期待できないので、少し上に極小のインジケーターを付けてみます。これをゆるい流れ込みに向かってキャストすると、フライめがけてゆっくり浮上する魚がいます。「ようし!」と完璧なタイミングでアワセを入れた瞬間「プチッ」...やっちゃいました、アワセ切れ。
もう黒い小さいフライもありません。下唇を噛みしめて納竿しました。いやあ、ライズをとる釣りは難しいですなあ。


JAZZ DISC REVIEW

Stan Getz / Plays

ライズの釣りをしていると、クールに状況を分析している自分と相手にされないで熱くなっている自分がいます。
このクールとホットという言葉にピッタリくるのがスタン・ゲッツではないでしょうか。クールで洗練されたフレーズを吹くテナー奏者ですが、イマジネーションの赴くままに演奏する魂は内で熱く熱く燃えたぎっています。私も外見はクールに、心の情熱は熱くありたいものです。





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